松本清張のレビュー一覧

  • ゼロの焦点

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    正直なところ、推理小説としての納得度はかなり低い。しかしひとつの文学作品としてはなかなか面白いと思う。

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    2026年02月17日
  • 不安な演奏

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    ラブホテルに残されたテープから殺人事件に結びつくミステリー。1番怖いのは情報漏洩!
    ラストが一般的なミステリーではちと味わえない趣。

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    2026年02月12日
  • ゼロの焦点

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    映画化されると知り、原作を読みたくなった。ミステリーというよりは社会情勢を盛り込んであり、時代を感じることのできる作品。日本語が綺麗で読んでいて感嘆。

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    2026年01月25日
  • 砂の器(上)

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    初めて松本清張先生の作品に触れたが、意外にも読みやすかった。時間が取れなくて上巻を読むのに少し時間がかかったがこれから読む下巻で話がどう進むのか楽しみ。

    私にはまだ作品に触れるのは早かったのかもしれないという正直なところからの評価。

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    2026年01月23日
  • 草の陰刻 新装版(下)

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    過去の事件を抹消しようとする巨悪を執拗に調べる検事の話。陰謀とはいえ当直中にサボって酒を飲みに行きバックれた奴らの火事の責任を負わされるとか酷すぎる。
    松本清張の作品では重要人物が大抵失踪する。骸となって見つかるケースが多いが例外もあり本書もそのケースといえる。
    勧善懲悪が好きな人は読まない方が良い。ただしラストは少し爽やかさもある。

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    2026年01月22日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    ウ~ン…
    なんか、色々納得いかない。
    和賀が犯人だという物的証拠が何一つ無いのに、クライマックスの会議でよくあそこまで決めつけて言えるなぁ。
    全部憶測じゃないかい。

    映画のほうは、実父と幼い和賀の悲惨な放浪生活がきちんと描かれていたので感情移入できた。
    二人の別れのシーンなんて、切なくて切なくてめちゃ泣いたのを覚えてる。
    原作ではそのあたりがサラッと書かれていただけだったので、いまいち和賀には同情できなかった。

    ただ、ラストはよかった。
    今西刑事の優しさが、しみた。


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    2026年01月13日
  • 草の陰刻 新装版(上)

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    夜勤中にサボって酒を2人で飲みに行くという特大フラグを立てて放火殺人が発生。管理責任として冷飯を喰らう運命となった検事の執拗な捜査を描いた話。もどかしいけど読むのが止まらない勢いはある。

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    2025年12月27日
  • 共犯者

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    松本清張『共犯者』新潮文庫。

    古本屋で貰った金券で購入。昭和55年、1980年の刊行と45年前の作品。当時は消費税も無く、文庫で320円というのは中程度の価格ではないか。自分が高校生だったこの時代には180円や280円、320円という価格で文庫が購入出来たのだ。

    10編の短編を収録。

    『共犯者』。過去に犯した強盗事件で手にした金で事業に成功しながら次第に疑念に囚われ、自滅していく男の話である。国内外問わずよくあるパターンの話であるが、松本清張の手にかかればスリリングな短編に生まれ変わる。松本清張をはじめ、昔の小説家はこうした教訓めいた短編を多く残している。

    『恐喝者』。大雨で洪水に見舞われた刑務所から脱獄した男が恐喝者となり、殺人者に堕ちていく様が描かれる。一度道を踏み出した者は油断した瞬間にどこまでも堕ちていくのだろう。

    『愛と空白の共謀』。夫が出張先の旅館で亡くなり、独り身となった女。1年後、不倫相手の夫の同僚と飛行機に乗った際、ふとしたことから夫の死の真相を知る。まさに『愛と空白の共謀』というタイトルが全てを表している。

