松本清張のレビュー一覧

  • 小説東京帝国大学(上)

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    明治終盤、私立大学哲学館に文部省の立ち入りが入り、倫理学のテストでの一学生の解答をもとに、師範の免許剥奪が行われた、いわゆる「哲学館事件」をもとに、その解答をした学生、工藤の激動の人生を追う。

    上下巻に分かれているようだけど、元々は1巻だったらしい長編のため、また忘れかけた頃に下巻に手を付けることとする。

    もともと哲学館事件を知らないで読み始めたのと、舞台は東京帝国大学と思いきや、全く別のところで始まり、別のところでストーリーが進行するため、やや拍子抜けと言う感じ。まあ、上巻はこの程度なのであろう。

    Wikipediaによると、かなり実史に近いようで、教官などの名前も同じである。

    なお

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    2019年03月25日
  • 象徴の設計 新装版

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    西南戦争が終わり未だ世の中が治まったとは言えない状況の中、維新の元勲の1人である山県有朋が苦心しながら、軍隊や国家に秩序の礎となる“象徴”を築いていこうとする様子を描いた歴史小説。
    軍政に内政に愚直に励む姿、また椿山荘など庭園造りの意外な才能、伊藤博文へのコンプレックスなど、剛直にして神経質な“一介の武辺”山県有朋の姿が浮き彫りにされていて読み応えがありました。

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    2019年03月04日
  • 疑惑

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    ネタバレ

    『疑惑』と『不運な名前』の二つの短編。両方とも名前が原因で冤罪をかけられたことで共通している。
    『疑惑』に関しては短編だから仕方ないかもしれないが物足りなく感じた。秋谷が佐原を殺したあと球磨子はどうなるかなど先の展開が気になった。
    『不運な名前』はゴールデンカムイを読んだおかげで樺戸監獄や熊坂長庵などは親しみがあったがそれでも内容が若干難しかった。その内容も面白いというよりは歴史の勉強になったという感じで期待していたものとは違った。

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    2019年02月16日
  • 熱い絹(下)

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    Jim Thompson 縺ョ繝阪け繧ソ繧、繧偵b繧峨▲縺溘%縺ィ縲∵怙霑代?√?繝ャ繝シ繧キ繧「縺ォ蜃コ蠑オ縺励◆縺薙→縲∫ュ峨′縺阪▲縺九¢縺ァ縲√%縺ョ譛ャ繧定ェュ縺ソ縺セ縺励◆縲
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    2018年12月31日
  • 黒革の手帖(上)

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    【文庫上・下巻の感想】
    夜の銀座を舞台に政財界から裏社会にまで至る強欲な人間像が精緻に描かれている。
    銀座の高級クラブ(作中ではバァと表記)の開店資金やランニングコストなどの費用考証やママとしての従業員への人心掌握術など、いわゆる夜の世界の関係者への取材が入念に行われたと思われ、それがこの作品にリアリティを与えている。

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    2018年12月27日
  • 鬼火の町 新装版

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    松本清張の時代物の推理小説。

    隅田川に上がった2人の水死体は、柔道に長けた者であろう下手人によって、みぞおちを打たれていた。その現場から上がった細工物の煙管をつてに犯人を追う岡っ引き藤兵衛であったが、同心(岡っ引きの上司)川島に、捜査から手を引くよう指示される。その後、参考人たちが次々と謎の死を遂げていくが…。

    なかなか凝ったストーリーで楽しめる時代・推理ものであるが、時代小説が苦手なんだよね。理由はまたいずれどこかに書こうとおもうが、やはり苦手なものにとっては、なかなかとっつきにくいものである。

    とはいえ、そこは松本清張、同心とは何であるか、奉行所との関連はどうでという説明もかなり丁寧

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    2018年12月27日
  • 黒革の手帖(上)

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    見映えの悪いお局銀行員が横領したお金で銀座のママになる。その転身だけでも面白い。しかし元子はそれだけに留まらず、昔掴んだネタでゆすってライバルを蹴落としたり、次なる策を労したりと抜け目なく意欲的に動いていく。
    だが、いい事はそうそう続かない。下巻でどうなるのか楽しみだ。

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    2018年10月11日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    時代が古く違和感がある場面もあったが、ひとつひとつは面白かった。ただし、編集に難有り。清張の現代物の短編を集めた本だが、同系列の話が続いて食傷気味になった。
    それが、読むのに時間がかかった所以。

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    2018年09月20日
  • 駅路

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    邪馬台国の場所を推理する郷土史家は、一体何者なのか。悲劇的な結末でありながらも、ある意味幸福だったのではないだろうか。

