松本清張のレビュー一覧

  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初期のキレッキレ時代の松本清張短編集。表題作を含め8編収録。短編ミステリーの契機となった張込みなど社会の問題や何故?が渦巻く昭和の世界観にどっぷり浸かる。やはり清張作品はホワイダニットがテーマになってくる作品が多く、その中でも何故か予定を変更して東北の地で変死を遂げた市長の死の真相を追う「市長死す」は面白かった。意外性に富み見せ方が素晴らしい。不思議な読み口が広がる「顔」や「共犯者」もよかった。

    0
    2024年12月03日
  • 点と線

    Posted by ブクログ

    完璧だけど、作為的で不自然なアリバイを、パズルのピースをひとつひとつはめて行くような推理で、最後ピタっとあうところが気持ちいい

    0
    2024年12月02日
  • ゼロの焦点

    Posted by ブクログ

    ラピュタの久我美子特集、そこで「ゼロの焦点」(1961)が上映される。

    清張か。映画も未見だが、小説も未読。
    上映までには、まだ間がある。
    先に小説を読んでみるか。。。

    ゼロの焦点

    いやあ、初松本清張だ。
    なんか、うれしい。

    200頁くらいまでは、夫の失踪の話だけなので、いささか苦しい....
    そのあとに、第一の殺人が起こる。
    そこからは一気呵成に読ませる。

    犯人、全然わからんね。そう、きたかー

    清張って、1909年(明治42年)生まれ。
    あの太宰治と同じ年の生まれ。

    太宰はそこそこ読んだけれど、清張はまったく....

    いい機会だ。清張作品、また読みたい。

    0
    2024年11月27日
  • 黒革の手帖(下)

    Posted by ブクログ

    元子のような生き方が最後まで上手くいくはずがないので後半の展開、特に首謀者はなぜ気がつかないのか不思議なくらい予想通りでした。
    ただ、最後の最後でもう一発ちょっとしたどんでん返しがあるだろうと期待していたのですが、別の意味でのサプライズできれいに幕を閉じました。
    ともあれ、昭和の空気をたっぷり感じることができて良かったです。

    0
    2024年11月23日
  • 天才画の女

    Posted by ブクログ

    新人の天才画家の絵のルーツをめぐるお話。話の進み方はスラスラと読め、展開も掴みやすい。特に最後の展開は今まで散りばめていた伏線や疑問を一つの道にしており、読後感もよかった。ただ自分自身に絵の知識がないため、美術のワードが難しくて、そこは読むのに苦労した。

    0
    2024年11月17日
  • 葦の浮船 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小関は良い奴。
    折戸は、いるよねこういう奴でも因果応報喰らってほしかったなぁ…!!

    近村達子は正しい意味で賢い女性だったが、笠原幸子は恋が絡むと盲目になる性質だった。「分かってはいるけど嫌いになれない」みたいなね。もっとちゃんと旦那さん相手に真摯に向き合えば宜しかったのだ。

    今の時代ならSNSやらなにやらで大炎上して折戸も教授から降りることになっただろうが、当時はうまくもみ消すことができたんだろう。
    とはいえ、今も大学のアカデミアにはこの頃のニオイが残っているよなぁ。

    0
    2024年11月15日
  • 軍師の境遇 新装版

    Posted by ブクログ

    NHK大河「軍師官兵衛」そのまんま。いやもう、カッコ良すぎる黒田官兵衛。秀吉も嫉妬するほどの才知、先を読む洞察力、判断力。秀吉の猜疑を感じて早々に出家し、黒田如水と改名したぐらいだ。それほどの頭と男気がありながら、自分を死ぬ寸前まで追いやった憎むべき城主を許し、最期まで家老と城主という立場を守り続けたこの忠誠心。しびれるな〜。蹴られても殴られてもご主人様を慕う忠犬のようだ。このダメダメ城主は御着の小寺政職(まさもと)、大河では鶴太郎が演じた。申し訳ないけどこのダメ城主と赤っ鼻の鶴ちゃんが重なってしまう。小寺のために息子を人質に差し出し、小寺のせいで何年もの間土牢で過ごし「ちんば」になってしまっ

    0
    2024年10月27日
  • 弱気の蟲~松本清張プレミアム・ミステリー~

    Posted by ブクログ

    「二つの声」:野鳥観察と、粋な俳句・・集まるおっさん連中の顔が剥がれていく。
    清張の俳句の技に意外性。

    「弱気の蟲」:キャリアの下で腐って行って腐廃下化の様な小役人。下手なくせに、ちょいと女に色気を感じて、ずるずる。かけマージャンの落ちていく先は女でもわかるだけに、読みつつもう嫌で嫌で、うんざり。
    街であったら、つばでも吐きたくなるようナ・・まさに虫3匹・・ごみのような男の顛末記。

    0
    2024年10月25日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら初清張。
    社会派で、巨悪を糾弾する!みたいなイメージを勝手に持っていたけど、なかなかどうして愛憎ドロドロ。
    登場人物の情の深さ以外は、時代を感じさせない文章と展開で引き込まれる。
    普通の人の普通の日常に潜む深い落とし穴、怖いね。

