松本清張のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「松本清張」の長篇ミステリー作品『十万分の一の偶然』を読みました。
『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』、『月光 ―松本清張初文庫化作品集〈4〉』に続き「松本清張」作品です。
-----story-------------
夜間の東名高速道路下り線・沼津インターチェンジ近くのカーブで、自動車が次々に大破・炎上する、玉突き衝突事故が発生した。
アルミバン・トラックが急ブレーキをかけ、横転したことに始まったと推測されるも、事故直後の警察の現場検証では、ブレーキをかける原因となるような障害の痕跡は、まったく発見されなかった。
一方、大事故の瞬間を捉えた「山鹿恭介」の写真「激突」は、カメラの迫 -
Posted by ブクログ
ネタバレ清張没後30年 WOWOWドラマ化。契約してないので観れませんが。なぜ、眼の壁を?まだ本棚に残っているので再読です。
資金調達に窮した昭和電業製作所。白昼のとある相互銀行(平成5年相互銀行法廃止)で、三千万(今だと4or5億くらい?)の手形詐欺にあってしまう。担当者は自殺。部下に遺書ともいえる事件の詳細を書いた手紙を残す。部下・萩崎は友人の新聞記者と共に、事件を追い始める。それは、連続殺人事件へと繋がっていく。
経済犯罪小説の先駆け。事件に絡む右翼組織。作者らしい、伊勢や木曽などの地方都市への旅情。
今では考えられない社会常識の中での推理小説ですが、最後まで何を追い詰めているのかさえもわからな -
Posted by ブクログ
「松本清張」の短篇小説集『虚線の下絵』を読みました。
「松本清張」作品からちょっと離れていましたが、再び「松本清張」作品を読みたくなったんですよね。
-----story-------------
日常に潜む破綻の芽を描いた傑作短篇集。
画家として名声を得た親友への複雑な思いを抱きながら、しがない肖像画家として生計を立てる男。
夫のため、会社の重役を相手に注文取りに奔走する妻は、次第に妖しい色気を増していく。
疑心暗鬼にかられた男が陥った罠とは――。
男女の業(ごう)を炙(あぶ)り出した『虚線の下絵』のほか、『与えられた生』、『通過する客』、『首相官邸』の全四篇を収めた短篇集。
----- -
Posted by ブクログ
「松本清張」の推理小説集『証明』を読みました。
『神と野獣の日』、『疑惑』、『火と汐』に続き「松本清張」作品です。
-----story-------------
小説が認められず苛立つ夫に、毎日の行動を執拗に追及される雑誌記者の妻。
怯えからつい口にした嘘が、惨劇をひき起こす。
『証明』、『新開地の事件』、『密宗律仙教』、『留守宅の事件』推理四篇収録。
-----------------------
「松本清張」作品って、次々と読みたくなる魅力を備えていますよね。
本書には以下の四篇が収録されています。
■証明
■新開地の事件
■密宗律仙教
■留守宅の事件
『証明』は、 -
Posted by ブクログ
「松本清張」のSF的小説『神と野獣の日』を読みました。
「清水義範」のSF連作集『博士の異常な発明』を読んで、SF作品を読みたくなったんですよね。
「松本清張」作品は、『ゼロの焦点』以来なので約半年振りです。
-----story-------------
「重大事態発生です」―ある早春の午後、官邸の総理大臣にかかってきた、防衛省統幕議長からの緊急電話が伝えた。
Z国から東京に向かって誤射された、5メガトンの核弾頭ミサイル5基。
1発で、東京から半径12キロ以内が全滅するという。
空中爆破も迎撃も不可能。
ミサイルの到着は、あと…43分。
ラジオ・テレビの臨時ニュースによって、真相が全日本 -
Posted by ブクログ
ミステリー・サスペンス作家だと思っていたが、文学者だった。構成はミステリー仕立てであり、謎が気になり最後まで読み進めてしまう。一方でただの謎解き小説にとどまらず、犯人の心情を感じさせる。生きてるって大変だよなあ、などと考えてしまう。
表題作の「張込み」は読み終わった後に数日考えてしまった。
●張込み
逃亡犯の昔の恋人を張り込む刑事。その女は子持ちの男と結婚し、平凡な主婦となっていた。やがて犯人から連絡があり、女は出かけていくのだが…。
●顔
殺人事件の前に顔を見られた男が俳優として映画に出演することになる。未来のために目撃者を消したいと考えた男がとった行動は…。まさに藪蛇。
●声
犯行現 -
Posted by ブクログ
「松本清張」の晩年の短篇集『隠花の飾り』を読みました。
「松本清張」作品は昨年12月に読んだ『影の車』以来ですね。
-----story-------------
「松本清張」 生誕100年記念復刊第2弾。
愛を追い求めた女たちの運命――。
妻子ある男を好きになってしまった銀行勤めの「伴子」。
男と結婚するのに必要となる三千万円を横領するが、たった一枚の百円玉が、その運命を反転させる『百円硬貨』。
毎日弁当を作り、ボーナスで洋服を仕立てて、年下の男に尽くす「滝子」。
男が若い女と結婚することが決まり潔く身を引くが、結婚前夜に男が訪ねて来て……『記念に』。
愛を求めるあまり転落してゆく女たちの -
Posted by ブクログ
「松本清張」の『砂の器』を読みました。
先日、映画を観て、とても気に入ったので、、、
原作を読んでみたくなったんですよね。
上下巻に分かれていて、なかなかのボリューム感でしたが、どんどん先が読みたくなるような展開で苦痛なく読めました。
-----story-------------
<上巻>
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の「今西」は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
「今西」の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を -
Posted by ブクログ
ネタバレ<蟷螂の斧 自制心と暗い衝動>
しがない公務員、浅井に嫁いだ身の丈に合わない美麗な妻、英子。そんな妻がある日、持病の悪化により急逝してしまう。その妻が亡くなった場所は、浅井には思い当たる節の無い、縁もゆかりも無い場所だった。
そこに絡むタイトル。。
真実を知る為に、そして自分の仮説を否定する為に、推察と調査を重ねるほどに、信じたくない真実が近づいてくる。
丁度、境内にある小池で、水面に向かってゆらりと浮かび上がってくる鯉を見つけた時みたいな。
もう、鯉であることは間違いない。でも、鯉が口を水面から突き出す瞬間まで見つめてしまう、みたいな。
どう転んだって、鯉である。そんな確実