松本清張のレビュー一覧
-
購入済み
告訴せず
木谷省吾はある資金3千万円を拐帯(かいたい)する。ヤミ金なので告訴できるはずがない。木谷はある温泉宿で女中をしていたお篠をてごめにし、その後たびたび落ち合い深中となっていく。
木谷は比礼神社の太占いをかたくなに信じつつ、素人ながら小豆相場に手を出す。相場に紆余曲折しながらも仲買店の小柳を使い、二億円近い金を手にする。
ハピーエンドとはならない、小説の後半に来て清張小節の世界となる。木谷も想像を絶した、お篠と正直ものに見えていた小柳の陰謀が描かれる。今度は、木谷が2人を告訴できなかった、、、、 -
Posted by ブクログ
BS12 微笑の儀式 役所広司出演。美術界を追放された彫刻家が握る殺人事件の鍵とは?
傑作中編小説三編。
毒が手繰り寄せた忌まわしい過去。姉の自殺の驚くべき真相とは――。
結婚して二年たらずで自殺した美しい姉。歳月がながれ高校生の母親となった妹が、思春期の息子の手に負えない行状から、姉の死の真相にたどりつく「歯止め」。
小さな港町の家々に投げ込まれた奇怪なチラシ。二十年前に母親が義父に殺されたと告発する男が巻き起こす騒動の驚くべき顛末「犯罪広告」。
“古拙の笑い(アーケイック・スマイル)"を浮かべた若い女の硬直した死体の謎「微笑の儀式」。
目次
歯止め
犯罪広告
微笑の儀式 -
購入済み
迷走地図(上)
物語前半は数人の国会議員をとりまく主に第1秘書、第2秘書、女性秘書、お抱えの運転手達や議員演説のゴーストライターの日常が語られていく、事件は起きない。
織部佐登子は銀座のクラブ.オリベのママである。今は亡き愛人からの資産が20億とも30億とも言われる。
川村正明は非主流派の板倉退介派に属する政界では若手、その二枚目俳優のような容貌から、婦人層の人気が厚いと自他ともに認識されている。鍋屋健三は川村議員の影の秘書といえる人物で、政治資金もない川村は鍋屋に頼り切っていた。
鍋屋は政治資金目当てに佐登子ママと川村の接近を画策するがママのほうが1枚上手のようだ。
寺西正毅は現総理から禅譲が見込まれている政界の大物である。ある朝早く、佐登子は寺西宅の近くで2千万円入りのオーストリッチ.ハンドバッグを奪われる。鍋屋は2千万円の意味に思い当たる。