松本清張のレビュー一覧

  • ゼロの焦点

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    ミステリを楽しむというよりは、時代背景とか女性の在り方みたいなものについて考える機会となった。
    個人情報とか手続きとかそういった類のものがとにかくザル。都会的なムードを醸せば、緊張した田舎者がどんどん情報を漏らす。え?!まじでそんなことまで一般人のお姉さんに言っちゃうの?!ってビックリしつつも、昔はそんなもんだったのかしら。
    ツッコミというより新鮮な驚き。
    英語に関しても、売春絡みの英語力と教養としての英語力が分けて捉えられていて、興味深い。

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    2026年06月18日
  • 彩り河(下)

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    着想はよかったと思うし、老境にさしかかる者の心の描写は言わずもがな。
    上巻はよかったが、下巻は…。清張先生の小説は本当にあった話ではないのかと疑うぐらいにリアリティに満ちたところが好きなのだが、ラストが少し現実味が足りなかった。

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    2026年06月18日
  • 神と野獣の日

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    松本清張唯一SF的要素が強い作品。だからこそ、もう1作書いて欲しかった。今こそ読むべき作品か。
    また、ブラックかつ乾いた清張の文体も珍しい。

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    2026年06月13日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    短編集なので読みやすかった、時代がやはり昭和初期なので古風な感じだが、どれも最近の複雑なトリックや伏線回収などないが、考えさせられる内容。

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    2026年06月09日
  • 葦の浮船 新装版

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    同じ国史ながらも対照的な助教授2人をメインにした愛憎渦巻く話。歳は上だが能力もあり女に目がない折戸と誠実ながらも彼の尻拭いをする小関がその2人なのだが、折戸の助平さと身勝手さと小心ぶりと卑劣さが際立つ。結末もスッキリしないが逆にリアリティがありすぎる。

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    2026年06月05日
  • 黒の様式

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    BS12 微笑の儀式 役所広司出演。美術界を追放された彫刻家が握る殺人事件の鍵とは?

    傑作中編小説三編。

    毒が手繰り寄せた忌まわしい過去。姉の自殺の驚くべき真相とは――。

    結婚して二年たらずで自殺した美しい姉。歳月がながれ高校生の母親となった妹が、思春期の息子の手に負えない行状から、姉の死の真相にたどりつく「歯止め」。
    小さな港町の家々に投げ込まれた奇怪なチラシ。二十年前に母親が義父に殺されたと告発する男が巻き起こす騒動の驚くべき顛末「犯罪広告」。
    “古拙の笑い(アーケイック・スマイル)"を浮かべた若い女の硬直した死体の謎「微笑の儀式」。

    目次
    歯止め
    犯罪広告
    微笑の儀式

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    2026年06月02日
  • 砂の器(上)

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    最近清張作品を重点的に読んでいるが、世に知れた名作は「砂の器」が初めてだ。
    母にあらすじを尋ねていなければ、犯人の目星が立たない難解さ。キーワードは確かに印字されていたけれど、この混線具合ではまず特定は不可能だ(私は犯人を知らない、頭に描いている犯人像が当たっているのかも…?)。
    粘れば粘るほど糸を引く、昭和臭い刑事。顔に似合わずロマンチストな清張の演出が、これまた臭いけれど嫌いじゃない。
    ズブズブと“砂”に脚をとられ、時間の目減りを意識させられる。波に削られる砂の城、その頂は下巻にあるのか。

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    2026年05月28日
  • 点と線

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    推理物としては古い感じがするけど最後の方の人間模様はとても良かった
    電車の時間などを羅列されても小説だと理解しづらく、映像向けの内容かなと思った

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    2026年05月26日
  • 点と線

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    時刻表を使ったトリックで有名な名作ミステリー。
    完璧で隙のない犯人のアリバイを少しずつ解き明かしていく刑事と犯人との頭脳戦はとてもスリリングだった。

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    2026年05月16日
  • 疑惑

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    BS11 松本清張シリーズ、いしだあゆみ、主演
    雨の港で海中へ転落した車。妻は助かり、夫は死んだ――。妻の名は鬼塚球磨子(おにづかくまこ)。彼女の生い立ち、前科、夫にかかっていた高額な生命保険について、稀代の悪女“鬼クマ”と断定しセンセーショナルに書き立てる記者と、孤軍奮闘する国選弁護人の闘い。球磨子は殺人犯なのか? その結末は? 桃井かおり、尾野真千子らが熱演した名作推理サスペンス。明治の藤田組贋札事件を描く「不運な名前」併録。

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    2026年05月16日
  • 蒼ざめた礼服

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    古雑誌を探しているという情報に興味を持った片山青年が国家間の潜水艦問題にまで行き当たる社会派ミステリー。松本清張の執筆スタイルについては知らないがこの本も分厚く、執筆量と速度に驚いた次第。
    で、話のほうだがスケールは大きいが個人的には古雑誌をコピー(昭和二十年代半なのでクソ高い)したり、転職したりと片山の性格なのか分からぬ執拗さが面白かった。ネタバレになるから詳細は書けないけど、最後まで突き通して欲しかった。まあ逆に言えばリアルなオチともいえる。

