松本清張のレビュー一覧
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二重葉脈 新装版
イコマ電器は粉飾決算を続け倒産した。ワンマン社長の生駒伝治は倒産を見越して、専務の前岡正造と常務の杉村治雄と共謀し、会社資金を横領した。杉村が旅行に行くといったきり行方不明となる。続いて前岡も姿が消える。倒産会社の重役の行方不明は、警視庁捜査一課の神野刑事らの知ることとなる。
物語の前半では、倒産により被害を受けた下請け業者の神岡や北川や鈴木達の生駒に対する恨みつらみがが語られる。また下村るり子もその一人である。
中盤で事件はおきる、次々と殺人事件が発生する。神野刑事と塚田刑事が、生駒らが不正に隠した会社資金の分前をめぐる暗躍に迫る。イコマ電器の下請け業者達の事件の関わりも見えてくる -
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清張作品を初めて読んだ。日経新聞1面の「春秋」欄で本書に触れていて興味を持ったのがきっかけ。ただ、何に興味を持ったのか忘れてしまったのは残念。
戦後間もない頃が舞台の作品のため、「現代にはそぐわない」表現が多々あるのは致し方ない。やたら煙草を吸うシーンがある、「女の子」という呼び方、そして見ず知らずの他人に個人情報をべらべら喋る人々。特に3番目は現代の人間が読むとかなり違和感があるが、この世界観がないと話は序盤でストップしてしまう。
この違和感が軸でストーリーが展開される。探偵でも刑事でもない20代の主人公が警察より先回りして事件を調べ上げ、真相に迫る。今はほぼ絶滅した2時間ドラマでお馴染 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初の松本清張。なんとなく文が硬そうなイメージがあったのだけれど、読んでみると全くそんなことはなく易しい文章でとてもびっくりした。
時刻表ミステリの名作と呼ばれるだけあって、北海道から博多まで大移動するストーリーは、三原刑事による容疑者のアリバイ崩しが主軸になっている。
新幹線では到底間に合わないよな……まさか!飛行機を使ったのか!?のひらめきには思わず笑ったけど、まぁ戦後まもなくの時代だから、空路は当たり前の手段ではなかったのだろうな。
夫婦による心中偽装というトリックは素直に楽しめた。
文芸評論家によるあとがきでは、プロットの穴を指摘されててまたちょっと笑った。
この時代に推理小説書くの -
Posted by ブクログ
先の衆院選で話題となった「中道」を池田大作氏が松本清張氏との対談で語っていると知り、探してみると昨年発刊されたものでした。
「右とか左とかいうのでなくて、日本の最大多数の人がどうすればほんとうに幸せになるか。あるのはそれだけだ。」
著名人計11人、遡ること1968年に行われた対談が収められている。他に名前と顔を一致できたのは、美濃部亮吉氏、松下幸之助氏くらい。ただ全ての対談者に共通していたのは、戦争を生き抜いてきたこと。多く語られていない点は、時代性からなのか。
清張氏は聞き役に徹しており、人となりをさらけ出すまでには至らなかったが、それぞれの「話のあと」には率直な感想、対談者のこれからが -
Posted by ブクログ
ネタバレ感情が無。新婚なのに夫が行方不明、義兄は殺される、良き協力者も殺される、夫に娼婦上がりの女がいた。。。主人公が全ての事実を冷静に受け入れていて違和感がはんぱない。そして主人公が女のカンを元に考えるところはいいと思ったが、探偵としてかなり有能なので、元OL上がりの26歳がなぜこんなに推理できるのか、ここも疑問。基本的に人が推理要素としてしか見られていないような感じがする。感情や人柄、人となりが置き去りになっているように感じた。松本清張は、「電車、空間移動、地理」ネタを常に絡めるので、それが彼の得意ネタなのかと思った。そして主人公が夫に対してどんな感情を抱いていたのかもいまいちよくわからない。推理