松本清張のレビュー一覧

  • 点と線

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    今まで素通りしてきた作者だけど、今更ながら読んでみた。その時代に読んでいたら大きな衝撃を受けただろうな。しらみつぶしにアリバイを崩そうとする刑事とそれを予想してアリバイを周到に用意した犯人との執念がすごい。

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    2013年02月08日
  • 不安な演奏

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    連れ込み旅館で盗聴したテープに殺人計画が・・・雑誌編集者が事件を追求しはじめる。
    なかなか真相にたどり着けず、雑誌編集者が各地へ出向いたり、同じ場所へ何度も行ったり。旅情ミステリーのよう。
    盗聴テープがもっと生かされると思ったが、冒頭の掴みだけだった。

    新潟県柏崎、岸壁の上にたつ「蒼海ホテル」に魅かれた。

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    2013年06月16日
  • 共犯者

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    短編集。追い詰められた者の心理が精緻に描写されている。「恐喝者」「潜在光景」「典雅な姉弟」が良かった。12.12.22

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    2012年12月23日
  • 十万分の一の偶然

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    テレビドラマで放映する前に、取り敢えず原作を見ておこうと、単純な動機で読み始めた。最初は場所の情景がなかなか思い描けず、物語に入り込むのに苦労した。googleの空撮地図を見ながら読むと面白い。最期は、なんだかなぁ。この作家らしいといえばらしいけど。

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    2012年12月15日
  • 佐渡流人行―傑作短編集(四)―

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    時代物の短編集であるが、描いているのはむしろ現代(当時の)の人間の抱える矛盾であったり、弱さであったりで、どの作品も非常に教務深い内容であった。
    但し、推理小説という形式を意識しているためか、落ちに繋がる伏線が貼られているのだが、さすがに時代がかっていて、今の推理ファンだとかなりの確率で落ちがわかってしまうレベルであるのが残念だ。

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    2012年11月03日
  • 落差 上 新装版

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    ネタバレ

    好色で日和見主義の島地が、このあとどう転落するかが気になる。落差というだけにどんでん返しを期待するけど、ちょっと道のりが長い(くどい)

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    2013年04月25日
  • 落差 下 新装版

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    ネタバレ

    島地の非道が最後に暴かれることなく終わったのが残念だった。
    やっぱ、勧善懲悪で成敗されるほうがスカッとする。

    教科書問題やダム建設問題について、黒い部分がよくわかった。ちょっと、細かすぎる(先に進みたい気分なのに、邪魔になる)けど。

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    2013年04月25日
  • 男たちの晩節

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    ネタバレ

    私は現在63歳。身につまされる内容です。特に「駅路」は思い当たる心情がここかしこ。ただし私の場合、女性問題はとうの昔に清算済み。自作の名刺には職業として「家事手伝い」を記している。「毎日、日曜で良いですね」と皮肉られながらもタクマシク生きている。天国の松本清張には教えてやりたい。これから始まる第二の人生も棄てたものでもないですと

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    2012年11月02日
  • 時間の習俗

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    昭和37年は、羽田から伊丹経由で板付まで飛行機でもこんなに時間がかかっていたのかと思いながら読み続けた。

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    2012年10月24日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    初期の短編集。社会派推理小説というより純文学に近いのだろうが、非常に読みやすい。
    テーマは殆ど共通しており、研究者や芸術家の世界における権威主義への挑戦と敗北、というところである。現在でも同様な傾向にあるのかもしれないが、当時は決して越えることのできない壁であったのだろうと思う。著者自身、学歴がないことに強烈なコンプレックスを持っていたと聞いたことがある。

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    2012年10月19日
  • 高校殺人事件

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    小倉の方で募集している読書感想文の課題図書ということで読みました。江戸川乱歩の少年探偵団みたいな感じでした
    。これでどうやって感想文を書くのか。。

