松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
清張は貧乏で学歴に劣等感を持っていたのは有名だ。最初の小説西郷札は賞金がほしくてほしくて仕方がなかったから書いた。本も映画も清張モノにはけっこう触れたが。前から一度本人の心の裡を聞いてみたかった。すごく聞きたかった。本書には清張のホンネがずばり書いてある。私は世間の主婦の方にお願いしたい。どんなに下級の人でも例えばあなた方の台所を訪問して品物を配達でもしたような場合。それが商売上の当然の行為であってもその人間に優しい労いの言葉ひとつでもかけてやって頂きたいのである。その人間はその一言でどんなに元気づけられ希望を与えられるか分からない。それはあなた方の想像以上かもしれないのである。相手方が人間的
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Posted by ブクログ
山縣有朋好きの必需品です!!
内容は、ハッキリ言って私の少ない脳みそでは深く理解できませんでした(呆)が、明治国家の設計を、神経質なまでに真面目に取り組んでいるガタの姿には「頑張れッ!!」と応援したくなりましたよ。
毎朝の日課の槍だとか、着物のこだわりや、庭や歌の趣味特技などガタを知る上では外せないネタが物語の所々に書かれていて、思わず顔がほころんでしまいました。可愛いなぁ。
前半に西周とのイチャイチャもありますしねvvv
あと、ひつこいくらいに『北越戦争の長岡勢』を思い出すんですが、それってやっぱり『時山』を偲んでいるんですかねッ!?
やっぱ、ガタには時山ですよねぇ〜。友達、時山だけだったし -
Posted by ブクログ
~内容(「BOOK」データベースより)~
朝霧にかすむ大川に無人の釣舟が浮んでいた。やがて二人の男の水死体が流れ着く。川底にあった豪華な女ものの煙管は?反骨の岡っ引藤兵衛にのしかかる圧力の正体は?藤兵衛を助ける颯爽の旗本釜木進一郎、足をひっぱる悪同心、無気味な寺僧や大奥の女たちを配して江戸を舞台にくりひろげる長篇時代推理。
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岡っ引き藤兵衛に対する川島の妨害にやり切れない思いを感じつつも、藤兵衛と子分たちの絆に読んでいて力が入った。ただ、「かげろう絵図」の島田新之助を彷彿とさせる釜木進一郎に、島田新之助ほどの輝きがなかったのが残念。