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    2018年05月09日
  • 神々の乱心 上

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    「100分de名著」を見て気になってたので読んでみました。皇室のタブーのようなことを小説の題材にするって、よく許されたなと思います。
    話が月辰会と女官の自殺からかなり離れていっているようで、これがどう繋がっていくのか。
    説明が長いような感じもあり、読み進めるのに多少飽きがくるところもありましたが、だからといって読みづらさはありません。推理小説というより、戦前の時代記を読んでる感じです。
    下巻、これから一気に物語は進むのでしょうか。

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    2018年04月30日
  • 時間の習俗

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    「点と線」に続いて、三原警部補が主人公の作品を読む。前回読んだ時も同じ流れだったはず。

    神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。関係者の一人だが容疑者としては一番無色なタクシー会社の専務は、殺害の数時間後、遠く九州の和布刈(めかり)神社で行われた新年の神事を見物し、カメラに収めていたという完璧すぎるアリバイに不審を持たれる――『点と線』の名コンビ三原警部補と鳥飼老刑事が試行錯誤を繰返しながら巧妙なトリックを解明してゆく本格推理長編。

    やや二番煎じの感が否めない。

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    2018年03月31日
  • 状況曲線(下)

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    ネタバレ

     陰謀に巻き込まれた談合建設会社専務味岡。まさかの誰得小太りおっさん。
     上巻の終わりから不穏な気配がしていたけれども、下巻はメインヒロイン味岡から、主謎を解く刑事に視点をバトンタッチして物語が進む。
     下巻は上巻の謎が解き明かされるので読みやすく面白い。


    (以下ネタバレあり感想)


     しかし、終章の駆け足どころじゃないあらすじはどうなのか。雑誌の人気ランキングが悪かったのか、或いは作者が飽きたのか。上巻のクオリティに比べると下巻があまりにもおざなりでどうなのって思う。
     また近代手法で捜査している割に警察の見落としが多すぎて、読者にとって公開されるべき情報が隠匿されている。もし隠匿して

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    2018年02月11日
  • 山峡の章

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    ネタバレ

    出ました<赤ら顔の男>まさしく松本清張
    この方の作品が読みやすいのは人物や出来事をおさらいの様に再度説明してくれるからでしょう。
    だが今回の山峡の章は清張にしては、ちと軽い。女性雑誌への連載を意識したのだろうか?

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    2017年10月14日
  • 水の炎

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    面白かったけれど、弘治のように、無茶に無茶を重ねていくのを見て、絶対しっぺ返しがくるぞ、と思ったらその通り。
    或る程度展開は読めた。

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    2017年09月11日
  • 黒革の手帖(上)

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    上下巻の長編作品ですが、すらすらと読むことができました。古い作品なので現代とは異なる部分も多いですが、どんでん返しありのサスペンスとしても、社会風刺作品としても優れた作品であり、何度もドラマ化されるだけの普遍性を感じることができました。

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    2017年09月04日
  • 黒革の手帖(上)

    購入済み

    テレビより内容が濃い

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    2017年09月02日
  • 時間の習俗

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    「点と線」の名コンビが復活した作品ということで読む。今回も執拗で地道な捜査が容疑者のトリック、アリバイを崩すが、時代的なものも有りいまひとつピンとこない部分もある。

    そもそも、三原刑事が容疑者絞り込む過程に?がつく。警察はこんな曖昧な段階で、ここまで容疑者をマークするのでしょうか。あまり根拠もなく随分捜査にお金も使っているように思われる。消えた女の謎もホントかよという感じではある。

    本作は名コンビ復活ではあるが、ほぼ主役は三原刑事であり、その執念には頭が下がるが、思い込みが激し過ぎるきらいがあって、リァリテは感じられなかった。ただそれでもグイグイ読ませる筆力はさすが。

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    2023年01月05日
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    2017.7.4
    一気に読んだ。推理小説としては、いまいちだが、当時の時代背景、金権選挙への批判、自民党と暴力団、小豆相場、太占、モーテル、
    それらが絡み合い、悪いことをしたやつは、結局殺される。告訴せず返し

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    2017年07月09日
  • 疑惑

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    ネタバレ

    表題作の「疑惑」は、ドラマで球磨子役の尾野真千子の演技がすごかったので読んでみたかったのだけど、原作はそこまでの迫力はなく笑。順番間違えたかも。
    もう1つは偽札の話。なんか漢字多めで読んでて疲れた。。

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    2017年05月11日
  • 危険な斜面

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    面白かったです。松本清張は小説を読むのは多分初めてです。時代の違いは感じましたが、短編なのに重厚さがあって、でも読みやすかったです。「危険な斜面」「投影」が好きでした。人間模様がほろ苦くていいです。長編も読んでみたいです。

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    2016年12月24日