松本清張のレビュー一覧

  • 神と野獣の日

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    作者にとっての唯一のSF
    混迷の日本
    何か現実味帯びて来る
    東京に核弾頭が誤射されるとの情報を得て
    大阪に内閣設置するなんて
    民衆の混乱
    面白かった
    もしも自分なら最後誰といたいだろう?

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    2025年10月16日
  • 共犯者

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     表題作含む10編収録の短編集。人の心理状態や深層心理に視点を向けた作品が多いように感じる。
     著者は、本格社会派推理小説の印象が強いが、短編ではこうした心理をつくものが目立つ。時代考証は古いが、読みやすいし読んでいて面白いと感じる作品が多い。

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    2025年10月13日
  • 時間の習俗

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    ネタバレ

    警察による聞き込み捜査があと一歩のところで振り出しに戻るこのもどかしさ。それでも鉄壁のアリバイを持つ犯人を着実に追い詰めていくスリル。アリバイ崩しもの特有のこの読み味に最近じわじわハマりつつある。社会派ではないけど、当時としては実現可能性の高そうなアリバイトリックにしてくるあたりはさすがです。写真の現像とかとは馴染みのない私には思いも寄らないトリックでしたねぇ…この時代の小説に御用達の電報とかもジ○リのト○ロとかでしか見たことないしなぁ…あと関係ないけど通話料金ぼったくりすぎないか?
    何気にアリバイトリックよりも、現代でも通用する○○に関するミスリードの方が前衛的だなあと感心しました。

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    2025年10月07日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    先が気になるし、文章が読みやすいのでどんどん進む。
    読んでいる間はそれなりに面白かったと思う。

    しかし島根の桐原老人に手紙を書くあたりから、今西が気付いたこと、考えていることを文章にしなくなり、種明かしを最後まで引き延ばそうとしていることが明らかになってきたので飽きてきてしまった。
    戸籍が重要な鍵になっているが、誰が何年にどこで生まれたと書かれていたかなんて覚えてないですしね。
    殺しのトリックはちょっと無理がありすぎた。映像化された際には変更されたというのにも納得できる。

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    2025年10月04日
  • 砂の器(下)

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    蒲田駅で身元不明の殺害事件が発生、わずかな手がかりをもとに捜査が開始される。その糸口を辿っていくが被疑者の特定には至らず捜査は打ち切られる。しかし、熟練刑事の今西は諦める事なく文字通り足を使って独自に事件を追い続ける。
    派手で切れ味鋭い推理なんかはみられないが、忍耐と執念で真実を手繰り寄せるところや、犯行の背景として戦後日本に根強く残っていた差別や偏見など社会問題に深く踏み込んでいるところは、さすが社会派ミステリー。
    でも…犯行に使われたある道具、、当時の科学技術力を考えても本当にできるの?不確実性が高いんじゃない?と思ってしまった。ちょっと不自然で違和感を感じる、、別にこんな奇抜なトリックを

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    2025年09月18日
  • 砂の器(上)

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    ミステリー小説にはまっていくと、当然その歴史にも興味が湧くようになる。古典的本格ミステリーの時代から社会派ミステリーの台頭、そして本格派が新本格ミステリーと名を変え再び脚光を浴びるようになる。現在はどちらかの派閥に拘ることなく両者のいいところを融合したような作品が溢れるようになってきた。
    新本格ミステリーと称される作品を中心に読んでいた自分が、あまり手をつけていなかった社会派ミステリーがいかなるものかということに関心を寄せるようになるのは自然の流れであった。
    そこで何度も映像化されている社会派ミステリーの金字塔『砂の器』を読んでみることにした。

    うーん…1970年代に発行された作品だから仕

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    2025年09月18日
  • 水の炎

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    水の炎

    東都相互銀行の塩川弘治は35才にして常務だが、前身である無尽会社の殻を脱しない相互銀行に不満を抱き、有能だが冷徹で出世欲を持つ野心家である。弘治は愛人の成沢枝理子を囲い、美人で良妻であるにも関わらず、妻信子との間はすっかりさめていた。

