松本清張のレビュー一覧
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ネタバレ昨年から読んでいたこちらが、今年の一冊目になった。
実家(北陸)の暗い冬にピッタリすぎる、ゼロの焦点と、この黒革の手帖で年末年始を挟んで、なかなかの濃いお正月となった。
上巻は、原口元子がこわーい、と思いながら読んだ。
昨年末によくみかけた銀行の貸金庫丸パクリ事件は、この本の冒頭の顛末さながらである。
ブイブイ言わせる元子は、さらに上へ上へと挑戦していくのが上巻。
ところが下巻に入ってから、急に世界はガラリと足元から崩れていく。
そのおおもとは、上巻の元子の行動に恨みを持つ女たち。
ひどいしっぺ返しを受け、そのまま終わる…。
マジか、どこかでさらにやり返せるかと思ってたので、終わりまで見て頭 -
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北陸の実家で年越しに読む。
ちょうどラストは大晦日の話だった。
暗いし怖いけど、面白い。
新婚の夫が失踪、その義兄も殺される。
調べるうちにわかる夫の正体。
夫が謎の人だとわかる展開が怖い。
戦後13年はまだこんな社会だったのだなあ。
この当時の金沢、東京の雰囲気も同じくなんだかこわいんですよ。
自分(主人公=妻)との結婚が、夫にとっての崩壊の始まりだった、とうすうす気づいてしまうのが、なんとも苦い。はあー。
そんなわけで、今年の本はこれで終わりです。
来年もよろしくお願いします。
これからも、みなさまのもとに本の神様が微笑まれますように。 -
Posted by ブクログ
国内ミステリ作家として避けては通れない松本清張に触れてみよう、ということで手に取った一冊。
松本清張といえばドラマ「黒革の手帖」の印象が強く(見ていたわけではありませんが)、そして社会派ミステリを確立させた一人として、大好きな宮部みゆきさんに通ずるところがあるのでお手並み拝見の気持ちで読みました。
登場するのは、”ザ・靴底を減らして歩く刑事”。
そして昭和32年の発表ということで、東京から福岡まで一日がかりの移動が描かれており、改めて現在の交通網がいかに発展したものかとしみじみ。
……でも、飛行機の可能性を考えないのはいかがなものなのか?!
当時の交通事情に詳しくないので、(ああ飛行機は登場 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの物語が評価されたのは謎そのものではなく、もはや戦後ではないと言われた時代の暗黙の了解を、闇に葬らないように、サスペンス仕立てで書き表したことにあると思う。
米兵の夜の相手を勤めた女性たちの哀しさ。まとわりつく侮蔑の目。どんなに拭い去りたくて、幸せになりたかったか。
殺人事件までは起こさなくてもこの思いが分かる人、または身近な人がそうなのではないかと思っている人、他人事ではなく我が事として受け止めていたからこそ多くの人に読まれたんだろう。
戦後の雰囲気を色濃く反映しているは任侠映画とかなのかなと思うが、そう言う派手なものばかりじゃなくて、沈黙されたものにも目を向けないといけないなと思う。 -
Posted by ブクログ
戦後の日本を舞台とした凶悪犯罪。読み進めていくうちに明らかに犯人の人物像とは違う人が犯人に仕立て上げられているなと思いながら読んでいたら当時は自白重点主義といい被疑者がやりましたと言えば犯罪立証という今生きている私からすれば恐ろしい時代だったことがわかった。
それは確かにそれっぽい証拠に主観を立てて問い詰めていけば段々と被疑者もやっていおうがやっていまいが追い詰められていく。犯行につながるものに対する主観はあったが確実に結びつく証拠ではない、でも犯行を自白したらそれで立証される。
大衆の声も被疑者の考えも刷り込みや決めつけ、大きな力をもつものからの圧力でどうにでもなってしまう。それは時代が変わ -
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ゼロの焦点
松本 清張 (著)
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### あらすじ
自殺した夫には、妻も知らないもう一つの名があった──。
『点と線』と並び称される松本清張初期の代表作。
広告代理店に勤める鵜原憲一と結婚した禎子は、新婚旅行から帰って間もなく金沢に旅立った夫が戻らないことを不審に思い、自ら金沢へ向かう。そこで彼女は、夫の隠された過去と戦後の混乱が招いた悲劇に直面する。北陸の灰色の空の下で繰り広げられる心理描写と緊迫感あふれる展開が、読み手に深い余韻を残す。
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### 感想
松本清張さんの作品を初めて手に取りました。名前や代表作については以前から知っていましたが、原作を読