松本清張のレビュー一覧

  • P+D BOOKS 風の息 (上)

    購入済み

    風の息

    史実に依存した小説なのか、単に史実の一端をネタにした小説なのか、気になるところ。読み進むうちにストーリー展開はほとんどフィクションのように思えてきた。もったいぶらないで「面白いフィクション小説だよ」と最初に言ってもらえば、史実へのこだわりはなく、面白く読める。

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    2022年12月05日
  • 死の枝

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    短編集は基本的には好きではないのですが、この本はかなり楽しめました。特に「家紋」と「入江の記憶」が良かったです。余韻の残る終わり方にゾクッさせられます。

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    2022年11月11日
  • 死の枝

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    社会派推理小説の巨匠による短編集。短編という事で致し方ないが過去の旧悪が及ばぬところから発覚して御用になる(もしくは暗示される)パターンが多い気もする。
    都市伝説的に聞いたことがある話、『家紋』が掲載されている。真相はさておき時間差で家族を皆殺しにしようとする犯人の行動は怖い。田舎ではこの様な世に出ない未解決事件が多かった事が推察される。

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    2022年10月30日
  • 彩霧(さいむ)~松本清張プレミアム・ミステリー~

    購入済み

    彩霧

    ストーリー展開に強引さがあるが、清張の文章力で、読まされてしまった。当初端役かと思った人物が主人公。主人公の推理力がストーリー展開の中心となっているが、物語が過ぎる。作家の都合が見えてしまう。悪の中心人物との最終対決を描かずして終わってしまった。

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    2022年10月29日
  • 黒い空

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    序盤に書かれた歴史の説明的なくだりになかなか馴染めず、読むのに少し時間がかかりました。

    1つ目の殺人は犯人もその方法も全て分かっているので、どう展開するのかと不思議に思いましたがなるほど、と唸らせる結末。
    様々な意味で根の深い内容でした。

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    2022年10月21日
  • 不安な演奏

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    ラブホテルでの盗聴テープに録音された殺人計画の声。
    その内容だけで、調査に乗り出す主人公。

    個人情報に厳しい現代ではまず実践できない個人調査ですし新宿から電車で10分走ると、田園風景が広がるあたり時代を感じますが終盤の発見で「あぁっ!」となりました。

    面白かったけれど謎の協力者・葉山の存在が中途半端と言えば、中途半端かな。

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    2022年10月21日
  • 犯罪の回送

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    北海道のとある市の市長が東京出張中に失踪。
    そして遺体となって発見されるところから始まる推理小説。
    もっとも怪しいと思われた野党議員も殺され、最後に一気に明るみに出る真相。

    松本清張の作品には、個人的に当たり外れがあると思っていますがこちらは残念ながらハズレに近いかな。。

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    2022年10月19日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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     松本清張傑作短編集の第一作。12編の短編を収録。現代小説に分類されるが、第二次世界大戦ごろから昭和の中頃までの話で、歴史小説になりつつある。多くは個人の生き様を描いたもの。時代背景もあり、とにかく暗いなぁ。

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    2022年10月10日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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     有名な「張込み」や「鬼畜」が入ってます。何度か読み返してます。今売れてる作家の文章に読み慣れると、清張の文章には引っかかってしまい、その都度立ち止まってしまいます。名作映画の原作で短編、何度も読んでるわけはそんなとこでしょうか。

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    2022年10月02日
  • 逃亡(上) 新装版

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    無宿人がケチな博打で、悪徳岡っ引に捕まり、これでもかっというくらい、酷い目にあっていく。松本清張の他のサスペンスとは異なる時代小説ゆえか、その土地や地域、風物、歴史などの詳細な描写はなく、テンポ良くストーリーが展開していくため読みやすい。

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    2022年09月28日
  • 眼の壁

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    ★特長
    本文528ページ
    ミステリー小説紹介のYouTubeきっかけで知る。
    1957年週刊読売にて連載。
    1958年松竹映画化。佐田啓二主演。
    2022年WOWOWで連続ドラマ化。小泉孝太郎主演。
    手形詐欺に端を発する連続殺人事件の謎を描いた傑作ミステリー。

    ★魅力
    戦後十年後くらいの昭和時代のミステリー
    手形、電話、電報、電車の仕組みなど
    昭和のレトロな風俗がノスタルジック
    事件解決のヒントを握るミステリアスな美女への
    主人公の恋心

