松本清張のレビュー一覧

  • 渡された場面

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    BSテレ東.2024.1.31 ドラマ放送
    四国の県警捜査一課長香春銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件"の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。

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    2024年01月31日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    大好きな松本清張!初めて短編小説を。一つ一つが短いのにしっかり松本清張感。含みがあって、人間の深層心理というか、、、私が松本清張を読んでいつも思うことが『あぁ、しなくてよかったのに。』だけど今回もしっかりでていた。でもしてしまうのが人なのであるんだなぁと。やはり長編のような読み進めてドカーンはないけどおもしろかった。私は一年半待てが1番好き。

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    2024年01月21日
  • 顔・白い闇

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    「松本清張」の『顔・白い闇』を読みました。
    以下の五編から構成されている短編集です。

    ■顔
    ■張込み
    ■声
    ■地方紙を買う女
    ■白い闇

    推理小説の部類に入る作品だと思いますが、心理描写に優れているので、ヒューマンドラマとしても愉しめる作品でした。

    心理描写の素晴らしさに加え、海外の作家の作品と違い、人物名や地名に親近感があるので、情景がリアルに想像しやすく、読みながら作品の中の世界へどんどん惹き込まれて行く感じ。

    でも、殺人事件の現場に居合わせるような感覚は、気持ち悪さもあるんですよね。
    あんまりリアル過ぎて、神経をすり減らしながら読んだ… って感じでした。

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    2024年01月04日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 4 法廷ミステリ

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    「松本清張」の短篇ミステリ作品集『松本清張ジャンル別作品集(4) 法廷ミステリ』を読みました。
    「松本清張」の作品は、昨年2月に読んだ『新装版 鬼火の町』以来ですね。

    -----story-------------
    「トモ子」の許嫁「宗一」が殺人の主犯として逮捕された。
    事件当夜、「宗一」と寝ていた「トモ子」は、「宗一」が部屋を空けていた時間があったにも拘らず「宗一」と一緒にいたと証言する。
    一審二審と「宗一」は有罪になるが、「トモ子」は一貫して「宗一」のアリバイを主張。
    裁判は最高裁まで進み、差し戻される可能性が出てきた。
    そこでも、これまで通りの証言をするつもりの「トモ子」だったが、ある

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    2024年01月04日
  • ゼロの焦点

    購入済み

    作品の演出としてか、石川県各地の陰鬱な雰囲気が強調されていた。私はそうは思わないが、松本清張にはこの地の風景がそんな風に見えたのか…。ただ、重要な舞台である能登の海岸(私が行ったのは冬の夜にライトアップされた機具岩)を前にすると、本作に描かれたように烈風が吹き付け、奇岩のおどろおどろしい感じもあって恐ろしかったのは確か。この地を旅した清張が何を感じたか考えながら読了した。
    筋については、先の展開が気になるようなタッチなのでどんどん読み進めることができた。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年12月21日
  • ガラスの城 新装版

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    文章表現をトリックに使った、いわば "やったモン勝ち" なサスペンスは、2部構成の後半の畳み掛けにグイと引き込まれる。人は多面性を帯びていて見る人によって変化する。そこに愛憎を絡ませて犯罪へと向かわせる俗物根性が読み手側として楽しい。決してカッコ良くない市井の人びとの滑稽さに焦点を当てる、やっぱ松本清張いいね。

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    2023年12月08日
  • 三面記事の男と女

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    短編集だが、読み応えがある。殺人未遂。殺人。また殺人。他殺。殺人。
    男と女、本能ですかね。サスペンス、面白い!
    密教、菩薩の境地、勉強になります!人間の本能、煩悩。
    清張の時代は、まだ終わっていない。

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    2023年10月28日
  • 黒革の手帖(下)

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    ネタバレ

    前半に続き、後半もほぼ一気に読んでしまった。不正な手段で金を得て順調にのし上がってきた元子が、逆に騙されていく後半。
    波子の恨みからとはいえ、何人もの無関係な人間が元子を騙すことに加担するものだろうか。悪行の末とはいえ、あまりに救いのない結末で、読後感はよくない。

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    2023年10月15日
  • 霧の旗

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    たまにはこういう古い社会派小説が読みたくなる。殺人の冤罪で死刑となった兄を救うべく、高名な弁護士に依頼するが、費用が払えないことと、この弁護士が浮気相手の密会に急ぐために断られる。その後、この兄は獄中死し、妹は弁護士に復讐を誓う。この弁護士は、依頼を断った罪悪感から、裁判記録を取り寄せ独自の調査を行おい、この兄が無実であることを確信する。一方、弁護士の愛人が思わぬ事件に巻き込まれ、殺人者の容疑をかけられる。彼女の無実を証明する鍵を持っているのは、この妹。真犯人の存在を知りつつ、復讐を優先し、愛人と弁護士を破滅に追い込む。結局、真犯人は明るみに出ず、無実の人間が二人死刑となり、一人は社会的地位を

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    2023年10月03日
  • 火と汐

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    「火と汐」
    曽根晋吉(劇作家)
    芝村美弥子(曽根と不倫中に失踪)
    芝村
    上田俉郎(芝村のヨット仲間。レース中に死亡)