    『発作』。何とも暗く、気持ちが沈むような話。実家で病気療養中の妻に仕送りも満足に出来ぬ程に自堕落な生活を送る男が会社や知人に前借りや借金を申し出る。

    『青春の彷徨』。父親に付き合いを反対された若い男女が死に場所を求めて彷徨うが、様々な人びととの出会いで思い留まる。およそ前時代的な話。今の若い人たちでは理解出来ないだろうな。

    『点』。共産党への潜入取材捜査をしていた元警察官の男が僅かなつながりのある伝手から様々な言い訳をしながら金品をせしめて、その日暮らしを続ける。自分が以前働いていた会社でもキャバクラの女にハマり、顔見知りとあらば数千円を借りようとする男が居たのを思い出した。最終的に数千万円の借金を作り、退職金と持ち家を売却して整理したようだ。

    『潜在光景』。昔、近所に住んでいた馴染みの女性と偶然再会したことから、不倫、殺人者へと転落していく男。そればかりか過去の罪をも露呈される。

    『剥製』。鳥の鳴き声を真似て鳥寄せする男と雑誌に掲載する文章の原稿料を上げようとする男の共通点。嫌な所は目に付き、心に残るものだ。

    『典雅な姉弟』。名家の系統に育ちながら、何故か見合い話を悉く断わる弟、独身生活を続ける姉。その姉が何者かに殺害される。今では禁止用語とされるような言葉が連発するが、昔の方がまともだったのではないかと思う。

    『距離の女囚』。6人で収監される女囚が語る自身の意外な犯歴。

    定価320円(古本0円)
    ★★★

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    2025年12月27日
  • Dの複合

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    Dというのが緯度と経度のDであるというところが、1箇所で理解できる。ゼロの焦点と比較すると歴史的な興味よりも民俗的な知見を紹介している。さらに浦島と羽衣伝説ということで、様々なところを紹介している。最後はどんでん返しであるが、話が急になっている。

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    2025年12月20日
  • Dの複合

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    ネタバレ

    面白かったが、最後にバタバタと辻褄を合わせたような感じになってしまってもったいなく思った。意外な人が犯人、という場合にありがちな、あの時の面白さが半減、というところもあった。相手の裁量次第ということも、犯人の思い通りにことが進みすぎるところとか。松本清張の豊富な知識に裏打ちされて奥深い作品になったのだとは思うが、推理小説としては、今の時代に読むと少しやり過ぎ感があるように思う?

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    2025年12月13日
  • 風の視線(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    風の視線

    若き奈津井久夫は頭角を表しはじめた有能な写真家である。「杉の会」が開催した五人展に展示した写真は、奈津井が特に高い評判だった。千佳子と見合い結婚するが、愛情とは縁遠い2人であった。物語は、奈津井が密かに思いを寄せる女性を明らかにしていく。一方、千佳子も過去の男性がおり、自ら再び接近していく。

    竜崎重隆はM物産のシンガポール支社長であった。妻、亜矢子は同行せず、重隆とは別居状態であったが、それは彼女の望みでもあった。

    久世俊介はR新聞社事業次長の肩書き渋い中年であった。津久井の属する「杉の会」は久世の支援を受けていた。

    津久井久夫、千佳子、竜崎重隆、亜矢子、久世俊介が、複雑に絡み合う人間模様の物語である。

    千佳子は過去の男の宿泊するホテルの部屋を訪ねる。

    下巻へ続く。

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    2025年12月08日
  • 死の枝

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     何がきっかけとなるかはわからないが、ふとしたことから人生が破滅に向かっていく模様を描いた11編収録の短編集。
     犯罪というのは遠いようでいて、案外身近に接点を持っていると感じる。年月が経って忘れた頃に過去の出来事が掘り起こされる。そして、それが徐々に自分を追い詰めていく。または、ふとした瞬間に過去の出来事が思い起こされ、断片的な記憶が鮮明なものとして認識される。

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    2025年11月30日
  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

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    「張込み」が読みたかった。かなり昔に読んで面白かった印象があった。「共犯者」も同様。再読してどちらもやはり面白い。鮮やかに描かれる絶望。松本清張は短編も面白い。長編にしてもおかしくないくらい緻密で凝ったミステリーになっている。

