松本清張のレビュー一覧

  • 黒い空

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    清張らしい暗くてじめじめしてて卑屈な話。
    冒頭は上杉家の内紛を書いていて一瞬歴史小説かと思いますが、
    第二章からじめじめ現代モードに入ります。
    山内上杉の末裔で、幾社も会社を経営している山内家に婿養子に入った男の話。
    書いてしまうとネタバレしてしまうので書きませんが、とにかく暗い!
    恋愛結婚で婿養子となった善朗の妻・定子は有能すぎる経営者。
    比べて善朗自身はどちらかというと無能力者。
    定子がチャンスを与えてもものにできず、ダメにしてしまう男で、
    日々妻から冷たい仕打ちを受けています。
    これだけでも清張満載なんですが、小説はどんどん泥沼へ。
    清張の常として美男美女は相変わらず出てきません。
    面白

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    2009年12月28日
  • 眼の壁

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    「点と線」で推理小説作家としての注目を集めた松本清張が次に送り出した作品。

    「大衆作家=松本清張」として巧いと感じるのは、導入部分。大企業の経理課長が単純な手口で手形をだまし取られ、自殺へと導かれる。そして、課長の敵討ちへと立ち上がる部下の主人公。この部分だけで重厚な短編小説ができそうだ。

    このリアルな導入部分があり、一気に先を読んでしまおうという気にさせる。小説を読ませようとする、ベストセラー作家の高等テクニックだ。

    物語の導入部分で観衆を引きつけることは、時代を経ても、その物語の完成度に重要だ。

    と、導入部分に感動したけど、ぶっちゃけ、「眼の壁」は導入部分が一番おもしろい。

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    2010年01月20日
  • 駅路

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    白い闇 ○捜査圏外の条件 ◎ある小官僚の抹殺 巻頭句の女 駅路 誤差 万葉翡翠 薄化粧の男 偶数 陸行水行

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    2009年11月14日
  • 男たちの晩節

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    初めて読む松本清張。
    短編集は物語の浅さなどがありあまり好きではないがこの一冊は別。
    特に駅路は秀逸。
    最後の一捻りでまた引き込まれる。

    想像していたより面白かったので、次回は是非長編を読みたいものだ。

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    2009年10月07日
  • 偏狂者の系譜

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    学問にとりつかれた者たちの狂気を描いた短編集4本が収録されている。

    評価されず、世間から取り残された学者(モドキ)を書かせたら松本清張の独壇場。貧しさのために、学校に行けなかった自分を登場人物たちに重ね合わせ、犯罪者とは異なる狂気、迫力を表現している。

    といっても、大体は犯罪者になっちゃうんだけど。

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    2009年12月10日
  • 水の炎

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    東都相互銀行の若手常務、野心家の夫塩川弘治との結婚生活に心満たされぬ信子は、独身助教授浅野を知る。彼女の知的美しさに心惹かれ、愛を告白する浅野。美しい人妻の心の遍歴を描く。

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    2009年10月07日
  • 実感的人生論

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    清張は貧乏で学歴に劣等感を持っていたのは有名だ。最初の小説西郷札は賞金がほしくてほしくて仕方がなかったから書いた。本も映画も清張モノにはけっこう触れたが。前から一度本人の心の裡を聞いてみたかった。すごく聞きたかった。本書には清張のホンネがずばり書いてある。私は世間の主婦の方にお願いしたい。どんなに下級の人でも例えばあなた方の台所を訪問して品物を配達でもしたような場合。それが商売上の当然の行為であってもその人間に優しい労いの言葉ひとつでもかけてやって頂きたいのである。その人間はその一言でどんなに元気づけられ希望を与えられるか分からない。それはあなた方の想像以上かもしれないのである。相手方が人間的

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    2011年09月15日
  • 象徴の設計 新装版

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    山縣有朋好きの必需品です!!
    内容は、ハッキリ言って私の少ない脳みそでは深く理解できませんでした(呆)が、明治国家の設計を、神経質なまでに真面目に取り組んでいるガタの姿には「頑張れッ!!」と応援したくなりましたよ。
    毎朝の日課の槍だとか、着物のこだわりや、庭や歌の趣味特技などガタを知る上では外せないネタが物語の所々に書かれていて、思わず顔がほころんでしまいました。可愛いなぁ。
    前半に西周とのイチャイチャもありますしねvvv
    あと、ひつこいくらいに『北越戦争の長岡勢』を思い出すんですが、それってやっぱり『時山』を偲んでいるんですかねッ!?
    やっぱ、ガタには時山ですよねぇ〜。友達、時山だけだったし