    神代刑事 
    東刑事

    「証言の森」
    青座村次(会社員。当事件の容疑者)
    青座和枝(村次の妻、自宅にて殺害される)
    山村政雄(荒井酒店の雇人。事件当日青座家に味噌を届けていた)
    秋野三郎(新聞配達員。事件当日も青座家に新聞を届けていた)

    沢橋豊三(所轄署の刑事。証拠品を青座家で発見したと主張)
    池上源蔵(元刑事。詐欺罪などで青座と同じ留置所にいた)

    「種族同盟」
    私(国選弁護士)
    岡橋由基子(事務所の助手。又不倫相手。)
    太田君(事務員)

    阿仁連平(婦女暴行致死罪の容疑者

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    2023年10月01日
  • 葦の浮船 新装版

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    不倫を背景とした学閥の闇に言及した作品。
    呆れるほど善い性格の小関には読んでるこちらがもどかしくなる。
    折戸には天罰を食らわせてほしかったな。

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    2023年09月27日
  • 砂の器(上)

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    初めての松本清張。

    時代が時代だけに、今の若者の感覚では理解し難い部分もあるだろうな。昭和世代後期に分類させる自分には、まだ理解できるし、何せ面白い。

    色々な話しがそれぞれに進行して、何処に落ち着くのか。

    まだ誰が怪しいかもわからないまま上巻が終わってしまい、下巻への期待が堪らない。

    ヌーボ・グループとかいうやつらのいけすかない感じが凄く良い。

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    2023年09月23日
  • 黒い画集

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    『証言』より
    「この世がことごとく不合理な虚線の交錯に思われた。私生活が偶然にその網の目の中にはいり、個人の生涯を意地悪く破綻させるように思われる。」
    『遭難』より
    可能性の犯罪を追求した大傑作、最後の最後まで分からずそこが魅力です。

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    2025年05月26日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    芥川賞受賞作。障がいを持つ田上耕作が森鴎外の小倉日記を探求する短編。笛壺は大学教職の現生を捨てて生きていく姿を描く。健常人と障がい者の対比や俗世に流される生き方の是非を考えさせられた。情景の浮かぶ筆力はさすが松本清張、ドロドロした推理小説とは違ってこれも良い、

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    2023年09月12日
  • 遠い接近

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    ネタバレ

    松本清張作品一作目です、
    戦争モノが読みたくて読みました、でもそれだけにとどまらない壮大さ、よかったです。
    赤紙について、どこまで本当なのかなとも思いつつ、似たようなことはあったのかな?
    戦争が終わって、復讐劇が始まる。完全犯罪?で終わったら、物足りない。そこで終わらせないのが良い。でも、なぜバレた?その部分がうまい。伏線ぽいのがあるため、読者にはこっちかな?と想像させるのだが、しっかりとその裏をかいてくる。
    戦時中に得た知識がまさか仇になるとは。そして、遺書の偽装、これもそうだったのかと。

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    2023年09月02日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

     松本清張が描く、帝銀事件。

     平沢は果たして真犯人だったのか。犯行の様子、平沢の暮らしぶりから事件が書き起こされる。そのあとの捜査では、生存者の記憶をもとに作られた似顔絵と本人の自供をもとに平沢犯行説が組み立てられた。

     確かに怪しいところはあり、平沢が捜査線上に浮かぶのは無理はないが、犯行当日のアリバイや犯行に用いられた青酸化合物の入手経路が不明確。

     また時代背景としてGHQの影響力がなかったとは思えない。戦後史の闇。

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    2023年08月27日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ★4.8
    日本の警察捜査史上初という、モンタージュ写真が作成され、実際の捜査にも活用された。そして、横溝正史の悪魔が来たりて笛を吹くのモデルとしても知られている。
    帝銀事件の予備知識はこんなところだった。絵空事ばかりに関心がいって、実際の事件を恥ずかしながら、調べたことはなかった。昭和史に関心を持つようになり、色々漁り始めて、冤罪の可能性が極めて高いことを知った。この作品を読み、それはほぼ、確信に近いと思えた。

    「しかし、とに角、個人的なおれの力ではどうにもならない」

    この、最後の一行は、松本清張自身の嘆息に思えて仕方がない。

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    2023年08月27日
  • 失踪の果て

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    奇怪な事件も真相が明るみになると人の業という至極単純な動機に振り回されたことに気付く。女性・金銭・怨恨、いずれかの障壁が人生を狂わせてしまう。なんて愚かなんだ、それがなんて人間臭いんだ。煩う過程が生活に宿る。だから松本清張の作品は面白い。

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    2023年07月25日
  • 夜の足音 短篇時代小説選

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    昭和30年代に書かれた短編時代小説「夜の足音」「噂始末」「三人の留守居役」「破談変異」「廃物」「背伸び」の6短編が収録。

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    2023年06月21日
  • 蔵の中 短篇時代小説選

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    「蔵の中」「酒井の刃傷」「西蓮寺の参詣人」「七草粥」「大黒屋」の4編が収録。
    なお、「七草粥」と「大黒屋」は、『松本清張ジャンル別作品集(2) 捕物帖 』(双葉文庫)にも収録されている。

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    2023年06月14日