松本清張のレビュー一覧

  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    著者初期の推理小説8編。解説に日常性と動機を重視した草分けとあるがそのとおりだろう。すでに幾作かは既読のものもありからくりも浅いものもあったとはいえ、読み返してもおもしろく感じた。2022.12.28

    0
    2022年12月28日
  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編なのでさくさくと。
    どれも良質な推理小説で、
    これが松本清張かぁ…って感じ。

    あちこちで喫煙シーンが多くて、
    時代を感じてしまいました。

    0
    2022年12月21日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

    Posted by ブクログ

    松本清張の傑作短編集第二弾。現代と言っても昭和中頃の話。七つの短編からなる。ミステリー要素あり、さらっと読ませる。さすが清張さん。

    0
    2022年12月14日
  • 絢爛たる流離

    Posted by ブクログ

    昭和初期、九州の炭坑主が娘に買い与えた3カラットのダイヤの指輪が、持ち主を変えて それに関わる人の運命を変えていく。12話の連作短編集。昭和初期の戦争による人間の業や欲望で殺しに発展するドロドロの人間関係。愛憎は紙一重というのが生々しいほど表れている。女も男も欲の塊で、清張らしい。

    0
    2022年12月11日
  • P+D BOOKS 風の息 (上)

    購入済み

    風の息

    史実に依存した小説なのか、単に史実の一端をネタにした小説なのか、気になるところ。読み進むうちにストーリー展開はほとんどフィクションのように思えてきた。もったいぶらないで「面白いフィクション小説だよ」と最初に言ってもらえば、史実へのこだわりはなく、面白く読める。

    0
    2022年12月05日
  • 死の枝

    Posted by ブクログ

    短編集は基本的には好きではないのですが、この本はかなり楽しめました。特に「家紋」と「入江の記憶」が良かったです。余韻の残る終わり方にゾクッさせられます。

    0
    2022年11月11日
  • 死の枝

    Posted by ブクログ

    社会派推理小説の巨匠による短編集。短編という事で致し方ないが過去の旧悪が及ばぬところから発覚して御用になる(もしくは暗示される)パターンが多い気もする。
    都市伝説的に聞いたことがある話、『家紋』が掲載されている。真相はさておき時間差で家族を皆殺しにしようとする犯人の行動は怖い。田舎ではこの様な世に出ない未解決事件が多かった事が推察される。

    0
    2022年10月30日
  • 彩霧(さいむ)~松本清張プレミアム・ミステリー~

    購入済み

    彩霧

    ストーリー展開に強引さがあるが、清張の文章力で、読まされてしまった。当初端役かと思った人物が主人公。主人公の推理力がストーリー展開の中心となっているが、物語が過ぎる。作家の都合が見えてしまう。悪の中心人物との最終対決を描かずして終わってしまった。

    0
    2022年10月29日
  • 黒い空

    Posted by ブクログ

    序盤に書かれた歴史の説明的なくだりになかなか馴染めず、読むのに少し時間がかかりました。

    1つ目の殺人は犯人もその方法も全て分かっているので、どう展開するのかと不思議に思いましたがなるほど、と唸らせる結末。
    様々な意味で根の深い内容でした。

    0
    2022年10月21日
  • 不安な演奏

    Posted by ブクログ

    ラブホテルでの盗聴テープに録音された殺人計画の声。
    その内容だけで、調査に乗り出す主人公。

    個人情報に厳しい現代ではまず実践できない個人調査ですし新宿から電車で10分走ると、田園風景が広がるあたり時代を感じますが終盤の発見で「あぁっ!」となりました。

    面白かったけれど謎の協力者・葉山の存在が中途半端と言えば、中途半端かな。

    0
    2022年10月21日
  • 犯罪の回送

    Posted by ブクログ

    北海道のとある市の市長が東京出張中に失踪。
    そして遺体となって発見されるところから始まる推理小説。
    もっとも怪しいと思われた野党議員も殺され、最後に一気に明るみに出る真相。

    松本清張の作品には、個人的に当たり外れがあると思っていますがこちらは残念ながらハズレに近いかな。。

    0
    2022年10月19日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

    Posted by ブクログ

     松本清張傑作短編集の第一作。12編の短編を収録。現代小説に分類されるが、第二次世界大戦ごろから昭和の中頃までの話で、歴史小説になりつつある。多くは個人の生き様を描いたもの。時代背景もあり、とにかく暗いなぁ。

    0
    2022年10月10日
  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「なぜ『星図』が開いていたか」
    「市長死す」「張込み」が良かった。

    基本的に人が人に殺意を抱く、殺人を終えた後に隠して生きている状態で始まるのだが、見せ方にバリエーションがある。
    長編を読んだことがないのだが、もっと濃いのだろうなと想像がつく。