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    2012年10月18日
  • 共犯者

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    特に印象に残った4編。

    「共犯者」罪を犯した者の心理が、かえって身を滅ぼすという教訓めいたお話の面白さ。
    「青春の彷徨」自殺をしようとする者の心境の変化がちょっとコミカルに感じる。
    「潜在光景」子供の殺意。
    「距離の女囚」支配を受ける者の心理。清純なあなた、汚れたわたし、せつない女囚の手記。

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    2012年07月27日
  • 眼の壁

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    次々と連なるトリックの内容は今も楽しめる。昭和32年の作品。新聞記者や単なる市井の人が尋ねたに関わらず、駅員さんとかがポンポンと個人情報を漏らすというところで、時代の違いに気づく。12.7.20

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    2012年07月20日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    黒地の絵が読みたかったのでいいのだが、9本中3本の短編が読んだやつで残念。
    黒地の絵はやるせない気持ちになった。

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    2012年06月14日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

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    日本が占領下にあった1952年、日本航空の旅客機「もく星号」が三原山に墜落した。その墜落には数々の疑問点があり、それを松本清張が検証した本書。

    前半は、この事故後の各所が発表した内容や、国会答弁などの事実から、事故当時の混乱の状況を紐解く。

    後半は、その紐解いた内容をもとに、松本清張が小説として、<推測の>ストーリーを展開していきます。

    前半は非常に読むのがダるかったけど、後半は小説として書かれているので非常に読みやすい。かといって、前半で事故の状況を知識としてみにつけておかないと後半は読めないと思います。


    記載されている内容のどこまでが事実なのかはわかりませんが、
    松本清張の小説に

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    2012年03月30日
  • 神と野獣の日

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    どっかで観たような先の読める話だが、
    73年に描かれた小説ということを考えれば
    その古典であると言えるのかもしれない。

    核ミサイルが後一時間程で飛んでくると宣言された東京で起こる
    集団ヒステリーや阿鼻叫喚の様子と
    大阪に避難した総理大臣を始めとした内閣の
    喜劇的なまでの不甲斐なさが素敵なコントラストをなしている。

    ミサイルが着弾する最後の10分程の民衆の狂気と
    タイトルのセンスが素晴らしい。

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    2012年03月27日
  • 殺人行おくのほそ道(上)

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    ネタバレ

    叔母に絡む不可解な出来事、そして殺人事件を、姪の麻佐子が調べ、推理していく。
    調べるにつれ、叔父、叔母が怪しく感じてくる一方、勘違いであって欲しいと願う麻佐子の思いが切なく感じる。
    題名に「おくのほそ道」とあるが、ストーリの本質にはあまり関係ない。

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    2012年03月25日
  • 聞かなかった場所

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    小役人である浅井の妻が死ぬ。心臓麻痺で突然死ぬ。しかしその倒れた場所は、浅井が聞いた覚えもない場所であった。
    …という発端は、謎としてなんとも魅力的である。

    妻が何故そこにいたのか、を追う部分が、前半。分量的にも、全体のなかほど強あたりまで。
    そして、とある人物を追い詰めていこうとするのが後半。
    しかし、この前半と後半、トーンがまるで違うのだ。
    書いている時期に、時間的な断層があるのかと思うほど。

    結末に割かれるページは、意外と少ない。
    どんどん追い込んでいく割に、最後はあっさり。それも、無垢・善意によって切り返されるのが、ぴりりと小粒なスパイスになっていると言えるかもしれない。

    松本清

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    2012年01月06日
  • 連環

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    主人公の悪事に憤慨しながらもストーリーが進むごとに、何故か応援してしまう自分がいる。しかし最後の謎解きが若干弱いかも。

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    2011年12月30日
  • 夜の足音 短篇時代小説選

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    松本清張が歴史小説でデビューしていたとは知りませんでした。

    推理小説とはまた違う、武士の生き方をどーんと描いています。

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    2011年12月24日