松本清張のレビュー一覧

  • 考える葉 新装版

    購入済み

    しぶい

    推理というかなんというか。
    あれしてこれして、こうなって

    こんな感じではない作品。謎解きの要素が少なかった気がする。
    解説が興味深かった

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    2025年05月05日
  • 美しき闘争 上 新装版

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    姑のいびりと夫の不甲斐なさから家を出た井沢恵子。かつての伝手で女流作家の家に行くが評論家大村から仕事のあてを紹介された事で魑魅魍魎な雑誌の世界に巻き込まれる話。タイトルと異なり全然美しくないように思えるが巨匠による意図か?
    好色破廉恥漢な大村を始め出てくる男達が現代の価値観で言うところのクソ。連載時期が1962年と高度成長期にあたるので人権も何もなかったのだろう。仕事そのものは恵子の実力で取っているのに邪な気持ちを持つ連中が多すぎて本来の実力を発揮させないところが本当に酷い。綺麗事を並べるつもりは無いけど、こうやってせっかく輝きを持つ人物を社会的に封殺するという点で社会的殺人事件ともいうべきで

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    2025年05月05日
  • ゼロの焦点

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    ネタバレ

    『砂の器』の時にも感じた、今の時代では使えない、当時だからこそのトリックに驚かされた。
    結婚間もない夫の失踪、そのため夫の事情が何も分からない主人公、その中で少しずつ真相に近づいていく展開から目が離せなかった。
    本多からの想いも、全く靡かないのが良かった。勝手なイメージだけれど、これが他の方が書いていると本多と道ならぬ恋…とかなっていそうだったので。身持ちの固い主人公だからこそ、まだ日の浅い夫のために駆けずり回る描写が違和感なく見られたのかなと。
    ラストの沖に向かう船に乗った妻が崖の上の夫に手を振っていた、という描写がなんとも美しかった。死へ向かう残酷さが、その情景に言いしれない美しさを与えて

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    2025年04月14日
  • 点と線

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    松本清張と聞いて気合いを入れて読み始めましたが、文章が思っていたよりも読みやすくて、他のシリーズも読んでみたいなと思いました。アリバイ崩しのストーリーがドキドキして面白かったです。トリック自体は現代だと通用しなさそうだけど、当時なら出来たのかなぁ?とか、色々想像して、その時間も楽しめました。

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    2025年04月05日
  • 疑惑

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    2編の中編集。30年ぶり位の再読です。
    すっかり内容を忘れてしまっていました。
    「疑惑」は桃井かおりさんのラストシーンの意味深な笑みが目に焼きついていたので、原作のラストがこんなだったかぁ〜と思う次第ですが、これはこれでおもしろかった。
    素行の悪さで人を判断してはいけないとつくづく思う内容でした。
    「不運な名前」は偽札の話でよく分からなかった。

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    2025年03月31日
  • 点と線

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    推理小説ブームの秀作と言われているそうですが…
    イヤ〜面白いです、読みやすいのと260頁ていう、割と短いストーリーでサクっと読めましたー
    著者の作品も実は初なので他の作品への興味も湧きましたよ!

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    2025年03月30日
  • 網

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    ネタバレ

    選挙と金の問題で殺人が起こる話。松本清張先生といえば推理小説だけではなく「昭和を暴く」というキーワードがある。昭和に起きた出来事を清張先生の独自の視点でノンフィクションに仕上げた作品もあるほどだ。このように裏で選挙工作が行われようとしている清張先生独自の皮肉たっぷりな視点はやはり清張文学なのだろうと思う。なお、物語では「湯河原温泉」が登場する。湯河原と聞けば神奈川県の湯河原温泉を想定するが、今回は長野県の湯河原温泉だ。長野県須坂市に湯河原温泉があるのだが、長野出身の私も長野に湯河原があるのは知らなかった。

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    2025年03月24日
  • 黒い福音

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    ネタバレ

    『砂の器』の後に読んだ。あらすじにも記載がある通り「BOACスチュワーデス殺人事件」が元となっているノンフィクション小説である。実際の事件を調べると公訴時効が成立し、お蔵入りとなったのである。なお、解説には「著者一流の推理と解決を示したもの」とあったので、清張先生はどのよう解決したのか楽しみにしていたら、案の定、生田世津子を殺害したと思われるトルベックは帰国してしまう挙句。教会を前にして日本警察は完全敗北となったのである。ノンフィクションだからか。 私自身初めてに等しいノンフィクション小説だった。

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    2025年03月24日
  • 弱気の蟲~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    ネタバレ

    「二大長編推理小説」ということで、二つの作品が収録されている。どちらも、思わぬ衝撃的な出来事が起きた。この「プレミアム・ミステリー」はミステリー要素に疑問がある作品もあるが、これはどちらもミステリー要素があった。どちらでも殺人事件が起きる。それも犯人は思わぬ人だった。特に表題の『弱気の蟲』では役人である川島が麻雀に嵌まり、鴨のように扱われて借金を拵える。その時の心情は極めてリアリティであるし、つい同情してしまう描写は清張先生ならではの表現力。そして、もはやお決まりと言って良い男女の絡れ。どちらも面白い。

