松本清張のレビュー一覧

  • 霧の旗

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    九州で起きた殺人事件の弁護をめぐる復讐劇。逆恨みではあるが、正当な弁護を受けるために不公平であっていいのかということ問題を突きつけている。

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    2021年05月12日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    久しぶりの松本清張。20年以上ぶりだが、読んでいない作品が多く、楽しめた。後年の清張風の作品が多く、短編で本当に楽しめた。ちょっと今とは違う雰囲気のサスペンスを読みたい、気分転換の読書をしたいという時にオススメ。特に表題作は史実なのか創作なのか分からず非常に良い。

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    2021年05月09日
  • 夜光の階段(上)

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    野望を持ち狡猾な男が起こす、欲で自ら巻き込まれていく女たちとの殺人事件。克明な男女の描写が最初は冗長に感じるが、その情報が後から話の面白みを増している。

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    2021年03月19日
  • 夜光の階段(下)

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    野望を持ち狡猾な男が起こす、欲で自ら巻き込まれていく女たちとの殺人事件。克明な男女の描写が最初は冗長に感じるが、その情報が後から話の面白みを増している。

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    2021年03月19日
  • 砂の器(上)

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    蒲田の操車上で見つかった惨殺された死体。残された手がかりは東北訛りと思われる男二人の目撃情報。そしてちらついているのは前衛芸術の集団。下巻が楽しみ。

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    2021年03月12日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    著者が芥川賞を受賞する前年に発表された「西郷札」を含む歴史短編が収められてる。時は江戸、明治にかかる大変革時など歴史小説ではあるが、現代の人間模様を見ているようである。

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    2021年03月05日
  • 証明

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    4つの短編集。
    松本清張の舞台は昭和30年から40年くらいのものが多いと思うのだけれど、文体も表現も独特で現代ではあまり使わない描写が多数出てくる。
    それが、非常におどろおどろしさや胡散臭を出している。
    基本的に4つとも殺人絡みで、その時代の雰囲気をうまくかもし出している。
    見慣れない漢字、慣れない時代に読むスピードは遅くなるのだが、砕いて読み進めていくと非常に面白い。

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    2021年02月09日
  • 神々の乱心 下

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    本書下巻に入って、少しずつストーリーは進み、月辰会の正体が分かってくる。
    終わりが近づくにつれて、月辰会会長からの独白が始まるも、未完。しかし、生前の清張と出版担当者と会話などが、巻末に記録されおり、未完ながら読者それぞれが、その後のストーリーに思いを馳せられるような工夫がなされている。

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    2021年02月02日
  • 憎悪の依頼

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    短編集。殺人事件以外にも個人の心情綴ったり私小説的なものもあり。時代は変わっても人の思いは普遍的なもの。

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    2021年01月19日
  • 強き蟻

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    S工学という会社の重役の後妻となった伊佐子。30歳も歳が離れた結婚は、遺産目当てであった。多情ゆえ多くの男と関係をもつ伊佐子は、愛人の恋人の死亡により殺人の嫌疑をかけれ、愛人の口封じのために弁護士を雇う。夫は、会社の経営上の理由から重役を退かされ、2度目の心筋梗塞を発症し弁護士の兄が経営する病院に入院する。夫は自費出版の自叙伝執筆のため、速記者を雇う。伊佐子は、弁護士とも深い関係に発展する。夫と前妻との間の娘姉妹を警戒し、心筋梗塞を再度起こさせるべく自宅療養に切り替え、まんまと夫は死亡。しかし、そこから一気にどんでん返しが起こるという結末。文末に掲載の解説も、一味違った趣向で面白い。

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    2021年01月19日
  • 蒼ざめた礼服

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    出だしが面白すぎて、一気に読んでしまった。昭和のどこかのんびりした会社生活と、木更津の海苔業の雰囲気とかも良かった。
    アメリカでは時代遅れになった武器を日本が購入する図、今も変わってないんだろうなあ。


    再読。2025.02.09
    ほぼ忘れてたけど、やっぱり最初の古本を手にするあたりの描写がいい。
    日本はずっと変われないのかなあ。

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    2021年01月03日
  • 状況曲線(上)

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    文体読みづらかったけれど途中から物語の力でどんどん読み進められるようになった。今の人が書く文体と昔の人が書く文体は違う。パソコンと手書きの違いだろうか?でも、松本清張の物語は面白い。

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    2021年01月01日
  • 十万分の一の偶然

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    高速道路で深夜に起きた玉突き事故。死者も数名でる大惨事。それをカメラにとらえたアマチュアカメラマン。その社員が、有名な新聞社主催の年間最優秀賞の作品となった。本書表題のように、まさに偶然なら奇跡的な遭遇。しかし、それは果たして本当に偶然撮られた写真なのかどうか?被害者のフィアンセが、真相を突き止め、その仇討ちに動く。

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    2020年12月18日
  • 男たちの晩節

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    「男たちの」タイトルにあるが、サラリーマンの晩節を集めた短編集。著者の経験も含まれているためか、描写が細かく感情移入してしまう。自分ももう少しサラリーマンを続けていくことになるが、身につまされる短編がつまっている。

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    2020年12月07日
  • 小説日本芸譚

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    (01)
    歴史に登場する10人の芸術家たち(*02)にそれぞれスポットを当て、彼らの苦渋や葛藤とともに、その作家性や作品の特質を想像の中に描いている。といっても、古代から近世の人物であり、それぞれ残された記録も多いわけではない。そして、その芸術的な行為は、現代の芸術家の生業とも異なる文脈に属している。とりわけ権力との距離や体制、そして芸術を成立させる技術や情報に現代との断絶がある。
    しかし、著者は、そこを飛躍し、彼らを生き生きと描いており、その生命は、矛盾はしているが、どうも彼らの現代性にあるのかのようでもある。

    (02)
    立体としては運慶や止利仏師が、平面としては雪舟、岩佐又兵衛、光悦、写

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    2020年12月06日
  • 潜在光景

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    これだけ昔の作家の作品を初めて読んだ
    今では炎上しそうな男尊女卑や胸糞悪い描写も多かったが何故か引き込まれるしこの頃の語彙もとても気に入ってしまった

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    2020年11月28日
  • 彩り河(下)

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    経済誌フリージャーナリスト山越が殺され、潜入捜査の山越の妻も殺される。ジョーの正体は、味方か敵か?そして、最後の結末とは・・・。

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    2020年10月24日
  • 三面記事の男と女

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    男女の関係で普通の人が事件を起こす。そしてどうなるか。という短編集。短編とはいえ、一話一話が読み応えある。

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    2020年10月01日
  • 熱い絹(下)

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    タイに旅行に行った際、お土産として手に取る「ジム・トンプソン」のタイシルク。アメリカの実業家がタイシルクを世界に広げたということしか知らずに「ジム・トンプソン」のタイシルクを手にしていた。しかし、その実業家は失踪し今なお謎として語られている。
    その事件を基にして著者が小説として、解決に導いている作品。

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    2020年09月28日
  • 熱い絹(上)

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    タイに旅行に行った際、お土産として手に取る「ジム・トンプソン」のタイシルク。アメリカの実業家がタイシルクを世界に広げたということしか知らずに「ジム・トンプソン」のタイシルクを手にしていた。しかし、その実業家は失踪し今なお謎として語られている。
    その事件を基にして著者が小説として、解決に導いている作品。

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    2020年09月28日