松本清張のレビュー一覧

  • 十万分の一の偶然

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    ネタバレ

    普通に面白いけど、蛇そんなに怖かったの?!ってちょっとズッコケた。
    まあ苦手って描写はあったけどね。
    松本清張を初めて読んだのが中学生の頃で当時はとても難しいと思ったけど、今こうして読むとまどろっこしいほど丁寧な説明が繰り返され、娯楽性が強いと改めて感じた。歳を経て、自分の成長を知る清張。
    サスペンスドラマを観ているように読めるので、もっと気楽に他の作品も読みたいと思った。

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    2025年05月23日
  • Dの複合

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    ネタバレ

    羽衣伝説や浦島伝説を追って各地を飛び回るのだが、その動きがあまりに不自然で、意図的なものがあることは明白。もったいぶられた挙句、最もわかりやすい結論。
    緯度と経度に並ぶ土地を繋げるという発想から、やや無理目のミステリーとなっている。

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    2025年05月17日
  • 絢爛たる流離

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    3カラットのダイヤの指輪を持った人の
    お話ですが、それがいろいろな人にわたっていく
    12の連作短編集でそれぞれに事件が起こる
    いろんな人たちがいてそれぞれにまたいろいろな
    ことが起こっていました
    ダイヤの指輪は何を思っただろうか

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    2025年04月10日
  • 黒革の手帖(上)

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    まだ誰も死んでないぞ。
    サスペンスというより、昭和の女の事件簿、的な展開です。

    バーではなくバアという表記が時代を感じさせます。

    黒革の手帖がまた活躍しちゃうのかしら。下巻の盛り上がりを期待します。

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    2025年04月06日
  • 任務 松本清張未刊行短篇集

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    ・多彩な短編。戦後(戦中)の色が濃い。
    ・松本清張が新聞社勤めであったことは知っていたが、社会問題を扱う作品達やはっきりとした文章のキレから記者出身だろうと思い込んでいたので、下積みの長い印刷技術者で、広告部に所属と知って驚いた。
    ・半生を振り返って書くのが本や執筆への思いよりも家族を食わせなくてはならない焦りと学や社交力の無い自分への内省なのが意外。

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    2025年03月15日
  • 黒革の手帖(上)

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    ベテラン女子行員・原口元子が勤めていた銀行から7500万円を横領した。それを元手に銀座のバアのママとなる。そのバアの常連客であった医者から5000万円を巻き上げる。元子の欲望はまだまだこれから。前編終了。

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    2025年03月12日
  • 草の陰刻 新装版(下)

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    主人公の若手検事、瀬川良一の孤軍奮闘の調査により、真相まであと一歩というところで殺人事件の時効が明日成立してしまうところまで迫ってきます。ネタバレになるので結果は書きませんが、真相に近い大物の代議士は一筋縄ではいかない巨悪の根源のようなヤツです。

    政治家、暴力団(反社)、 建設会社、 警察、 検察‥これらの持ちつ持たれつの関係の中で、悪人ほど高笑いする構造はこの頃も、60年経つ今もあまり変わらないのではないでしょうか。それを感じた作品でした。清張氏はこれらの組織を(今回は検察を)実によく調べて消化していることに恐れ入ります。
    ただ、もっと優れた作品を知っているだけに、今回は遅々として、臨場感

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    2025年02月28日
  • 草の陰刻 新装版(上)

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    松本清張氏の作品を文庫の新刊で読めるのは嬉しいですね。1971年に講談社文庫より刊行された本書を改訂し、文字を大きくした新装版です。清張氏56歳の時の作品で、読売新聞の連載小説でした。

    そのため長編独特の丁寧さがあり、遅々としている印象ですが、清張ならではの風土性や、深層を追う者の心理描写がよく描かれています。


    この小説の中での追う者は、検事の瀬川良一。松山地方検察庁 地方支部の倉庫から出火し、事務官の平田健吉が焼死し、戸棚の中から事件簿の2冊目(昭和25年から26年にかけての部分)だけが紛失しているのに気付きます。そのことに疑問を持った瀬川検事の単独での真相究明が始まります。

    紛失し

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    2025年02月28日
  • ガラスの城 新装版

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     表面上はガラス張りで綺麗な会社だが、中に蠢くのは嫉妬、欲望などなど。そんな会社で次々と起こる不審死、失踪事件。そんな事件を追う2人の女性社員の視点から事件は様々に推察されていく。
     2人の女性の手記、ノートを基に物語が展開されるため、ついついその情報が正しいと思い込んでしまう。そこがこのミステリーの面白いところ。人は見かけによらないし、誰が正しいのかは最後までわからない。
     どんでん返しとは違うが、巧みな構成に引き込まれてしまう。

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    2025年02月16日
  • 草の陰刻 新装版(下)

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    ネタバレ

    子どもの頃、本棚にたくさんあった松本清張の本、何度か手に取ったがかブローカーとか代議士さえ意味がわからず…大人になったらわかるのだろうか…なんて思ったことを思い出した。

    今のテクノロジーとかコンプライアンス的なこととかと照らし合わせてリライトするとしたら、ほとんどのことが残らなくなってしまう…が、小さな伏線回収は見事だし、終わり方の問題提起もさすがだと思う。読み応えは抜群。