    ★感想
    物語中頃までは推測ばかりで、
    事件の核心にせまれませんでしたが、
    ラスト残り30パーセントくらいから、
    展開が速くなり、引き込まれました。
    文章は

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    2022年11月09日
  • 強き蟻

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    「松本清張」の長篇サスペンス作品『強き蟻』を読みました。

    『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈上〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈中〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈下〉』、『眼の壁』、『時間の習俗』、『霧の旗』に続き「松本清張」作品です。

    -----story-------------
    欲望が犯罪を生み出す!
    夫の遺産を狙う「伊佐子」のまわりには、欲望にとりつかれ蟻のようにうごめきまわる人々。
    男女入り乱れ愛欲が犯罪を生み出す異色の長篇!


    遺産目当てに三十歳も年上の会社重役と結婚した「沢田伊佐子」。
    女盛りの肉体を武器に

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    2022年09月06日
  • 駅路

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     1957(昭和32)年から1962(昭和37)年、次々と傑作を大量に発表し、清張ブームを巻き起こした脂ののった時期の短編集。調べてみると、ちゃんと発表年代順に作品が並んでいることがわかった。
     おおむねミステリ/推理小説の系列の作品が多いようだが、清張の場合は犯人の欲望を描き、倒叙の形で構成された方が彼らしくて面白い。なので、本格推理小説というのとはちょっと違う。興味は卓抜な探偵にあるのではなく、一線を超え犯罪を企むことになった犯人の欲動のあり方にある。そしてそれが、清張らしく一切同情心のない、ドライでクールなストーリーテリングとなっている。やはり読んでいてそれが清張の醍醐味であり、面白い。

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    2022年08月22日
  • Dの複合

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    パッとしない紀行作家が編集者浜中と共に浦島伝承や古代史、そして殺人事件に関与していくサスペンス。日本中を舞台にした壮大さとタイトルの意味、意外な犯人(勘の良い人は気づきそう)といった要素が揃った大作。どうも回りくどいというか強引な気もする。通俗サスペンスと見れば謎の女や登場人物達のスレ違いが楽しめる。
    主人公の作家と奥さんが注文や金に一喜一憂する部分が1番リアリティがあった。

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    2022年08月22日
  • 彩霧(さいむ)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    銀行の弱みを手帳に記して横領した男。その友人達が男の愛人から手帖を回収しようとするミステリー。
    欲望のための横領や金で転ぶ仲間、裏切る愛人など世の中の現実を提示してくれているが感情移入はし難い。

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    2022年08月22日
  • 時間の習俗

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    点と線の続編(メインの刑事が同じ)でアリバイ崩し。あんまり完璧過ぎるアリバイも疑われる好例。
    老刑事との交流が続いているのにホッコリする。

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    2022年08月20日
  • 絢爛たる流離

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    第二次世界大戦前夜から高度経済成長期までの日本の歩みをこんな風に読ませてくれるなんて、さすが。
    それにしても、松本清張はホントにタイトルがかっこいいなあ。

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    2022年08月14日
  • 花実(かじつ)のない森~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    ヒッチハイクしてきたカップルの容姿差(そもそも失礼な話だ)が気になり女の方に一目惚れした青年が事件を追うサスペンス。彼女が居るのにここまで執念を燃やして女を追うコイツの方が恐い気がする。

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    2022年08月11日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    昭和23年の大量毒殺事件を「小説」として発表しているのであくまでもフィクションという事か。軍部犯行説に動いていた捜査陣が平沢犯行説に傾いていく過程が描かれている。生存者がいるというところに被験者を絶滅させたとされる731部隊にしては手抜かりがある様に思える。
    平沢氏が芸術家は命より名を惜しむという考えだったにせよ金の出所がハッキリしなかったのは作中にあるように疑惑を晴らすのに障害であったといえる。
    生き残りの人が顔を見ても意見が割れた事から人間の観察力の薄弱さがよく分かった。

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    2022年07月07日
  • 時間の習俗

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    アリバイ崩しがメインなので仕方ないとはいえ最初から峰岡犯人ありきで話が進んでるのが残念なところ。動機も弱いといえば弱いかなあ。
    北九州民としては点と線と同じくお馴染みの場所が舞台になっててそこは楽しめました。

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    2022年06月26日