松本清張のレビュー一覧
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「松本清張」の『顔・白い闇』を読みました。
以下の五編から構成されている短編集です。
■顔
■張込み
■声
■地方紙を買う女
■白い闇
推理小説の部類に入る作品だと思いますが、心理描写に優れているので、ヒューマンドラマとしても愉しめる作品でした。
心理描写の素晴らしさに加え、海外の作家の作品と違い、人物名や地名に親近感があるので、情景がリアルに想像しやすく、読みながら作品の中の世界へどんどん惹き込まれて行く感じ。
でも、殺人事件の現場に居合わせるような感覚は、気持ち悪さもあるんですよね。
あんまりリアル過ぎて、神経をすり減らしながら読んだ… って感じでした。 -
Posted by ブクログ
「松本清張」の短篇ミステリ作品集『松本清張ジャンル別作品集(4) 法廷ミステリ』を読みました。
「松本清張」の作品は、昨年2月に読んだ『新装版 鬼火の町』以来ですね。
-----story-------------
「トモ子」の許嫁「宗一」が殺人の主犯として逮捕された。
事件当夜、「宗一」と寝ていた「トモ子」は、「宗一」が部屋を空けていた時間があったにも拘らず「宗一」と一緒にいたと証言する。
一審二審と「宗一」は有罪になるが、「トモ子」は一貫して「宗一」のアリバイを主張。
裁判は最高裁まで進み、差し戻される可能性が出てきた。
そこでも、これまで通りの証言をするつもりの「トモ子」だったが、ある -
購入済み
作品の演出としてか、石川県各地の陰鬱な雰囲気が強調されていた。私はそうは思わないが、松本清張にはこの地の風景がそんな風に見えたのか…。ただ、重要な舞台である能登の海岸(私が行ったのは冬の夜にライトアップされた機具岩)を前にすると、本作に描かれたように烈風が吹き付け、奇岩のおどろおどろしい感じもあって恐ろしかったのは確か。この地を旅した清張が何を感じたか考えながら読了した。
筋については、先の展開が気になるようなタッチなのでどんどん読み進めることができた。 -
Posted by ブクログ
たまにはこういう古い社会派小説が読みたくなる。殺人の冤罪で死刑となった兄を救うべく、高名な弁護士に依頼するが、費用が払えないことと、この弁護士が浮気相手の密会に急ぐために断られる。その後、この兄は獄中死し、妹は弁護士に復讐を誓う。この弁護士は、依頼を断った罪悪感から、裁判記録を取り寄せ独自の調査を行おい、この兄が無実であることを確信する。一方、弁護士の愛人が思わぬ事件に巻き込まれ、殺人者の容疑をかけられる。彼女の無実を証明する鍵を持っているのは、この妹。真犯人の存在を知りつつ、復讐を優先し、愛人と弁護士を破滅に追い込む。結局、真犯人は明るみに出ず、無実の人間が二人死刑となり、一人は社会的地位を
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「火と汐」
曽根晋吉(劇作家)
芝村美弥子(曽根と不倫中に失踪)
芝村
上田俉郎(芝村のヨット仲間。レース中に死亡)
神代刑事
東刑事
「証言の森」
青座村次(会社員。当事件の容疑者)
青座和枝(村次の妻、自宅にて殺害される)
山村政雄(荒井酒店の雇人。事件当日青座家に味噌を届けていた)
秋野三郎(新聞配達員。事件当日も青座家に新聞を届けていた)
沢橋豊三(所轄署の刑事。証拠品を青座家で発見したと主張)
池上源蔵(元刑事。詐欺罪などで青座と同じ留置所にいた)
「種族同盟」
私(国選弁護士)
岡橋由基子(事務所の助手。又不倫相手。)
太田君(事務員)
阿仁連平(婦女暴行致死罪の容疑者