松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ注! 思いっきり内容に触れています
ラスト、鬼頭が死んでからが面白いのは面白いんだけど…。
ただ、いささか週刊漫画誌の連載漫画が急に終わる、あの感じみたいで、ちょっとなぁーw
……なんて思っていたら、最後は、かなりえげつない終わり方。
民子がああいう殺され方をすることで、ストーリーがぐっと締まったように思う。
変な話、民子がああいう風に殺されることで、次は「わるいやつら」を読もうかなーと思ったくらい(^^ゞ
(ていうか、それを読むまでは上巻と同じく★3つだったんだけど、4つに増えたw)
ただ、実際のガソリンを使った事件を踏まえて考えると、空間全体が爆発するように燃えるらしいから、小滝も -
Posted by ブクログ
ネタバレ★★★2021年5月★★★
読み終わってからだいぶ経ってしまった。
読書メモと断片的な記憶を頼りに書く。
・張り込み
・顔
・鬼畜
・声
・投影
・一年半待て
・カルネアデスの舟板 ・・・等
「投影」
もっとも面白かったのは「投影」
東京での仕事に失敗し地方の新聞社に都落ちした記者が、その地域での仕事に取り組むうち、新聞記者としての仕事に対する誇りを取り戻していく、というのが大まかな流れ。不正を暴き正義を明かにする、という信念をもった社長が何とも言えぬ味を出している。
事件のトリックそのものは、実におかしい。
殺人の被害者は電灯のあるほうに自転車を漕いでいったらそこは海だったという -
Posted by ブクログ
★★★2021年5月★★★
税務署の腐敗と、出世争いの闇に深く切り込んだ作品。
いつものことながら、松本清張の作品からは昭和が感じられる。
まだ自家用車が普及していなかった事や、個人情報が気軽に交換されていた事、武蔵境はまだ田舎扱いだった事など。
東京の土地勘をもっていれば、より楽しめる作品だと思う。
「深大寺」が登場したのにも、「おっ」と反応した。
作品の内容として、税務署の職員が所轄の企業から接待で豪遊をし
それでその企業の脱税を見逃したり手心を加えたりする「腐敗」がテーマ。
新聞記者の田原典太が追及する。
これはフィクションだから、実際にこのような腐敗が横行していたとは思わないが -
Posted by ブクログ
S工学という会社の重役の後妻となった伊佐子。30歳も歳が離れた結婚は、遺産目当てであった。多情ゆえ多くの男と関係をもつ伊佐子は、愛人の恋人の死亡により殺人の嫌疑をかけれ、愛人の口封じのために弁護士を雇う。夫は、会社の経営上の理由から重役を退かされ、2度目の心筋梗塞を発症し弁護士の兄が経営する病院に入院する。夫は自費出版の自叙伝執筆のため、速記者を雇う。伊佐子は、弁護士とも深い関係に発展する。夫と前妻との間の娘姉妹を警戒し、心筋梗塞を再度起こさせるべく自宅療養に切り替え、まんまと夫は死亡。しかし、そこから一気にどんでん返しが起こるという結末。文末に掲載の解説も、一味違った趣向で面白い。