    弘治は、オリエント観光株式会社に融資して飛躍の足がかりを目論み、専務の徳山岩雄に接近する。陰には財界の今太閤、是土慶次郎がいる。弘治は是土に取り入ることが飛躍の道として、無理してオリエントへの融資金6千万円を手にする。

    老獪な徳山や是土に、35歳弘治は対峙できるのか。そして信子と枝理子は弘治にどのように接していくのか。

    清張ストーリー的な結末を迎える!

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    2025年09月22日
  • 黒い福音

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    小説としては面白かったが、現実にあった殺人事件だと思うと、とても胸糞悪くなりました。(口が悪くてすみません。)
    敗戦国であること、その時から今も続く白人主義が根底があるものと想像がつき、そう言ったことから被害に遭った方に対して、日本人としても女性として悔しく哀しい気持ちになった。

    松本清張の作品が好きな理由として、一人一人の心情細やかなこと。
    この作品も登場人物の心情が丁寧に書かれており、特に第二章の刑事と新聞記者の複雑かつ切羽詰まっている心の描写は面白く、一気に読んでしまいました。

    加害者(とされている)当の神父は100歳を目前に亡くなっているようで、この事件をどう背負って生きてきたのか

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    2025年09月03日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    今西刑事の執念がすごく、和賀のトリック、犯行に至る動機、また犯人と考えられる裏どりなどの地道な捜査が犯人特定に至った。
    超音波の殺害方法は、いまいちリアリティが湧かないが、今西刑事の捜査に対しては現実味というか大変さを感じられた。
     犯人の動向や、犯人へのミスリードの為仕方ないが、個人的にヌーボーグループ主体の章は
    本を読む手が遅くなり、退屈に感じた。
    映画から原作に入った為、違いを感じて楽しめました。
     

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    2025年08月31日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    私が子供の頃に見たのは中居くんのドラマなので、印象がだいぶ違う。
    戸籍の件はありそうだけど、それ以外はちょっと突飛な仕掛けだなと思った。『日本の黒い霧』ほどの衝撃を受けられずにいるので、もしかして清張ミステリーと相性良くないのだろうかと不安になる。
    加藤剛の映画が素晴らしいらしいので見てみたい。

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    2025年08月31日
  • 半生の記

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    小説家松本清張になるまでの長い長い閉じ込められた半生の記

    自伝。
    ご本人は絶対に面白みも何もないし著名作家の知り合いもおらぬしつまらぬと書くつもりもなかったもの。
    両親の話、生まれてから小説を書くまでの長く鬱々とした日々の記録は、実にじめじめと湿度が高く劣等感と閉塞感に満ち満ちていました。
    金銭的な貧しさやそれゆえの学歴のなさ、それ故に差別を受けたことや両親の束縛などが綿々と書き連ねてあり、これは恨み言なのかと思いきや、戦地への出航時に自分だけ父親が送りにきたり、母親が迎えて泣いただの、束縛が苦しいと綴りながらも息苦しいほど愛されている実感も実はあったのではないか、など思ってしまった。

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    2025年08月29日
  • 点と線

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    人生松本清張一作目。スッキリとした文章と昔ながらの熟語で好感の持てる文体であり、非常に読みやすい。
    事件を追う三原なる者は優秀な地位にいるはずの人物なのに、えらい失念が多く、そういえばと何かを思いつくくだりが多過ぎて、なんだか読んでいて新喜劇でも見てるのかって気分になる。あまりにも滑稽。
    ラストも予想外だけど、期待も裏切られた気分になってちょっとがっかりした。

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    2025年08月28日
  • 熱い絹(下)

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    夏になるとなぜか手にとってしまう。

    小説の書き方では、説明でなく描写せよと習うそうだが、本筋の殺人事件の部分は全て説明。その代わり舞台となるカメロン・ハイランドが丁寧に描写されている。とりわけ、スモーク・ハウス・インの描写が素敵。

