松本清張のレビュー一覧

  • 強き蟻

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    松本清張としては平均点。主役はまさに米倉涼子のハマり役だが他のキャラも立っていた。他の方の評にもあったが速記者にもう少し需要な役回りを与えたい。

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    2026年09月24日
  • 無宿人別帳

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    BSテレ東 「松本清張 流人騒ぎ」時代小説の連作短編集「無宿人別帳」「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」から映像化した、1話完結のミステリー時代劇。水先案内人は佐々木蔵之介。

    無宿者は江戸制度の谷間──。人別書き、現代でいえば戸籍から除かれた彼らは町内で住居を定めるのもままならず、ましてや定職など持てようはずがない。食い詰めた無宿人から犯罪が頻発したのは当然である……。賭場の喧嘩で八丈島へ流され、赦免船を待ちわびる忠五郎、牢の火事で思わぬ自由を得た平吉、佐渡から島抜けを図る新平、入墨を暴かれて堅気の暮しを失う卯助など、都市の底辺で喘ぎながらも自由と公正を渇望する男達を描いた傑作時代短篇集。

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    2026年09月24日
  • 表象詩人~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    表象詩人

    将来の幹部候補と目される陶芸技術者の深田弘雄は美人の妻、明子を伴って、東京から九州小倉へ渡り陶器工場で働く。後輩の三輪、秋島、久間は、たびたび深田家を訪れ懇意にしていた。3人は、きれいな標準語を口にする明子に密かに好意を持っていた。秋島と久間は、北原白秋やヨネ野口をかじり、詩人を気取って、明子の注目を引き、暗黙にライバル視していた。

    小説は三輪(私)が、これらの人間模様を語るように展開されていく。

    盆踊りの夜、明子が何者かによって殺害される。盆踊りに参加した三輪、秋島、久間が警察から犯人と疑われる。三輪には明確なアリバイがあった。秋島と久間にはアリバイがなかったが犯人の決め手はなく、事件は迷宮入りとなってしまう。

    40年もしてから偶然にも三輪と秋島が再会する。当時を思い起こし語り尽くす。思いもかけない者が犯人として浮上するのであった。

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    2026年09月16日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 3 美術ミステリ

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     清張が描く贋作ものは面白い。「与えられた生」は画家が主人公ではあるものの、美術ミステリーという括りには入らないのではないか。

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    2026年09月16日
  • 清張が聞く! 一九六八年の松本清張対談

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    1968年版の復刻。時代的には古いが、今でも通用するのもあれば、?というのもある。清張さん少しおとなしめ。印象に残った人は、個人的には東久邇稔彦、橋本実斐,大佛次郎、桑原武夫、大森実か。特に大佛次郎は、作品を読みたくなった。

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    2026年09月08日
  • ゼロの焦点

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    「点と線」同様、ご都合主義が散見されはするものの笑、こんなに古い作品が現代ミステリーと遜色なく楽しめるなんて、松本清張は本当に素晴らしい作家だったのだなと感服した。
    タイトルの意味は、虚飾・虚栄など実像の無いものを表現したかったのだろうか。

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    2026年09月08日
  • 点と線

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    初めましての松本清張。
    思っていたよりずっと読みやすくて、トリック自体も現代ミステリーに慣れてしまっていると特段の難解さは感じないものの、当時はとても斬新で、こういった作品が現在のミステリーの礎になっているのだろうなと思わされた。
    とはいえ、飛行機を利用した可能性に最初から着目できないのは刑事としてどうなのだ?
    あまりにも触れられないため、あの時代って飛行機なかったんだな?と思いながら読んでしまった。笑

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    2026年09月06日
  • 砂の器(下)

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    面白くてスラスラ読めてしまうけど、結末は「え?」という感じ。ミスリードさせるための伏線は沢山あるが、肝心の犯人に関しては随分と薄っぺらい。ミステリとしては少々物足りない。しかし松本清張らしい作品で、彼の作風が好きで雰囲気を楽しみたいという方にはオススメ。

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    2026年09月02日
  • 佐渡流人行―傑作短編集(四)―

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    作者には少し珍しい時代小説の短編集です。
    ただ、読んでみると時代が変わっても人間の欲や嫉妬、打算は変わらないのだと感じさせられ、むしろ清張らしさが強く出ているように思いました。
    表題作では、理不尽に佐渡へ送られた男が地獄のような環境で生きる姿が描かれますが、読んでいてとにかく重く、簡単には救われないところが印象に残りました。
    ほかの作品も、権力のある側ではなく、時代に翻弄される人たちの感情が中心に描かれていて、そこに妙な生々しさがあります。
    昔の話なのに人間の弱さや身勝手さが今とほとんど変わらないことに少し怖さを感じました。
    派手さはありませんが、読み終えた後にじわじわ重さが残る短編集でした。

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    2026年08月29日
  • 紅い白描

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    紅い白描

    葛山正太郎は葛山産業美術研究所で商業美術を営む。原野葉子は葛山に学ぶべく希望を持ってこの研究所に入る。葛山の作品はその独創性が世界的な評判となっていった。葉子は葛山作品の芸術性、芸術家としての彼には賛同するのだが、商業主義にはしる彼の別の面が見えてくる。この相反する二面性に対する疑問が尽きない。

    葉子はあるとき葛山が接したらしい少年ヒロシと知り合う。ヒロシは知能が遅れているらしい。ヒロシに興味を持った葉子は、ヒロシについて調べ始めると、背後に葛山の影が察知されてくる。

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    2026年08月16日
  • 黒革の手帖(下)

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    下巻中盤まですごく勢いあったけど終盤はご都合主義というか、、、オチも、ええ…???という感じもしつつ衝撃だった。

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    2026年08月12日
  • Dの複合

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    ネタバレ

    久しぶりの松本清張!

