渡された場面

渡された場面

605円 (税込)

3pt

四国の県警捜査一課長香春(かわら)銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件”の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。

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渡された場面 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月02日

    昭和51年の作品。九州北部、佐賀県唐津付近、玄界灘に面した町の旅館に、東京から作家が執筆のため数日間滞在。しかし、思うように執筆は進まず、滞在中に書いた原稿をボツにして、帰京。そのボツにしたはずの原稿が、殺人事件の決め手となる。4人が亡くなり、芝犬も重要な役割を果たす。

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    Posted by ブクログ 2010年06月25日

    すごーく面白かった。
    結果はわかっているんだけど、
    さてどうやって解決にいたるのか、というところで
    意外な展開がいっぱいあった。

    こういっちゃなんだけどさわやかな読後。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    はじめて読んだ清張作品。
    清張に関して「有名」という以外、何の知識もなく読み始めたのでこの作品の完成度というか、清張の凄さを思い知らされた。
    ひとつの事件や嘘を隠蔽するために次々に事件と嘘を繰り返し、苦境に立たされる犯人。
    こう繋がったのか!と、最後に感服させられる。何度読んでもおもしろい。

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    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    BSテレ東.2024.1.31 ドラマ放送
    四国の県警捜査一課長香春銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件"の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月23日

    「松本清張」の長篇ミステリ作品『渡された場面』を読みました。

    「松本清張」作品は、今年の7月に読んだ『憎悪の依頼』以来ですね。

    -----story-------------
    四国の県警捜査一課長「香春銀作」は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。
    九州在住の「下坂一夫」が書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月21日

    全く異なった土地で起きた事件は "ある文章" によって紐解かれていく。その偶然は繋がりが見えないピースの僅かな接点によって背景が明らかになる。悲劇は愚かな欲望であり、不誠実が心を曇らせていく。松本清張の物語は人間の性(さが)をとことん突き詰めていく。だから面白い。

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    Posted by ブクログ 2014年02月16日

    再読。
    青年の盗作した小説の断片が鍵となる話。
    老舗陶器店の息子であり、中央文壇志向の地方の文学青年の屈折した心情が良かった。

    青年役が京本政樹、その恋人の旅館の女中役が坂口良子のドラマを見て、読みたくなった。

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    Posted by ブクログ 2022年08月10日

    八月四日 清張忌から読み始めたのですが、しっくりこなくて、お時間かかりました。きちんと、推理小説です。一捻りある構成だと思います。
    九州唐津で、旅館の女中をしていた一人の女性が、博多へ行くと言って、誰にも知られず姿を消す。
    四国で、小金を貸していた未亡人の殺人事件が起こる。この二つの事件そのものは、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月15日

    四国の県警捜査一課長香春銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件"の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年07月29日

    2つの事件が、作家志望の青年の盗作から紐解かれていく。なにか、作家である作者の「作家」という職業のアンチテーゼ的な皮肉も込められているように感じた。

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