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    2025年01月20日
  • 信玄戦旗

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    信玄軍記(河出文庫)と同じもの。
    典厩の戦死、家康の三方原での敗北、信玄の死の描写は素晴らしい。
    武田時代の金山所在図なども詳しい。

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    2025年02月24日
  • 黒革の手帖(上)

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    ★評価は再読後に。
    目下騒ぎの事件みたい、という話を聞いて改めて手に取る。まったく内容覚えていない。。。
    いつものことだからさておき、すらすらと読める。
    そして驚愕するのはおそらく本質的に今の事件は昔とまったく変わらない事態だということ。そこに目を付けた作家、恐るべしではありますが、現実も恐るべし。
    まぁカネ絡みの欲望は古今東西、何ら変わることがないという単純明快なことと言えばそれまでですが。

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    2024年12月24日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    戦後の日本を舞台とした凶悪犯罪。読み進めていくうちに明らかに犯人の人物像とは違う人が犯人に仕立て上げられているなと思いながら読んでいたら当時は自白重点主義といい被疑者がやりましたと言えば犯罪立証という今生きている私からすれば恐ろしい時代だったことがわかった。
    それは確かにそれっぽい証拠に主観を立てて問い詰めていけば段々と被疑者もやっていおうがやっていまいが追い詰められていく。犯行につながるものに対する主観はあったが確実に結びつく証拠ではない、でも犯行を自白したらそれで立証される。
    大衆の声も被疑者の考えも刷り込みや決めつけ、大きな力をもつものからの圧力でどうにでもなってしまう。それは時代が変わ

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    2024年12月23日
  • 砂の器(下)

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    良く練られたトリックですが、現実にあり得るのでしょうか…?
    途中途中、話が複雑になってきたかな、と思った辺りで、他の人に説明する形でおさらいしてくれるのは有り難かったです。
    会話や描写に時代を感じますね。

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    2024年12月23日
  • 葦の浮船 新装版

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    ネタバレ

    小関は良い奴。
    折戸は、いるよねこういう奴でも因果応報喰らってほしかったなぁ…!!

    近村達子は正しい意味で賢い女性だったが、笠原幸子は恋が絡むと盲目になる性質だった。「分かってはいるけど嫌いになれない」みたいなね。もっとちゃんと旦那さん相手に真摯に向き合えば宜しかったのだ。

    今の時代ならSNSやらなにやらで大炎上して折戸も教授から降りることになっただろうが、当時はうまくもみ消すことができたんだろう。
    とはいえ、今も大学のアカデミアにはこの頃のニオイが残っているよなぁ。

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    2024年11月15日
  • 軍師の境遇 新装版

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    NHK大河「軍師官兵衛」そのまんま。いやもう、カッコ良すぎる黒田官兵衛。秀吉も嫉妬するほどの才知、先を読む洞察力、判断力。秀吉の猜疑を感じて早々に出家し、黒田如水と改名したぐらいだ。それほどの頭と男気がありながら、自分を死ぬ寸前まで追いやった憎むべき城主を許し、最期まで家老と城主という立場を守り続けたこの忠誠心。しびれるな〜。蹴られても殴られてもご主人様を慕う忠犬のようだ。このダメダメ城主は御着の小寺政職(まさもと)、大河では鶴太郎が演じた。申し訳ないけどこのダメ城主と赤っ鼻の鶴ちゃんが重なってしまう。小寺のために息子を人質に差し出し、小寺のせいで何年もの間土牢で過ごし「ちんば」になってしまっ

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    2024年10月27日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    恥ずかしながら初清張。
    社会派で、巨悪を糾弾する!みたいなイメージを勝手に持っていたけど、なかなかどうして愛憎ドロドロ。
    登場人物の情の深さ以外は、時代を感じさせない文章と展開で引き込まれる。
    普通の人の普通の日常に潜む深い落とし穴、怖いね。

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    2024年10月24日
  • 遠い接近

    購入済み

    遠い接近

    時代背景は戦時中から終戦直後。山尾信治は予期せず赤紙召集となる。前半は所属連隊での苦渋に満ちた日々、いつ南方戦線へ送られるのか不安な日々を過ごす様子が綴られる。本来、赤紙対象でないはずの自分へ、赤紙がきた。そこには作為があった、ある人物が浮かび上がった。

    無事生きて終戦を迎えるが、家族は疎開先の広島で原爆にあい全員が亡くなった。赤紙を作為したその人物へついに接する、「遠い接近」であった。信治の復讐が始まる、完全犯罪を成し遂げたと思えたが、、、

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    2024年08月28日
  • ガラスの城 新装版

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    最後までどうなるか読めない展開で、
    予想の難しさに振り回されて
    読み終えた印象。

    面白い内容だった。
    犯人全然わからなかったな。

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    2024年07月24日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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     著者の推理小説の出発点と目される表題作を含む8編収録の短編集。昭和30年代の作品が多いため描写はやや古いが、話の展開は面白い。
     刑事もの、裁判ものなど、様々な趣向の作品が展開されている。

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    2024年06月23日