    『Dの複合』は緯度と軽度の接点に設定されたナゾの事件を追求するミステリーだが、同時にミステリーと民俗学の複合、旅と歴史、民間伝承等との結びつきをも狙っており、作者の布石は二重、三重のかさなりをもっている。_____解説より

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    2026年08月11日
  • わるいやつら(下)

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    人はどこから「悪いやつ」になるのだろう。最初から悪人として生まれる者はいない。小さな欲が次の欲を呼び、いつしか引き返せないところまで来てしまう。
    病院長・戸谷信一を中心に、金と女と欲望が絡み合う人間模様を描く。医師という社会的信用をまといながら、その内側では良心が少しずつ削られてゆく。
    恐ろしいのは、悪が特別な人間だけのものではないことだ。欲望に都合のよい理屈を与えれば、人は容易に一線を越える。
    悪いやつらとは誰なのか。読み終えて残るのは、登場人物への嫌悪だけではない。自分の中にも潜む小さな欲を、静かに覗き込むような怖さである。

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    2026年08月09日
  • わるいやつら(上)

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    人はどこから「悪いやつ」になるのだろう。最初から悪人として生まれる者はいない。小さな欲が次の欲を呼び、いつしか引き返せないところまで来てしまう。
    病院長・戸谷信一を中心に、金と女と欲望が絡み合う人間模様を描く。医師という社会的信用をまといながら、その内側では良心が少しずつ削られてゆく。
    恐ろしいのは、悪が特別な人間だけのものではないことだ。欲望に都合のよい理屈を与えれば、人は容易に一線を越える。
    悪いやつらとは誰なのか。読み終えて残るのは、登場人物への嫌悪だけではない。自分の中にも潜む小さな欲を、静かに覗き込むような怖さである。

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    2026年08月09日
  • わるいやつら(下)

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     やはり松本清張は面白い。最近の推理小説は警察物とか、残虐なものとか。現実的ではないものが多すぎる。死の点で松本清張は、いつでも自分が主人公になれるリアリティがあるのだ。自分が当事者になれない推理小説は、読んでも没頭できないのだ。東野圭吾もリアリティがある作家だったのに、残念です。合掌。

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    2026年08月06日
  • 砂の器(下)

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    ずっと気になっていた作品を漸く読んだ。
    犯人がどちらなのかわからないミスリードが巧妙過ぎて最後まで錯乱させられていた。空港の華々しいシーンから一転して犯人が逮捕されるシーンの静かな幕引き、偽りで作られた脆い仮面、砂の器が崩れおちるような物悲しさ。読み終えてタイトルの意味をやっと理解し、思わず膝を打った。

    犯行動機は自身の過去が明るみになり、これまで築き上げた立場が危うくなることを危惧しての殺人ということだったが、個人的には幼少期にたった一人の家族である父親から無理やり引き離され、天涯孤独になってしまったその原因を作った相手への怨みもあるのではないかと感じた。小説には、親子関係がどうであったかの描写はなく、あくまで個人的な解釈だが、父子の間にはちゃんと愛情があったのだと思いたい。

    映画本編は見たことはないが、キービジュアルとなっている父子が二人海沿いを旅する姿が印象的だ。映画は親子の関係を小説以上に描いているのかもしれない。映画も見ようと思う。

    そういえば、子供の頃に夢中になって何度も観ていた踊る大捜査線THE MOVIE2の元ネタはこの作品だったのかという発見も個人的に嬉しかった。

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    2026年07月30日
  • 虚線の下絵

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    しばしば岩井志麻子の語るように、人間の業を作品化する、松本清張は日本最高のホラー作家だと思う。いや、あまり言われていないが、日本最高のイヤミス作家ではないのだろうか。
    ただし、この短編集も素晴らしいが、オチが他の清張作品と似ているものが多々あり、既視感を抱いた。

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    2026年07月25日
  • 雑草群落(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    雑草群落(上)

    手広く骨董屋を営む60歳代の古美術商草日堂社長、高尾庄平である、長男の健吉も商売に参画するが一本立ちの気配である。妻の友子とは、マンネリ化しており、若い水商売あがりの和子を密かに囲っている。

    庄平は、苦労して上り詰めたと言われる大企業の明和製薬社長中村為蔵に取り入ろうと画策する。商売で競合する駒井が、庄平の行く先々で暗躍している。

    庄平は、一旦は、社長の著書「こしかたの記」に書かれたその壮絶な過去に引き込まれ涙を流すのだが、だんだんとその裏が暴露されてくる。

    庄平は、副社長の早川、中村の謡の師匠である倉田や、社長室の日下部に接近する。予測だにしなかった和子と中村の位置関係が露わになる。

    庄平は中村が興味を示す肉筆浮世絵を何とかしなければと悩む、そんな骨董があろうはずがない、庄平はよからぬ画策をはじめるが、、、、

    (下巻へ続く)

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    2026年07月24日
  • 点と線

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    誰かがオススメしていた本。

    ミステリーの感じと
    謎が解けない感じがモゾモゾしながらも
    面白かった!

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    2026年07月21日
  • 火と汐

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    トリック嫌いと言われる清張が「点と線」と並ぶ時刻表トリックを駆使した「火と汐」の新装版。ミステリの歴史的な中編だと思って一読ください。

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    2026年07月15日