【感想・ネタバレ】顔・白い闇のレビュー

あらすじ

井野良吉は味のある役者として人気が出、映画出演も決まり幸先のよいことであったが、その幸運は、破滅へと近づくことでもあった(「顔」)。出張先から帰らない夫の身を案ずる信子は、従弟の俊吉から思いもかけない“夫の裏切り”を聞かされる(「白い闇」)。平凡に穏やかに続く日常生活という仮面をはぎとると、欲にのまれた人間たちの罪と罰がみえてくる。人間の深層心理を捉えたスリリングな恐怖推理小説集。

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Posted by ブクログ

「松本清張」の『顔・白い闇』を読みました。
以下の五編から構成されている短編集です。

■顔
■張込み
■声
■地方紙を買う女
■白い闇

推理小説の部類に入る作品だと思いますが、心理描写に優れているので、ヒューマンドラマとしても愉しめる作品でした。

心理描写の素晴らしさに加え、海外の作家の作品と違い、人物名や地名に親近感があるので、情景がリアルに想像しやすく、読みながら作品の中の世界へどんどん惹き込まれて行く感じ。

でも、殺人事件の現場に居合わせるような感覚は、気持ち悪さもあるんですよね。
あんまりリアル過ぎて、神経をすり減らしながら読んだ… って感じでした。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

やっぱりうまい。「白い闇」は結末は読めたけれども、真相が暴かれるくだりは妙に背筋が寒くなるような気持ち悪さが・・・印象的。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ドラマ「顔」を見ました。松雪泰子が戦後の大女優らしいレトロな美しさだった。流石だ。女優として顔を売りたいという欲と、過去の罪を隠すために顔を隠さなければという不安。やはり、欲を出してはいけないなというラスト。

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2013年10月04日

Posted by ブクログ

ちょっと会っただけの人の顔を覚えているだろうか?でもふとした瞬間に思い出すことはないだろうか?
松本清張の小説は極めて現実的な中に事件性を盛り込むことが多い。それが絶妙で、色々な作品を読む度に、感心してしまう。

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2011年02月10日

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