【感想・ネタバレ】水の炎のレビュー

あらすじ

東都相互銀行の若手常務で、野心家の夫塩川との生活に心を満たされぬ信子は、大学の通信教育を受け、独身助教授浅野を知った。彼女の知的な美しさに心を惹かれて愛を告白する浅野。信子は、その想いの激しさにたじろぐが、夫は、妻の不貞を疑いながら、二人の接近を画策した。不倫をでっち上げることで実業界への飛躍を図ろうとしたのだ――。巨匠松本清張が、美しい人妻の心の遍歴の行末を描く、長編サスペンス!

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水の炎

東都相互銀行の塩川弘治は35才にして常務だが、前身である無尽会社の殻を脱しない相互銀行に不満を抱き、有能だが冷徹で出世欲を持つ野心家である。弘治は愛人の成沢枝理子を囲い、美人で良妻であるにも関わらず、妻信子との間はすっかりさめていた。

弘治は、オリエント観光株式会社に融資して飛躍の足がかりを目論み、専務の徳山岩雄に接近する。陰には財界の今太閤、是土慶次郎がいる。弘治は是土に取り入ることが飛躍の道として、無理してオリエントへの融資金6千万円を手にする。

老獪な徳山や是土に、35歳弘治は対峙できるのか。そして信子と枝理子は弘治にどのように接していくのか。

清張ストーリー的な結末を迎える!

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2025年09月22日

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