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    2025年03月24日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    下巻に入ってもなかなか事件は解決しない。今西はさらに三重県伊勢市・石川県・大阪へ事件解決の手がかりを掴むために駆け回る。 しかし事件の全貌が明らかになると想像もつかない出来事が待っていた。特に事件解決の鍵を握ったのは「電波」や「音」。スマホや携帯電話すらない時代に音や電波といった科学的なものを使って殺害を行なっていた。 犯人は和賀英良。しかも、当初は本浦秀夫であり、被害者である三木謙一と関わり合いがあったのだ。 今西も立派な警察官である。

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    2025年03月24日
  • 砂の器(上)

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    松本清張を代表する長編推理小説。 国電蒲田駅付近の車両車庫で事件が起こる。当時の京浜東北線は7両編成で運行されていた時代(現在は10両編成)。そして「カメダ」を追って今西は松江へ向かう。その列車は「急行『出雲』」であり、現在のサンライズ出雲に該当しよう。鉄道ファンにとっても松本清張の物語は十分鉄道の旅を楽しめる。 そして、何よりも上巻下巻の区分が絶妙なのだ。これから事件解決に進もうとするあたりで区切られている。下巻が楽しみでしょうがない。

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    2025年03月24日
  • 黒い樹海 新装版

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    最後のたたみかけるような終わり方が少し残念でしたか、良いテンポで次の事件が起き、ページを繰る手が止まらなかった。妹の行動力がすごい。

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    2025年03月22日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    全国各地を鉄路で移動して捜査を進め(当時は新幹線など無い)、少しずつ謎が解けていくのは面白かった。戦災やハンセン病患者への差別が事件の鍵になっていることは、当時の時代背景を感じられる。

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    2025年03月18日
  • 黒革の手帖(下)

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    順調に欲望をかなえていく元子。予備校の理事長を騙し、一流クラブを手に入れようとする。破滅に向かって行くのが予想され、ドキドキする展開。元子の妊娠に何か意味があるのかと思っていたが、ラストでそうきましたか。伏線は回収されました。

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    2025年03月16日
  • 北の詩人 新装版

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    実存した朝鮮のとある詩人の存在を基に描かれるフィクション。
    日本統治から解放された朝鮮半島で、独立を望む朝鮮の人々(その中でもさまざまな立場があり)とアメリカ、ソ連の大国の思惑とが交錯する。
    林和という人が本当はどういう人間だったか分からないが、この小説において描かれる彼の想いや翻弄される様はリアルで、この当時こういう人がいたのかもしれないと思える。
    やっと占領から解放されて自分たちの国を取り戻せると思ったのに、そこから5年で朝鮮戦争が起こり未だに平和的解決に至っていない。いつだって大国の思惑に翻弄されるのは、立場の弱い国とそこで暮らす人々なのだ。悔しい。

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    2025年03月15日
  • 時間の習俗

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    ネタバレ

     相模湖の殺人の容疑者が犯行時刻に遠く九州の和布刈神社で神事を見物していた?
     名作「点と線」の三原と鳥飼の刑事コンビが再び鉄壁のアリバイ・トリックに挑む。

     二転三転する解明への道、ひとつ壁を破れば次の壁が現れてしまう。トリックが崩れた瞬間には思わず安堵の溜息が出た。
     フィルムの現像方法や旅客機の搭乗の仕方など、その時代ならではのものを知ることが出来て、昭和好きには堪らない。
     それは結局のところ推測の域を出てなくないかと思う部分はありつつも、スリリングな謎解きにハラハラして、大変面白かった。

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    2025年03月01日
  • 眼の壁

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    ネタバレ

    全容の見えない事件と数多くの謎が次々と現れていくのが面白い。テンポも良く読みやすい。

    ただ、全体を通じた大トリックがあるというよりは、いくつかのトリックを最後にまとめて解き明かす形式のため、そこのスペクタクルは人によっては物足りなく思うかもしれない。
    また、竜雄の上崎絵津子に対する脈絡のない好意や、一部のトリックの動機に対する疑問は少し残った。

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    2025年02月20日
  • 男たちの晩節

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    松本清張記念館で購入した一冊。
    7つの短編に出てくる
    7人の男性の生き様は
    全員、物悲しく、
    背中に背負っているものが重たすぎる。
    懸命に家族を支え
    生きてきたのに、最後に迎える
    結末はいずれもはかなく、やるせない。
    「男はつらいよ」と
    笑いとばせたらよかったんだろうけど…
    人間の心をぐりっと
    えぐりとるような描写力。
    最後の解説にも書かれていたように
    清張ワールドの虜になってしまった。

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    2025年02月19日
  • ゼロの焦点

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    昔は簡単に個人情報を知り得たのだなぁ。戦後、進駐軍のお相手をしていた事をバレるのを怖がり、ひとを殺めてしまう。読んでいてストーリーは分かってくるのだが、その時代の悲しい部分をみごとに表現する松本清張の小説は引き込まれる。

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    2025年02月18日
  • 黒革の手帖(下)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    上巻から緻密に練り上げられていた構成が素晴らしすぎて、後半あまりの怒涛の展開に目が離せなかった。最後の最後まで本当に面白い。
    古い作品だけれど旧仮名遣いなどは影響のない範囲で編集されているので読み易い。電話等の細かい所を除けば、最近の作品だと言われても違和感ないくらいだった。
    主人公は勿論、それ以外の人物像も主人公の目線を通して恐ろしいほど生々しく描いていて、しかしそれがミスリードに繋がる作り込みが素晴らしすぎて鳥肌がたった。

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    2025年02月17日