松本清張のレビュー一覧

  • 黒い福音

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    解説を含むと文庫で699ページに渡る長編でありますが、
    読み始めるとどんどん気になり、第二部はほぼ一気に読んでしまいました。
    先日、三億円事件と黒い福音がドラマスペシャルで行われていて、
    そこで気になった原作本。
    ドラマでは、第一部がほぼ割愛され、ビートたけしさん演じる
    刑事たちの視点がメインとなっていたので、
    原作を読むとトルベック側の状況がよくわかりました。

    宗教組織を守る、という一点で、その目的のためなら
    麻薬の密輸までも行う。
    トルベック神父、ルネ・ビリエ神父の欲望に負けて破戒の日々を
    歩むのに、それをうまく自分のなかでごまかして、納得させて
    悪事を働く姿を見て
    宗教組織というものに

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    2014年05月18日
  • 黒い画集

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    読み応えのある短編集。
    天城越えや紐はドラマ化もされている。
    どれも松本清張らしい短編。
    坂道の家が、特に面白かった。
    遭難も登山しながら読んでいるような気持ちになりながらも、はらはらする展開に進んだ。
    やっぱり松本清張は面白い。

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    2014年05月12日
  • 黒い福音

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    たけしのドラマを先に見たので、原作が読みたくなって読みました。ドラマが先だったので特に違和感もなく伏線なども分かってよかったです。
    竹内結子演じる江原の役が、あまりに原作と違い過ぎたのに笑えました。

    それよりも何よりも久しぶりの松本清張が面白かったけど時間がかかった。
    文章が今どきの作家と違ってきちんとしてるけど堅苦しい。でも読みごたえはある。

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    2014年05月05日
  • 時間の習俗

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    ネタバレ

    「点と線」と並ぶ名作。とはいえ、ドラマ化と聞いて読んでみた。小説としてはおもしろいが、身分証明書が米穀通帳とか、そうとう古い。メイントリックも現代の感覚ではまったく使えないネタだったので、ドラマではどうするのかと思っていたら、ざっくり作り変えてあった。時代考証を気にせず、純粋に推理小説として読めば、おもしろい。

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    2014年04月23日
  • わるいやつら(下)

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    4月4日 後書にあった通り、社会悪などが松本清張さんの得意技だと思われるが、この本で書かれているのは、徹底した 私利私欲から生じる悪。
    戸谷信一が捕まったあとも、反省の色なく、ただただ自分の不運を嘆いているあたりも、読んでいてゾッとした。しかし、最後の1ページで大どんでん返し。本当の悪人は???女性の怖さ、読後感の悪さ。この本では、もちろん殺人が描かれているが推理小説ではないと思う。

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    2014年04月07日
  • 疑惑

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    ネタバレ

    ドラマや映画を見てストーリは知っていましたが、
    主人公に置かれる人物が違っており、
    新たなストーリを見ているように感じました。

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    2014年04月02日
  • 写楽の謎の「一解決」

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    彗星のごとく あらわれて、
    彗星のごとく 消えていった 写楽。

    歌麿の 優雅でなよなかな 浮世絵とくらべて、
    どっしりした デフォルメ。
    醜陋な 絵が インパクトを 現代には
    与えるが、その当時は どうだったのだろうか。

    江戸の文化の高さを感じさせる 浮世絵は
    彗星の 絵師によって 衝撃を与えたに違いない。
    しかし,商売的に 成り立ったのかは
    よくわからない。

    東洲斎写楽を 松本清張は 東西のシャレ と読み替える。
    そして、それは 黴毒にかかっており、
    ほんのわずかな きらめきで、
    最初は 優れていたが 徐々に精細をなくしていく
    その姿を浮き彫りにする。

    謎が あれば 推理する。
    しか

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    2014年03月22日
  • わるいやつら(上)

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    知らず知らずのうちに、松本清張5大長編作品に手を出していたらしい。
    『わるいやつら』で最後。
    寺島トヨの殺される前の言葉、絶対何かあると思った。

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    2014年03月15日
  • 渡された場面

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    再読。
    青年の盗作した小説の断片が鍵となる話。
    老舗陶器店の息子であり、中央文壇志向の地方の文学青年の屈折した心情が良かった。

    青年役が京本政樹、その恋人の旅館の女中役が坂口良子のドラマを見て、読みたくなった。

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    2014年02月16日
  • けものみち(上)