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    2025年11月14日
  • Dの複合

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    Dの複合

    『北緯三五度、東経一三五度を英語でフルに書くと、"Latitude 35 degrees North, Longitude 135 degrees East"だ。4つのDが重なり合っているから「Dの複合」だ。』

    と、小説のタイトル解説が途中に出てくる。これだけでは、意味不明である。小説の中盤までは各地の浦島伝説や羽衣伝説のウンチクが語られ、古事に無関心な方は、⭐︎1個の評価かもしれません。しかし主人公である伊勢が「Dの複合」の匂いを嗅ぎつけたあたりから、かぜん清張小説の世界へ引き込まれていく。

    作家の伊勢忠隆は、出版社の編集者、浜中三夫の案内で各地を巡り、雑誌「草枕」に掲載する紀行文と随筆をまぜたようなものを求められている。伊勢は、浜中が案内するルートに何らかの作為を感じてくる。編集者に身を置いているが、いったい浜中は何者なのか。編集長の武田健策が殺害される。浜中の素性が見えてくる、浜中が暴こうとしている陰の人物が浮かび上がってくる。そして「Dの複合」が解き明かされる。

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    2025年11月12日
  • 日本の黒い霧(上)

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    NHKのアーカイブの未解決事件、NHKスペシャル 未解決事件 で「下山事件を見て読みたくなった

    1話目が上記の下山事件
    敗戦のアメリカ統治下、陰謀が起こす事件の真相、隠蔽された
    真相に迫る
    その他、解明できない色々な事件

    当時を知らないので、皆さんご存知のと言う設定では完全には理解しきれない部分が多い

    今でもアメリカが上にいて日本の力ではアメリカ兵の犯罪を捌くこともできない。原点的なものを感じた

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    2025年11月06日
  • ゼロの焦点

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    松本清張の著名作の一つということで手に取った。ストーリー展開や事件の起きる舞台そのものも悲しい雰囲気を誘う。私には少し重たかったかも。

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    2025年11月02日
  • 眼の壁

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    ネタバレ

    手形詐欺事件を苦に自殺した上司の仇を撃つべく、萩崎は記者の友人と組んで調査に乗り出す。相手は右翼の大物。事件の鍵を握る女の影。萩崎は密かに恋心を抱く。
    『ゼロの焦点』とは違って、ラストはあっけない点や黒幕の背景がボカされた点が悔やまれるところではあるが、テンポも良いし、サスペンスとしてもすこぶる面白い。

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    2025年10月31日
  • 或る「小倉日記」伝

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    表題作『或る「小倉日記」伝』、いつか読んでみたいと思っていた。障害があり、周りから疎んじられ、でも、一生を捧げられることを見つけて、満足な気持ちで最期を迎える。でもその後の数行に、せつなくなる。
    他の話の主人公は、みな、似たような感じで、自分の信念というか熱中するものがあり、それに夢中になるあまり、周りが見えなくなり、やはり疎んじられ。(人間誰しもが持っているいやな部分でもあるような気がする。そして、体制に逆らえず、逆らう気もなく流される周りの人たち、たとえその主張が間違っていたとしても)
    結局、はたから見たら哀れに感じるが、彼ら自身は幸せだったのかもしれない。

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    2025年10月26日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    今イギリスなどで松本清張が人気だという記事を読んで久しぶりに読んでみたくなりました。
    有名な顔、鬼畜、一年半待てなど楽しめました。

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    2025年10月22日
  • 翳った旋舞

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    翳った旋舞

    1人の女性、まだ人生経験の浅い三沢順子に短い間に起きた数奇な人間模様を描く。勤めているR新聞社の川北編集局長は、権力を有していたが、財界の「怪物」として知られる大物海野辰平の前では全くの小人であるのを順子は目にする。そして順子は、海野の正体も見えてしまう。

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    2025年10月19日