聞かなかった場所

聞かなかった場所

小説・文芸
550円 (税込)

2pt

役所勤めの浅井が、妻の死を知ったのは、出張先の宴会の席であった。外出中、心臓麻痺を起こし、助けを求めて駆け込んだ化粧品店で息絶えたという。義妹によって知らされたその死に場所は、妻から一度も聞いたことがなかった地名であった――。妻の死の真相を探るうちに、一転して脅迫される立場になるという巧みなプロットの面白さ。小心な官僚の心理描写の卓抜さ。清張サスペンスを満喫する長篇小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    聞かなかった場所
  • タイトルID
    :
    220225
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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聞かなかった場所 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読んだ後の、動悸の激しさがすごい。2-3時間は眠れなかった。心理描写がとても上手。最後50Pは、自分が犯人にでもなったような感覚にさせてくれる。
    松本清張さすが!!

    1
    2017年03月01日

    Posted by ブクログ

    小心なノンキャリア官僚が出張中に知った妻の突然死。死の真相を執拗に探る前半。真相が明らかになった途端に大きく動く物語の妙。後半は心理サスペンスの面白さ。恐怖、驚愕の動きがじわじわと迫る。なるほどこう来たかという終盤。お勧めの傑作中編

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    農林省のノンキャリア役人の夫は、出張中に心臓発作で妻が急逝したことを電話連絡で知る。しかし、妻の死に不審を抱く。興信所による再々の調査によって、妻の不貞が明らかになってくる。相手の男をふとした激昂から危めてしまう。

    0
    2020年07月12日

    Posted by ブクログ

    有名どころではないけど、松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇。
    若い後妻が突如死んでしまう、そこから始まる不幸の連鎖。こういうのもいい。

    0
    2025年12月23日

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の長篇ミステリー『聞かなかった場所』を読みました。

    「松本清張」作品は、今年の4月に読んだ『内海の輪』以来ですね。

    -----story-------------
    妻の死の真相を追って運命に翻弄される一人の男。
    力作長編。

    農林省の係長「浅井」が妻の死を知らされたのは、出張先の神戸であった。
    外出先での心臓麻痺による急死とのことだったが、妻が倒れた場所は、妻が一度も口にしたことのない町であった…。
    一官吏の悲劇を描く力作長編。
    -----------------------

    農林省の係長「浅井恒雄」は神戸への出張中に妻「英子」が心臓麻痺で急死した… 元々「英子」には軽度の心筋梗塞があったのだが、倒れた場所に不信感を抱いた「恒雄」は、妻の死の真相を知るために調査を始める、、、

    「恒雄」が被害者として真相を探り加害者を追い詰める前半、

    一転して脅迫される立場となる中盤、

    そして加害者として自ら仕掛けた罠に自ら陥り、農協職員の誠実さにより事実が明るみになる後半… と、それぞれの展開に応じた心理描写が愉しめる作品でした。


    自然体でいれば明るみにならなかったかもしれない犯罪が、隠蔽しようと工作を仕掛けた影響で… しかも、悪意のない誠実な農協職員の行動から見破られてしまうという皮肉な展開が面白かったですね。


    被害者って、加害者になってしまう要素を持っているもんですよねぇ… 怖い。

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    再読。巧い・・。再読。傷ついた主人公の自尊心は妄執を生み、疑念にとり憑かれる。その執着には復讐者の憎しみ(狂気)ほどの苛烈な高まりはないが、そんなところはむしろ人物像(苦労人でもある役人)に現実味をあたえている。ゆっくり対象を追いつめる主人公の心理にひきこまれた。後半部の展開も冴え、運命の歯車のゆっくりと回転するさまが巧妙に描かれている。追われる立場に陥った犯罪者の慄き(怯え)を描いては著者の独擅場である。主人公は破局を避けようと画策するもことごとく裏目に出る。最後の犯罪が露呈する(面が割れる)滑稽な場面(顛末)は秀逸。

    0
    2016年03月16日

    Posted by ブクログ

    タイトルの中身がマッチしていて、すごく印象に残る作品だった。松本清張の本の素晴らしいところは、とことん人間に心理を書き出しているところ。犯罪を犯すまでの心理、犯してしまってからの心理。そういう人がとる行動。この本は特にその部分が優れていたと思う。

    0
    2011年02月10日

    Posted by ブクログ

    とても高名な作家なのに、松本清張さんの作品を読むのはこれがはじめてのような気がします。ミステリードラマの筋書きみたいで、知らず知らずに避けていたようです。ズバズバと核心に迫るのではなくその辺りをうろうろしながら近づいていくようなじれったい描きかたは好き嫌いがあるでしょう。
    ちょっとしたきっかけで殺人を犯したした心弱き犯罪者の心理が、うんうんそうだろな、と思えるほど的確に描かれていました。松本清張さんの小説の終わりかたがいつもこんなかたちなのか、もう一冊、機会があればぜひ確かめてみたいです。

    0
    2016年04月25日

    Posted by ブクログ

    小役人である浅井の妻が死ぬ。心臓麻痺で突然死ぬ。しかしその倒れた場所は、浅井が聞いた覚えもない場所であった。
    …という発端は、謎としてなんとも魅力的である。

    妻が何故そこにいたのか、を追う部分が、前半。分量的にも、全体のなかほど強あたりまで。
    そして、とある人物を追い詰めていこうとするのが後半。
    しかし、この前半と後半、トーンがまるで違うのだ。
    書いている時期に、時間的な断層があるのかと思うほど。

    結末に割かれるページは、意外と少ない。
    どんどん追い込んでいく割に、最後はあっさり。それも、無垢・善意によって切り返されるのが、ぴりりと小粒なスパイスになっていると言えるかもしれない。

    松本清張得意の断崖は出てこないけれど、列車は登場。
    なんとも小心な小ものや小役人を描く筆は闊達。

    0
    2012年01月06日

    Posted by ブクログ

    松本清張のドライで人の本質をついたタッチがたまらなく好きです。
    聞かなかった場所、妻の急死の真相を突き止めたい夫の
    人の悲しい性がするどく表現されています。

    0
    2009年10月04日

聞かなかった場所 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    聞かなかった場所
  • タイトルID
    :
    220225
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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