松本清張のレビュー一覧

  • 黒い画集

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    安定のミステリー。

    男女の、社会での嫉妬、人間の末恐ろしい感情や行く末など読めて、ゾッとした。

    しかしこの人間の感情は誰しもがあるものであり、それによって人生が変わるかも。

    そういうところが見れたので、怖いと同時に心理描写がやはり上手いと感じた。

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    2017年06月24日
  • 黒い画集

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    松本清張作品だが、社会派と言うよりは「奇妙な味」系の短編集。いずれも読み応えのある作品だが、「凶器」のブラック感が特に印象に残った。

    「遭難」
    前半は、山岳雑誌に掲載された道迷い遭難事故の手記。後半は、その時のリーダー江田が被害者の姉の依頼で従兄の槙田と弔い山行に出掛ける様子が江田の視点で描かれる。後半は倒叙系に変わって、二人の心理戦を描いたサスペンス小説。山岳小説としても楽しめる作品。

    「証言」
    会社や家族に内緒で元部下の女性をかこって逢い引きを重ねる石野。その帰りに近所の住人と会ったばかりに厄介事に巻き込まれる。「人間の嘘には、人間の嘘が復讐する」という結末。

    「天城越え」
    主人公が

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    2017年05月15日
  • わるいやつら(下)

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    戸谷の視点で上下巻ずっと書かれていたから、最後の警察に問い詰められるシーンは、読んでるこっちまでハラハラ。

    このハラハラは初めてかも。

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    2017年05月12日
  • 黒革の手帖(上)

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    久しぶりに松本清張読んだけど、やっぱり面白いなぁー。

    お金にたかる人間たちに、さらにたかって行く元子の頭の良さがスゴい!
    悪いことをしてるのに、次はどうやってお金を毟り取るのか楽しみで、一気に読める。

    下巻がどういう展開になるのか、すっごく楽しみだ。

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    2017年04月03日
  • 黒の様式

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    安定したおもしろさ。3つの短編ミステリー小説。
    しっかりとしたストーリー設定と細かな部分のリアルさが、それぞれのミステリーを素晴らしいものに見せてくれる。

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    2017年03月17日
  • けものみち(下)

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    最初は主役の民子だったが、最後の方は脇役になってしまったなぁという感じ。
    筋の趣旨が変わってきてしまった気がする。

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    2017年03月05日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 6 社会派ミステリ

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    清張ジャンル別作品集の最終巻は社会派ミステリ。「社会派」は清張作品ではトレードマークのようなものです。素晴らしい短編七編。

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    2017年01月07日
  • 巨人の磯

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    推理短編5つ。著者の博学、特に古代史の魅惑が、その重々しさに加えて淡々とした文脈に荘厳な感じを抱かせる。物語の前半に伏線ないまま、終盤にどっと解決に至る説明がなされるところが、そこがポイントとする他の推理小説と違うところか。2016.12.28

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    2016年12月28日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 5 犯罪小説

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    清張氏ならではの犯罪にのぞむ人間の姿を描く。探偵や刑事を主人公にした犯罪小説と異なり、犯罪者の視点から描くところに特徴が。主人公は犯罪者なのですから。

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    2016年12月14日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 4 法廷ミステリ

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    清張さんのミステリの中でも法廷ものです。そんな作品が五編です。ストーリーの中で男と女の話の前に、怖ろしいほんとの姿が現れる。

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    2016年11月09日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 2 捕物帖

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    清張氏のジャンル別作品集の第二巻が「捕物帖」とは思はなかったけど、ここに現されている5作品は驚きます。
    時代小説を越えていす、清張世界凄い。

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    2016年08月26日
  • 霧の旗

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    決して裕福ではない若い娘が、依頼を引き受けてくれなかった弁護士に復讐する話し。最後はちょっとやり過ぎの感じ。

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    2016年08月12日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 1 武将列伝

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    松本清張の数多い短編小説をジャンル別に編んだ傑作集が6巻出版される。その第一巻。この武将列伝には10篇の作品が登場するが、すべてに清張史観が貫かれている。

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    2016年08月09日
  • 黒い画集

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    ラジオで紹介された小編の主人公と同姓である事がキッカケになって購入したもの。

    残念ながら、本編中一番ショボい役柄だった…

    松本清張は点と線以来、2冊目。作者の風貌からあまり興味を持っていなかったのだが、今回比較的小編という事もあり、最初から最後まで飽きる事なく読めた。

    殆どの事件が、オトコとオンナの関係、特に不倫関係から発したもので、余りにも年の割にウブな男共にハラハラしたりしながらも楽しめた。

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    2016年07月14日
  • 黒の様式

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    短編3つ。1本目が死んだ姉と、やや薄気味悪い姉の旦那の話で、純文学なのかと思ったら、途中でいろんなパーツがパキーンとはまるミステリ。はまるまでの気持ち悪さのせいで、途中まではなかなか読み進められず。

    あと2本はどんでん返しで、最初からミステリと解るので読みやすい。阿夫里村の話は、怪文書と供述調書とで本筋が語られる、かなりクラシックな手法だが、今読んでも全く古臭さを感じない。

    もう一つは、最初から落ちがわかっている状態だが、事件性がないところに事件を作っていく。

    1本目の薄気味悪さには嫌悪感を催す人も少なく無いだろうが、松本清張の安定した面白さが詰まった1冊だ。

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    2016年06月08日
  • 数の風景

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    話が動き出すまでは、必要なのか疑問な細い描写がこれでもかってくらい続くので読むのが辛い。でも動き出してからはするする行ける。殺人そのものは本筋にとっては余り重要ではない、スケールの大きな話。推理要素は余り多くない。この人•この件がこう絡むのかと驚かされる。ただ矢部の勘は鋭すぎやしないか。

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    2016年05月31日
  • 夜光の階段(下)

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    ネタバレ

    再読。
    都合よく女を利用し、都合が悪くなると殺す。そりゃ天罰も下りますよ。
    前にドラマも見た気がするけど、もう一回見たいな。

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    2016年05月16日
  • 夜光の階段(上)

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    ネタバレ

    再読。

    おもしろーい。ドロドロ。こういうのは時代関係ないのね。
    のし上がるためには、手段を選ばないってか。
    下巻も楽しみ。

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    2016年05月12日
  • 黒い画集

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    7つの短編・中編が収められている。
    読みたかったのは「遭難」。
    会社の山仲間3名で登山に出かけたところで遭難が発生。疲労凍死で1名が亡くなってしまう。
    その死因に疑問を持った親族による追及が始まる。
    あっと驚く結末に。

    その他は、不倫ものが多いかな。それなりに面白い作品が入っています。

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    2016年04月17日
  • 或る「小倉日記」伝

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    表題作は昭和27年度の芥川賞を受賞
    純文学にカテゴライズされ、芸術的な評価を受けたものだが
    今にしてみれば「天城越え」の原型的作品であり
    社会派ミステリーの嚆矢として、日本のホワイダニット…
    高村薫や天童荒太、宮部みゆきあたりまで影響を及ぼしていることは
    顧みられるべきだろう
    どんなつまらない人間にも人生の物語がある
    その点を掬い上げようとする方向性は、自然主義~プロレタリアに続く
    日本近代文学の正統とも呼べるものだ
    まあ、「市民ケーン」の焼き直しと言われればそれまでだが

    その他には
    経済事情などで進学をあきらめるしかなかった人々の
    それでもなお学問への情熱たちきれず
    必死に努力を重ねはする

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    2016年04月13日