松本清張のレビュー一覧

  • 点と線

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    ネタバレ

    事件の内容も犯人も冒頭からわかっているのに、先が気になってどんどん読み進められるところがすごい。
    そして読者側も警察と一緒に少しずつ真相に向かって謎を解いていけるので、実際に捜査をしている気持ちになれる。

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    2026年04月12日
  • 二重葉脈 新装版

    購入済み

    二重葉脈 新装版

    イコマ電器は粉飾決算を続け倒産した。ワンマン社長の生駒伝治は倒産を見越して、専務の前岡正造と常務の杉村治雄と共謀し、会社資金を横領した。杉村が旅行に行くといったきり行方不明となる。続いて前岡も姿が消える。倒産会社の重役の行方不明は、警視庁捜査一課の神野刑事らの知ることとなる。

    物語の前半では、倒産により被害を受けた下請け業者の神岡や北川や鈴木達の生駒に対する恨みつらみがが語られる。また下村るり子もその一人である。

    中盤で事件はおきる、次々と殺人事件が発生する。神野刑事と塚田刑事が、生駒らが不正に隠した会社資金の分前をめぐる暗躍に迫る。イコマ電器の下請け業者達の事件の関わりも見えてくる

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    2026年04月11日
  • けものみち(下)

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    昭和感満載の松本清張節がしっかり効いている作品で、いわゆる悪女物の作品です。
    成り上がるために、政界のフィクサー的な老人に取り込まれますが、癖が強すぎです。
    性的描写が何回か出てくるのですが、年齢的ギャップを考えると、あまり良いものではないなと思ってしまいました。
    最後は意外とあっけなかったので、もう一捻り欲しかったなといった印象でした。

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    2026年04月08日
  • けものみち(上)

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    昭和感満載の松本清張節がしっかり効いている作品で、いわゆる悪女物の作品です。
    成り上がるために、政界のフィクサー的な老人に取り込まれますが、癖が強すぎです。
    性的描写が何回か出てくるのですが、年齢的ギャップを考えると、あまり良いものではないなと思ってしまいました。
    最後は意外とあっけなかったので、もう一捻り欲しかったなといった印象でした。

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    2026年04月08日
  • 小説帝銀事件 新装版

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     昭和の未解決事件「帝銀事件」。今では、ほとんどの人が犯人とされた平沢貞通は犯人ではないと思っているのかもしれないが、当時は平沢犯人説で決定された。そこに疑問を抱き、一新聞社員の回顧録という形で、事件を綿密に取材し世間に発表したのがこの作品である。
     作者の松本清張が言っているように、警察の見解がマスコミの見解となり、それが世間の見解になるというのは怖いことだが、今でも起こりうることである。

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    2026年04月06日
  • 点と線

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    社会派ミステリーの名作という名に相応しい綿密かつ緻密なミステリーで面白かった。
    現代のミステリー小説のような「派手さ」は無いが、それ故実現可能なように思わせる面白さがあった。
    解決に奔走する刑事も泥臭く足で調査をする姿は現代の探偵役とは一味違った格好良さがあったと思う。

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    2026年03月29日
  • 眼の壁

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    清張作品を初めて読んだ。日経新聞1面の「春秋」欄で本書に触れていて興味を持ったのがきっかけ。ただ、何に興味を持ったのか忘れてしまったのは残念。

    戦後間もない頃が舞台の作品のため、「現代にはそぐわない」表現が多々あるのは致し方ない。やたら煙草を吸うシーンがある、「女の子」という呼び方、そして見ず知らずの他人に個人情報をべらべら喋る人々。特に3番目は現代の人間が読むとかなり違和感があるが、この世界観がないと話は序盤でストップしてしまう。

    この違和感が軸でストーリーが展開される。探偵でも刑事でもない20代の主人公が警察より先回りして事件を調べ上げ、真相に迫る。今はほぼ絶滅した2時間ドラマでお馴染

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    2026年03月25日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    人情ものでホロリとさせられたり、読んでいて気持ちが晴れるような話は『くるま宿』等を例外として少なく、どれも暗い結末を辿るのは「或る『小倉日記』伝」収録の短編と似ている。これぞ清張、という感じである。

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    2026年03月14日
  • 風の視線(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    松本清張全集未収録作品。波の塔2といったところだが、ストーリー、ディテールに粗が目立つ。
    まったく女を信用していない私はこのハッピーエンドは受け入れがたく、久世には独身で終わって欲しかったw 久世よ、独身はいいぞ。孤独なくして、自由無しだ。再読はないかな。

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    2026年03月03日
  • 点と線

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    ネタバレ

    初の松本清張。なんとなく文が硬そうなイメージがあったのだけれど、読んでみると全くそんなことはなく易しい文章でとてもびっくりした。

    時刻表ミステリの名作と呼ばれるだけあって、北海道から博多まで大移動するストーリーは、三原刑事による容疑者のアリバイ崩しが主軸になっている。
    新幹線では到底間に合わないよな……まさか!飛行機を使ったのか!?のひらめきには思わず笑ったけど、まぁ戦後まもなくの時代だから、空路は当たり前の手段ではなかったのだろうな。
    夫婦による心中偽装というトリックは素直に楽しめた。