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    男と女の駆け引き。民子が徐々にいやらしい女になっていく。昭和を感じる作品。下巻で、色々な事柄が一つに繋がっていくのだろう。楽しみ

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    2014年02月16日
  • 小説日本芸譚

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    ネタバレ

    清張が描きたいのは時の権力者と芸術家、また芸術家の師弟・ライバル関係など、その人をとりまくどのような関係性が彼の表現を生み出したかという因縁の部分。したがって主人公の最後の独白はえてして「これでよかったのか、はたして」という具合の逡巡となる。創作というのは常にそれまでの歴史やとりまく環境の上に立つものでもあるし、また同時にあくまでも個人の内面に直結するものでもある。そのあたりの事情を考えさせる小説だ。

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    2014年02月09日
  • 軍師の境遇 新装版

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    会話運びや、情景に動きもあって、ドラマ仕立てで読みやすかったです。大河ドラマとも時間が同じくらいですし、戦国時代の壮年期の官兵衛が、生き生きと、秀吉、半兵衛などの絡みとともに描かれています。
    時間があれば、再読してもいいかと思っています。

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    2014年01月29日
  • 水の肌

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    田村正和のドラマ「三億円事件」を見ました。三億円事件そのものを詳しく知らないので、真実にしか思えない出来映え。昭和、不良、犯人…手越くんのような美しい男が演じればそれだけで映画のよう。可哀想に思える。

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    2014年01月23日
  • 軍師の境遇 新装版

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    坂口安吾、吉川英治に続いて読んだ3冊目の黒田官兵衛伝記本。安吾版が隠居後の官兵衛を、吉川版がかなり脚色したものに比べると清張版は史実に忠実に描いているような印象。高松城水攻めまでの物語だが、できれば関ヶ原まで書いて欲しかった。
    同時収録の短編の細川忠興・ガラシャ夫妻の話は新解釈で面白かった。同じく中編の写楽や歌麿を題材としたものも興味深いが、他の二編と時代が違うので別の短編集で読みたかった。

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    2014年01月22日
  • 霧の旗

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    冤罪により死刑判決を受けた兄がその後獄中死。弁護を断った弁護士に対する妹の復讐劇の話。
    少し話が出来過ぎな感もあるが、それを差し引いても十分な面白さだった。妹、桐子のキャラクターが素晴らしい。やっぱり松本清張はいいなあ。

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    2013年12月28日
  • 霧の旗

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    後味は悪い。誰も、そう誰も幸せになってない。というか不幸だ・・・。
    でも桐子の生き方が潔過ぎて、なぜか共感してしまう。
    ちょうど「検察側の罪人」読んだ後だけど、「検察側」の後味に悪さには憤りを覚えるのに、全くこの作品には憤りを覚えなかった。
    なんだろう・・・本来は憎むべき犯人なんだろうけど、犯人の人となりがほとんど出てこないから、なのかな・・・。

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    2013年12月22日
  • 聞かなかった場所

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    ネタバレ

    妻が突然の事故で亡くなった。
    行動範囲の狭かった妻の、亡くなった場所は
    夫の知らない場所だった。
    妻の行動に疑問を抱いた夫が捜査を始める。



    おもしろかった。ミイラ取りがミイラになるお話。
    なんとかして罪から逃れようとする様が
    息苦しいほどにリアルだった。

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    2013年12月22日
  • 黒い福音

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    社会派松本清張の憤怒がこの作品を生み出した。

    50年前の日本人スチュワーデス殺人事件を扱った本書は

    終戦後の日本の国際的地位の低さと

    勝戦国から流入した、人、物、金、そして思想がいかに敗戦国である日本に影響を及ぼしたのか、教えてくれる。

    清張の取材力と、原動力となった怒りが、本書を映えさせている。

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    2013年12月07日
  • 無宿人別帳

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    新潮文庫「親不孝長屋」の「左の腕」を読んだのを機に、これが収録された元本に手を伸ばした。筆力はさすがだが、1957年「オール讀物」に連載された10の短編集で、載せた順番も考慮されているように感じた。「流人騒ぎ」が良い。13.10.12

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    2013年10月12日
  • 歪んだ複写―税務署殺人事件―

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    今も昔もある汚職への怒りよりも、新聞記者の執念に圧倒される。
    普通ならば事情通なあの人物が主役になるところを新聞記者の執念をクローズアップしているところが松本清張イズム。

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    2013年10月10日