あらすじ
会社員の青年・梅木隆介はある夜、夫婦と名乗るヒッチハイクの男女を車に乗せた。高貴さをも漂わせる美女と粗野な中年男は、まるで不釣り合いなカップルだった。好奇心が燃え上がる梅木は、車に残された万葉の古歌が彫られたペンダントから女の正体を突き止めようとする。だがそれは、甘い死の香りが漂う追跡行だった。謎が謎を呼ぶロマンチック・サスペンスの傑作!
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Posted by ブクログ
秩父をドライブ中、たまたま山中で男女のカップルを乗せて美しい女性と容姿が掛け離れた男性を羨ましく思いストーカーまがいの追跡が始まる。
主人公梅木隆介の物好きな追跡、推理でこの物語が成り立っているので人間の好奇心に心から恐怖を覚えます。
結末としてはどうと言う事はないのだが、謎が解けてみると何だかなぁという感じ。
古い小説ですが古さを感じない、非常に読みやすいです。
Posted by ブクログ
自家用車を買ったばかりの主人公は、若いが、しがないサラリーマン。秩父からのドライブの帰り道中、夫婦らしき男女のヒッチハイクに遭遇し、車に乗せる。車に残された夫と思しき名刺入れ、それを返却しに行ったことから、ストーリーは深みにはまっていく。
Posted by ブクログ
ヒッチハイクしてきたカップルの容姿差(そもそも失礼な話だ)が気になり女の方に一目惚れした青年が事件を追うサスペンス。彼女が居るのにここまで執念を燃やして女を追うコイツの方が恐い気がする。