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    2009年10月04日
  • 連環

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    はじめて清張の作品を読んだのがこれでしたが、衝撃でした。おもしろすぎる。
    昔のこととて、当然のように飲酒運転していたり、障害児を畸形児とか看護婦、女中といった表現が使われているのも、もちろんまったく自然でした。
    すじの発想や練り方はもちろん、文章を書く天才というのはこういうものなのだなと。
    「思ったことを思った通りに筆で表現する」ことができる人は、やはり天才です。
    ラストの締め方も素晴らしい。小説とは、ひとりの人生を描くものなのだと納得させてもらった本でした。以後、清張にどっぷりハマることとなるわけですが・・・

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    2016年10月05日
  • 連環

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    はじめて清張の作品を読んだのがこれでしたが、衝撃でした。おもしろすぎる。
    昔のこととて、当然のように飲酒運転していたり、障害児を畸形児とか看護婦、女中といった
    表現が使われているのも、もちろんまったく自然でした。
    すじの発想や練り方はもちろん、文章を書く天才というのはこういうものなのだなと。
    「思ったことを思った通りに筆で表現する」ことができる人は、やはり天才です。
    ラストの締め方も素晴らしい。小説とは、ひとりの人生を描くものなのだと納得させて
    もらった本でした。以後、清張にどっぷりハマることとなるわけですが・・・

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    2009年10月04日
  • 虚線の下絵

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    借本。
    最初の話が衝撃的で、なんとも言えない気分に。
    著者の本は、ぐいぐい引き込まれるので、読んだ後にぐったりする事もしばしば、だけど面白い。

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    2010年09月04日
  • 奥羽の二人

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    2008.2.7 了/主に戦国時代の大名たちの人間模様と悲哀を描いた短編小説集.最上義光,石川数正など.封建時代特有の大名の心情を動かす背景と,その心理描写が起伏に富み,一つひとつが短いながらも非常に面白いです.

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    2009年10月04日
  • 鬼火の町 新装版

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    朝霧にかすむ大川に無人の釣舟が浮んでいた。やがて二人の男の水死体が流れ着く。川底にあった豪華な女ものの煙管は?反骨の岡っ引藤兵衛にのしかかる圧力の正体は?藤兵衛を助ける颯爽の旗本釜木進一郎、足をひっぱる悪同心、無気味な寺僧や大奥の女たちを配して江戸を舞台にくりひろげる長篇時代推理。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    岡っ引き藤兵衛に対する川島の妨害にやり切れない思いを感じつつも、藤兵衛と子分たちの絆に読んでいて力が入った。ただ、「かげろう絵図」の島田新之助を彷彿とさせる釜木進一郎に、島田新之助ほどの輝きがなかったのが残念。

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    2010年04月02日
  • 黄色い風土

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    「影の地帯」同様、圧巻のどんでん返しが待っていた。東京駅ホームでの、主人公のふとした疑問からすべては始まる。清張作品の中でも、被害者数が際立って多い。容赦なく関係者を殺害していく悪魔の正体とは・・・。

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    2009年10月04日
  • Dの複合

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    松本清張の本。1973年。浦島太郎の由来など、日本地理と民俗説話が良くわかる。推理小説なのだが、地理や歴史についての知識が得られる。

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    2009年10月07日
  • 状況曲線(下)

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    松本清張の本。1992年。物事を円滑に進めるために、談合がある程度必要とも考えられている。本当はないほうが良いのだが。

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    2009年10月07日
  • 状況曲線(上)

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    松本清張の本。1992年。建設業界の話。談合は昔から行われていたことで、そこに小説でメスを入れる著者がすばらしい。

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    2009年10月07日
  • 紅い白描

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    美大を卒業したばかりの葉子は、憧れの葛山デザイン研究所に入所する。尊敬する鬼才、葛山の下で精一杯、勉強したかったからだ。が、不可解な葛山の言動から、彼の作品のオリジナリティに疑惑をもつ。真実を知りたいという熱い思いにかられ、葛山の周辺を次々に追及する葉子の前にあらわれた意外な真相とは―。常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン。

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    2009年10月07日
  • 隠花平原(上)

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    著者初の歴史小説「細川ガラシャ夫人」、青春の孤独を描いた傑作「石の森」そして「毒麦の季」他、短編の名手としての力量を存分に発揮した6編を収める。

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    2009年10月07日
  • Dの複合

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    伝説部分は少々読みにくいものの、ストーリーはそれなりに楽しめる。清張独特の重厚感はやや影を潜めるが、巧妙に仕込まれた取材旅行のステージが序盤から用意されている。いつしか主人公の作家とともに、事件の渦中に引き込まれてしまった。本タイトルには重要な意味が隠されている。

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    2009年10月04日