    文芸評論家によるあとがきでは、プロットの穴を指摘されててまたちょっと笑った。
    この時代に推理小説書くの

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    2026年03月01日
  • 強き蟻

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    30歳上の重役に嫁いだ女の金と色の話。不倫は当然の様にしており、困った事があると別の男を利用しようとする強かさ。欲望に直球すぎて却って爽やかなものすらあるが、話が進むにつれて悪辣になっていきピカレスクでないゲスな悪が鼻につく。
    最後の幕引きは松本清張の作品らしい結果だった。

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    2026年02月28日
  • 黒革の手帖(下)

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    小学生の頃、武井咲が主演のドラマが小学生ながら面白いと思った記憶がある。
    流石の松本清張というべきか、時代を感じさせない人の内面を描く描写はどんどん引き込まれた。
    主人公はなんというか、自分の行いの報いが全部来たというべきか、読んでいても流石に安島の件は上手く行きすぎだろうと思ってほしかった。
    でも当時の女性が銀行で働き続けても閉鎖感は残ったんだろうし、元子がどんどん成功していくのは小気味良かったが、最後は肝が冷えた。
    命は無事だと思うけれど、、、

    ドラマはどういうラストだったんだろうか、

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    2026年02月23日
  • 清張が聞く! 一九六八年の松本清張対談

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    先の衆院選で話題となった「中道」を池田大作氏が松本清張氏との対談で語っていると知り、探してみると昨年発刊されたものでした。
    「右とか左とかいうのでなくて、日本の最大多数の人がどうすればほんとうに幸せになるか。あるのはそれだけだ。」

    著名人計11人、遡ること1968年に行われた対談が収められている。他に名前と顔を一致できたのは、美濃部亮吉氏、松下幸之助氏くらい。ただ全ての対談者に共通していたのは、戦争を生き抜いてきたこと。多く語られていない点は、時代性からなのか。

    清張氏は聞き役に徹しており、人となりをさらけ出すまでには至らなかったが、それぞれの「話のあと」には率直な感想、対談者のこれからが

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    2026年02月23日
  • ゼロの焦点

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    ネタバレ

    感情が無。新婚なのに夫が行方不明、義兄は殺される、良き協力者も殺される、夫に娼婦上がりの女がいた。。。主人公が全ての事実を冷静に受け入れていて違和感がはんぱない。そして主人公が女のカンを元に考えるところはいいと思ったが、探偵としてかなり有能なので、元OL上がりの26歳がなぜこんなに推理できるのか、ここも疑問。基本的に人が推理要素としてしか見られていないような感じがする。感情や人柄、人となりが置き去りになっているように感じた。松本清張は、「電車、空間移動、地理」ネタを常に絡めるので、それが彼の得意ネタなのかと思った。そして主人公が夫に対してどんな感情を抱いていたのかもいまいちよくわからない。推理

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    2026年02月18日
  • 点と線

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    ネタバレ

    読みやすくすらすら読めた。時刻表や位置関係を考えるのは少し難しかったが、よく考えたなと思って面白かった。ただ最後の終わり方が早急であっさりしてしまったので、もう少し余韻にひたりたかった。もう少し「この人はどういう感情だったのか」、みたいな部分も知りたかった。 推理小説といっても乱歩とはテイストが違っていて、そういう違いを感じられたのも面白かった。

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    2026年02月18日
  • ゼロの焦点

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    正直なところ、推理小説としての納得度はかなり低い。しかしひとつの文学作品としてはなかなか面白いと思う。

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    2026年02月17日
  • 不安な演奏

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    ラブホテルに残されたテープから殺人事件に結びつくミステリー。1番怖いのは情報漏洩!
    ラストが一般的なミステリーではちと味わえない趣。

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    2026年02月12日
  • ゼロの焦点

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    映画化されると知り、原作を読みたくなった。ミステリーというよりは社会情勢を盛り込んであり、時代を感じることのできる作品。日本語が綺麗で読んでいて感嘆。

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    2026年01月25日
  • 砂の器(上)

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    初めて松本清張先生の作品に触れたが、意外にも読みやすかった。時間が取れなくて上巻を読むのに少し時間がかかったがこれから読む下巻で話がどう進むのか楽しみ。

    私にはまだ作品に触れるのは早かったのかもしれないという正直なところからの評価。

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    2026年01月23日
  • 草の陰刻 新装版(下)

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    過去の事件を抹消しようとする巨悪を執拗に調べる検事の話。陰謀とはいえ当直中にサボって酒を飲みに行きバックれた奴らの火事の責任を負わされるとか酷すぎる。
    松本清張の作品では重要人物が大抵失踪する。骸となって見つかるケースが多いが例外もあり本書もそのケースといえる。
    勧善懲悪が好きな人は読まない方が良い。ただしラストは少し爽やかさもある。

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    2026年01月22日