【感想・ネタバレ】紅い白描のレビュー

あらすじ

美大を卒業したばかりの葉子は、憧れの葛山デザイン研究所に入所する。尊敬する鬼才、葛山の下で精一杯、勉強したかったからだ。が、不可解な葛山の言動から、彼の作品のオリジナリティに疑惑をもつ。真実を知りたいという熱い思いにかられ、葛山の周辺を次々に追及する葉子の前にあらわになった意外な真相とは――。常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン!

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Posted by ブクログ

美大のデザイン科を卒業した葉子は、大学の恩師の後押しもあり、高明な葛山デザイン研究所に入所する。しかし、葛山から命じられた名古屋出張がきっかけとなり、商業デザインのスポンサーとデザイナーとの関係、また奇妙な葛山所長の行動などから、徐々に不信感や葛山の闇の部分の探索に進んでいく。

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2020年07月14日

購入済み

赤い白描

一気に読みました。最後に思いがけない展開になり本当に面白かったです。松本清張の本は若い頃から読んでます。

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2018年05月23日

Posted by ブクログ

この本を手に取った理由が「白描」を「白猫」と見間違えて、「不思議なタイトルだな」と勘違いした為という、恥ずかしい思い出がある。主人公の話し方に時代を感じる。

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2012年09月25日

Posted by ブクログ

殺人事件は起こらないです。わりと今では有名なオチ?で話は終わるんですが・・・面白い。松本清張の作品に出てくる男性に何かひかれます。葛山さーん!!

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2010年04月01日

Posted by ブクログ

美大を卒業したばかりの葉子は、憧れの葛山デザイン研究所に入所する。尊敬する鬼才、葛山の下で精一杯、勉強したかったからだ。が、不可解な葛山の言動から、彼の作品のオリジナリティに疑惑をもつ。真実を知りたいという熱い思いにかられ、葛山の周辺を次々に追及する葉子の前にあらわれた意外な真相とは―。常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

矛盾した様なタイトル。デザイン盗用疑惑を新卒の女子デザイナーが追求していく話。昨今(2022年頃)もデザイン類似性というか絵のトレース疑惑で古塔つみ氏のイラストが大問題になったが目の付け所がさすが巨匠というべき先見性である。『真贋の森』同様にアートミステリーなので殺人はないが却って作品が陳腐にならなかった様にも思える。
この作品に限ってたことでもないが主人公の調査、人脈、コミニュケーション、推理の各能力の高さに「あんた、デザイナーじゃなくてもやっていけるよ!」とツッコミたくなった。
女体を狙う輩、児童虐待する輩等クズも多いがマトモな人も多いのが救い。何より「犯人」の潔さは清々しく感じられ現代の面の厚い輩に読ませたい本でもある。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

若い女性から 
会社の偉い人や経営者とその時代の寵児を見つめた時に
人間的な潔癖さを求めるという視点で 人間性を疑う。
翳った旋舞においても 同じような手法だった。

『芸術はニンゲンが生み出すものだ。
その芸術がすばらしかったら、人格的にもすばらしいに違いない。
ニンゲンと芸術とが 背反することがあるだろうか』114ページ
俗物が 創造性を生み出すのか?とも 問いかける。
さらに ビジネスが 関連してくる。
芸術とビジネスが ぶつかる。
積極的に売り込むこと(商魂)に嫌悪を感じる。
芸術家は商魂をもつべきではない。
クライアントの理不尽な要求にどう対応するのか?

俗っぽいニンゲンに描くことで 
若い女性の眼から みた ニンゲン批判をする。
松本清張の手法って、意外と 頑固で、潔癖性なんですね。

『結局、才能というものはちゃんとどこかにあるんだけど、それを引き出してくれる外的な何かが予見できないということですわね。その作家自身にも前もって見当のつかない何かですね。』221ページ

才能がどこで開花するのか?突然変異なのか?
連続性の中の非連続性。

『ぼくだってあの画風は尊敬しているよ。ただ、尊敬できないのは、葛山さんの人間的な面だな。しかし、芸術は人間を考えないでいいのかもしれないね。作品だけが勝負だから、そういう点にしぼれば、葛山先生を尊敬していいと思う。』245ページ

ニンゲンが 矛盾をもった存在であることをみとめない。

葛山の創作の源泉は、どこにあったのか。
その独特の作風は 今までにないものだった。

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2018年03月05日

Posted by ブクログ

ええーっ。とびつくりした覚えがある。
松本清張はテレビのサスペンスのイメージが強いが、初めてまともに読んだもの。なかなか面白かったが、なぜかほかの作品を読んでみようという気にはならなかった。
なぜだ?

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2009年10月04日

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