    0
    2024年10月24日
  • 点と線

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半から中盤にかけての緻密な物語の積み重ね、重厚な筆致、これぞ長編ミステリの歴史的傑作!と叫びたくなるような威厳に溢れている。『空白の4分』という発想の美しさ。そして本作が旅行雑誌『旅』に掲載されたというよく出来た構図。当時の読者が夢中になる気持ちがよく分かる。

    が……。
    「飛行機あるやーーーん」って何?
    いくら当時旅客機は一般的では無いと言っても、天下の捜査機関が飛行機の存在を失念するなんてうっかりが、物語の根幹に関わってくるそのちゃぶ台返しっぷりには唖然とするしかない。

    0
    2024年09月22日
  • P+D BOOKS 山中鹿之助

    Posted by ブクログ

    元々好きな清張、時代物案外好む。
    最近、難しい本の合間に、軽い読み物として成長ものを再読している。
    この作品は全く知らなかった。
    時代劇で一番面白いのは戦国時代と任じている・・制度も秩序もリセット状態で、人間の本能がむき出しにくんずほぐれつを呈しているあり様を感じられるから。
    中部、北陸、東海、そして大阪近辺は頻回に舞台となるので頭に入っていたが、山陰山陽は中間的存在の武将が同時存立しており、なかなか頭に入らなかった。

    半ば達する前に?~これってひょっとしたら【少年少女向けじゃないの】という感触。
    読後、巻末解説で、その辺を記してあった。
    清張は195年代に、青少年向け歴史ものを相次いで執筆

    0
    2024年09月18日
  • 点と線

    Posted by ブクログ

    随分前に読んだことがあるはずなのだが、一切覚えていなかったという事もあり、ページ数も多い訳ではないのでそれ程時間を掛けずに読み終えた。
    殺人事件の容疑者を所謂謎解き、アリバイ崩ししながら追い込んでいくが、東京から福岡、北海道と移動に電車が使われており、何故飛行機を使わないんだろうと、妙な所で現在とは違う違和感があったが、この本が世に出たのは生まれる前、昭和30年前半なのでこれでは仕方がないと納得した。
    まあ結局飛行機はトリックの材料に使われた訳ではないので重要ではないが、物語は面白いが、この時代の違和感が妙に頭から離れなかったからか、物語に入り込めなかったかな。
    あと今の政治も昔も相変わらず汚

    0
    2024年09月18日
  • ゼロの焦点

    Posted by ブクログ

    終盤までは引き込まれてどんどん読めたが、終盤の推理が妄想かなと思うくらいに強引で失速。
    この本の登場人物達の個人情報への意識がなさすぎて笑った。(執筆された時代もあるのだろうか)

    0
    2024年09月11日
  • 遠い接近

    購入済み

    遠い接近

    時代背景は戦時中から終戦直後。山尾信治は予期せず赤紙召集となる。前半は所属連隊での苦渋に満ちた日々、いつ南方戦線へ送られるのか不安な日々を過ごす様子が綴られる。本来、赤紙対象でないはずの自分へ、赤紙がきた。そこには作為があった、ある人物が浮かび上がった。

    無事生きて終戦を迎えるが、家族は疎開先の広島で原爆にあい全員が亡くなった。赤紙を作為したその人物へついに接する、「遠い接近」であった。信治の復讐が始まる、完全犯罪を成し遂げたと思えたが、、、

    0
    2024年08月28日
  • ガラスの城 新装版

    Posted by ブクログ

    最後までどうなるか読めない展開で、
    予想の難しさに振り回されて
    読み終えた印象。

    面白い内容だった。
    犯人全然わからなかったな。

    0
    2024年07月24日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

    Posted by ブクログ

     著者の推理小説の出発点と目される表題作を含む8編収録の短編集。昭和30年代の作品が多いため描写はやや古いが、話の展開は面白い。
     刑事もの、裁判ものなど、様々な趣向の作品が展開されている。

    0
    2024年06月23日
  • 強き蟻

    Posted by ブクログ

    BSテレ東 2024.6.15放送
    欲望が犯罪を生み出す!

    夫の遺産を狙う伊佐子のまわりには、欲望にとりつかれ蟻のようにうごめきまわる人々。男女入り乱れ愛欲が犯罪を生み出す異色の長篇!

    0
    2024年06月19日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

    Posted by ブクログ

     学問芸術の世界に没入して出世を目指すも自らの才能と境遇との落差に翻弄され、絶望し、破滅する--そのような者たちを描いた作品を多く読める短篇集。また学芸の世界以外が舞台の、やましい事情を抱えた人間の苦悩や破滅を描いた作品も収録。人や社会の暗く汚く嫌な部分を濃く巧みに描き出すこの作者には驚かされる。お気に入りは「火の記憶」・「青のある断層」・「箱根心中」。

    0
    2024年06月07日
  • ゼロの焦点

    Posted by ブクログ

    名作です。あっと驚くどんでん返しというより、主人公と一緒にじっくり推理していくような感じ。

    歴史小説としての価値がある。

    0
    2024年06月06日
  • ガラスの城 新装版

    Posted by ブクログ

    久しぶりの松本清張。土の知識とかOLの気持ちの繊細なところとかさすがだわ。人間をよく観察しないとこんな風には書けないのでは。。

    0
    2024年05月28日