    時代は半世紀も前だから、マレーシアの状況も今とは全く違うと思うが、自宅でささやかに、避暑地の気分を味わえる。

    殺人事件の解決にはいささか都合良すぎと思われるし、ラストがあまりにも日本的なのがおかしいが、松本清張氏の筆力と博識さには感服する。

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    2025年08月27日
  • 葦の浮船 新装版

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    葦の浮船

    好対照な2人の助教授が織りなす物語。折戸二郎は上代史専攻の才能ある助教授であるが、好色漢で巧みに女性に接近しすぐに手を出す人物である。一方、小関久雄は中世史専攻の助教授で、まったく女性には縁が無いと思い込んでいる好人物である。なぜか2人は、深い付き合いである、小関は折戸の行動に納得していないが、学問上の実力差は認めざるを得ず、折戸にうまく牛耳られていることに自ら納得している。

    2人の教授と、人妻笠原幸子、および近村達子、2人の女性が、ストーリーを展開する。前半は、不倫物語の様態で☆二つかなと思っていたが、後半になって、清張小説の面目躍如といったところである。

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    2025年08月05日
  • 霧の旗

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     兄が殺人容疑で捕まり、無実の罪を着せられたまま獄中死したのは、高い弁護料を払うことができない自分を高名な弁護士が弁護を断ったからだ。こう捉えた瞬間から、その弁護士に対する妹の復讐が始まる。
     誰もが自分の都合を持ち、時には他人の事情よりもそれを優先させて生活している。しかし、その他人の事情がいつまでも気にかかってしまうことはある。しかも自分の事情が大したことではなかった場合は特に。
     そのように心に引っかかった一点の染みが徐々に大きくなっていく様と、そこに執念を燃やし復讐を遂げようとする様子を、高名な人間が転落していく様と周囲の人間模様から描き出している。

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    2025年07月26日
  • 黒革の手帖(下)

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    ネタバレ

    ドラマが好きだったので小説も読んでみました。
    ラストに向かうにつれ元子の女性味が描かれていき、人の恨みというものの恐ろしさを感じました。

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    2025年07月11日
  • 砂の器(下)

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    操車場で発見された扼殺死体。今西と吉村は捜査本部が解散されてからも、任意捜査という形で連絡を取り合い少しずつ犯人に迫っていく。少しずつ明らかになるヌーボーグループ。これまでにない殺人の方法が明らかになる。
    描かれ方が結構昔風味。殺害方法もなかなかに独特。現代でもこれは難しそうだなと感じる。まあそれでも警察ものとしては結構練られている感じするので、どのような思考で犯人を追いかけているか非常にわかりやすい。

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    2025年07月06日
  • 黒革の手帖(下)

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    ネタバレ

    とても面白かった
    読んで行くうちに何故か元子に頑張って欲しいという気持ちになってしまい、最後は元子が可哀想に思えてしまった

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    2025年06月27日
  • 夜光の階段(下)

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    ネタバレ

    2025/31

    女性ライターに罪がバレて、逆に利用される展開は面白い。

    その女性すら殺してその罪を友人に擦り付ける展開も「嫌な主人公」に振り切ってていい。

    ただここまで一生懸命読んで最後が事故死は呆気なく感じた。この呆気ないオチも松本清張っぽい。

    偶然から始まる執念で彼を追った刑事はなんだったんだろう(?) 松本清張に出てくる刑事はみんな愛してるけど、ちょっとキャラが薄かった。

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    2025年06月27日
  • 夜光の階段(上)

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    ネタバレ

    2025/22

    母親の本棚から借りた本。

    松本清張なら何でも読んでみたい。

    売れっ子美容師の主人公は女性たちの心を掴んでどんどん出世していく。面白い。

    嫉妬深いライター女性に傷跡を指摘される。
    気になる終わり方でいいね。

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    2025年06月27日