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    2026年05月15日
  • 点と線

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    どんな小説でも大体が点が線になっていくもんよ

    最初から犯人は何となくわかってて、それをどう攻略するかといった古畑任三郎風であり、でも相手とのバチバチの駆け引きはないの。
    時刻表と先入観とが苦しめる。
    お手紙で締めくくるのがいいんだよね。3.0

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    2026年05月11日
  • 点と線

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    分かりやすく堅実な謎解きを楽しめる作品でした。

    昔の作品だから読み辛いと思っていましたが、読んでみたら分かりやすくすんなり楽しめる作品でした。

    流行りの伏線回収やどんでん返しはないですが、推理の成り行きが丁寧に描かれているため堅実な推理を楽しめる作品でした。

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    2026年05月11日
  • 迷走地図(上)

    購入済み

    迷走地図(上)

    物語前半は数人の国会議員をとりまく主に第1秘書、第2秘書、女性秘書、お抱えの運転手達や議員演説のゴーストライターの日常が語られていく、事件は起きない。

    織部佐登子は銀座のクラブ.オリベのママである。今は亡き愛人からの資産が20億とも30億とも言われる。

    川村正明は非主流派の板倉退介派に属する政界では若手、その二枚目俳優のような容貌から、婦人層の人気が厚いと自他ともに認識されている。鍋屋健三は川村議員の影の秘書といえる人物で、政治資金もない川村は鍋屋に頼り切っていた。

    鍋屋は政治資金目当てに佐登子ママと川村の接近を画策するがママのほうが1枚上手のようだ。

    寺西正毅は現総理から禅譲が見込ま

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    2026年05月03日
  • 砂の器(下)

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    上で感想を述べたのであるが、ちと腑に落ちなかった点としては、殺害された方の突然の上京動機に映画館で見た和賀の写真を見つけたからであるが、少年の頃の和賀と付き合いがあったにせよ20年くらい後の写真で本人と気づくものかな…
    刑事が持ってるカンのおかげにしたのは強引かな…と

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    2026年04月20日
  • わるいやつら(上)

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    主人公の戸谷がどこまでも汚い奴で、イライラするのとは逆に滑稽まである。「女は後先のことを考えずに行動するから嫌だ」と言うわりに、一番目先の始末や欲に踊らされて徐々にコーナーに詰められているのは戸谷本人ってのがおもろいところ。女性たちの描写が細かくて、キスの仕方までわかるから、そこも好きかも。だんだん雲行きが怪しくなってきたから、後半が楽しみ。 ※戸谷信一(プライド高い坊ちゃん気質)、藤島チセ、横武たつ子、寺島トヨ、槇村隆子、下見沢作雄

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    2026年04月18日
  • 砂の器(上)

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    松本清張の名作中の名作

    方言の謎解きや超音波を使ったトリックなど当時は斬新だったであろうと思う。
    当時の社会問題であった癩病にフォーカスを当てたりものすごい意欲的な作家であったことがうかがえる。
    日本ミステリー史においては古典になってしまうのかもしれないが

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    2026年04月15日
  • 点と線

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    社会派サスペンスの始祖とも言える松本清張の初期作品である。

    物語のトリック、時刻表を使った推理等見事に構成されている。
    松本清張に影響された作家が多い為か、もっと物語に肉付けされた作品が多くちと物足りなかったが…

    作風を確立した松本清張に敬意を表したい。

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    2026年04月15日
  • 砂の審廷 ――小説東京裁判

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    大川周明が東京裁判で起こした事件の話は知っていたが、この人自身のことや戦時中の日本の思想にどのような影響力を持っていたのか、その思想が実行に持ち込まれた当時の機構など、ほぼ知らずに本書を読んだので、ちょっとこの本だけでは理解ができず自分には難しかった…アジア主義の主張など現代の自分からしたらあまりに壮大で突飛な発想に思えるが、なぜそういう着想ができたのか、この人をもう少し分かりやすく掘り下げる本があれば読んでみたい。そしてかの有名な印哲出身と知って、色々と得心がいった。

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    2026年04月14日
  • 内海の輪 新装版

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    ネタバレ

    チャチャチャ、チャチャ、チャチャーン♪
    愛憎の末の殺人、まさに「火曜サスペンス劇場」や〜!
    2話とも熟女の肉体に絡め取られ、がんじがらめになってやむなくやってしまったパターン。

    ・内海の輪
    W不倫の成れの果て、女が旅行先で「家に帰りたくない」と言い始め、しかも「お腹に赤ちゃんが‥」と衝撃の告白。宝塚蓬莱峡の崖っぷちに連れて行き、突き落とした。1年以上経って白骨死体として発見された時もバレずに済んだのに、考古学の教授となった宗三は、つい蓬莱峡で見つけたガラス釧(弥生時代の出土品)を同僚に自慢し、そこから足がついてしまった。と、そこまではいいのだが、証言者が1年前に東京で乗ったタクシーの運転手

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    2026年04月13日