    0
    2022年10月02日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

    Posted by ブクログ

     有名な「張込み」や「鬼畜」が入ってます。何度か読み返してます。今売れてる作家の文章に読み慣れると、清張の文章には引っかかってしまい、その都度立ち止まってしまいます。名作映画の原作で短編、何度も読んでるわけはそんなとこでしょうか。

    0
    2022年10月02日
  • 逃亡(上) 新装版

    Posted by ブクログ

    無宿人がケチな博打で、悪徳岡っ引に捕まり、これでもかっというくらい、酷い目にあっていく。松本清張の他のサスペンスとは異なる時代小説ゆえか、その土地や地域、風物、歴史などの詳細な描写はなく、テンポ良くストーリーが展開していくため読みやすい。

    0
    2022年09月28日
  • けものみち(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【ネタバレあり】
    下巻。
    久恒の捜査が核心に迫っていくところで段々面白くなってきました。しかし、知りすぎた者は消される運命。ああやっぱりそうなったか…!鬼頭にとっては邪魔な人間一人殺すくらい蚊や蠅を殺すのとなんら変わりないんだろうな。鬼頭みたいな絶大な力を持った経済界の黒幕って本当に存在するのだろうか。警察の権力もまるで届かない巨大権力…ゾッとした。そして民子の末路も。
    知らず知らずのうちにけものみちに踏み込んでしまった民子だけど、民子が恋焦がれた小滝が、民子をけものみちに誘導した黒幕だったとは。なんて皮肉な結末。面白かった。

    0
    2022年09月28日
  • 眼の壁

    Posted by ブクログ

    ★特長
    本文528ページ
    ミステリー小説紹介のYouTubeきっかけで知る。
    1957年週刊読売にて連載。
    1958年松竹映画化。佐田啓二主演。
    2022年WOWOWで連続ドラマ化。小泉孝太郎主演。
    手形詐欺に端を発する連続殺人事件の謎を描いた傑作ミステリー。

    ★魅力
    戦後十年後くらいの昭和時代のミステリー
    手形、電話、電報、電車の仕組みなど
    昭和のレトロな風俗がノスタルジック
    事件解決のヒントを握るミステリアスな美女への
    主人公の恋心

    ★感想
    物語中頃までは推測ばかりで、
    事件の核心にせまれませんでしたが、
    ラスト残り30パーセントくらいから、
    展開が速くなり、引き込まれました。
    文章は

    0
    2022年11月09日
  • 隠花の飾り

    Posted by ブクログ

    足袋(たび):ストーリーは凡そ読める。よくあるパターンの不倫がきっかけで双方共に不幸になってしまう展開。ストーカー?
    愛犬:犬の嗅覚を利用したトリック、おみよさんは薄幸だと思った。
    北の火箭(かせん):火箭:火をつけて放つ矢。ストーリーは意味不明だった。
    見送って:披露宴での話、イマイチ。
    誤訳:誤訳にまつわるストーリー、イマイチ。
    百円硬貨:急行だいせん2号で大阪から倉吉、そして倉吉線。急行だいせんはA寝台利用か、山守駅から先にバスが出ていたのか、伯耆と美作の境の高原?蒜山高原?しかし百円硬貨の為に全てがダメになってしまった。黒革の手帳のショートバージョンか。これは◎
    お手玉:女は恐ろしい、

    0
    2022年09月23日
  • 砂の器(上)

    Posted by ブクログ

    有名な作家だけど読んだことなかった。
    松本清張はドラマなんかもやっていたから、もっと現代の作家だと思ってたんだけど、読んだ感覚は完全に時代小説だった。
    ベレー帽がわからない人に、大黒頭巾みたいな帽子だよと言ってるシーンがあって、逆に大黒頭巾ってなんだと調べたら、めっちゃ可愛かった。
    言葉使いも全然違うし、男尊女卑もハンパないし、普段着の着流しってなんだ笑とか、生活の違いやら価値観の違いやら、そういう細かいとこも面白い。
    捜査方法も、昔ながらの「刑事のカン」みたいなもんで突拍子もなく閃きながら進む。現代の小説なら、はあ?ってツッコミたくなるけれど、この時代ならありなのかも──と思いながら、下巻に

    0
    2022年09月16日
  • 砂の器(上)

    Posted by ブクログ

    2022.9.12 急に脈絡もなくヌーボーグループ出てくるとことかは ?? て感じだしそこから推理始まるの偶然ラッキーすぎるだろとは思うけど少しずつ情報を拾い集めていく感じはよかった

    0
    2022年09月14日