松本清張のレビュー一覧

  • Dの複合

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    2016.1.5
    やはり犯人はあいつかと。
    途中の引き込まれ具合はさすが松本清張。
    但し、最後は今ひとつインパクトに欠けるか。
    民俗学、抑留説は面白い。
    東経、北緯、あそこに符合するところがたまらんな。

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    2016年01月05日
  • 蒼い描点

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    北九州の清張の記念館に行こうと思い立ち、旅の途中にと手に取った本。600ページを超える小説だが、ゼロの焦点や砂の器よりも軽く読めた。最後の加害者の手紙が印象的。

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    2016年01月03日
  • わるいやつら(上)

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    2015.11.28
    医者の報酬制度、保険制度変更という社会的背景も含まれている。医者の社会的地位を悪用した、まさにわるいやつらである。下巻では警察と主人公との対決になるのか。楽しみ。

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    2015年11月28日
  • 塗られた本

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    【立ち上がるための脚は、ついているか】

    久しぶりに松本清張を読んだ。不甲斐ない自分への戒めのつもりだった。流れない時間を無理やり動かすための歯車でもあった。読み終わりに感じたものは、読み始める前となんら変わりなかったが、時間だけは動いている。

    自分には出来ないことがある。出来ることもある。できたことが出来なくなる時もある。僕には自信が無さ過ぎた。

    会って話してみたくても、嫌わるのが怖いのだ。見知らぬ人でいたい。出会いは別れ。ファンでありたい。読みたいから。認識し合えば、何かの拍子で僕がなにかをやらかして、本が読めなくなる。そんなことになったら。常識がないのです。だから、怖くなって。心から

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    2015年11月23日
  • 古代史私注

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    ネタバレ

    「万二千里」の虚妄:長大な距離の象徴化なのである 記・紀の関係:私の結論を先に言えば、記も紀も同じ修史局で作られたと考えるものである  

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    2015年11月05日
  • 水の肌

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    読みやすく書く作家って良いね。松本清張は大御所なのに気取ってない所がよい。感情のネチネチや残虐な描写は極力抑えて、でも人間の行動の異常さ、特に普通の人が取った悪気ない行動がいかに人を怒らせ、殺意にまで至らせるかをいくつも見せてくれる。

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    2015年10月03日
  • 小説日本芸譚

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    松本清張の作とは思えない、こんなのも描くのだと感じ入る。清張初期の作とはいえ、「点と線」発表と同じくする時期なのだ。とにかく綿密な調査が作品に重みを添える。2015.8.18

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    2015年08月18日
  • 水の炎

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    野心家の若手銀行役員と形だけの結婚生活を続ける美しい妻・信子、リゾート開発会社への出資を目論む夫は・・・。
    信子は28歳というが、現代の女性に比べればものすごく大人。今の感覚からとすれば信子の行動は歯がゆく感じるが、意思の強いきっぱりとした女性である。
    ろくな男が出てこない小説であった。
    (電子書籍 Reader)

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    2015年05月24日
  • 黒の回廊

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    清張だから読みやすいだろ、というレベルで夜見はじめたら、普通に旅行記みたいな話で面食らった。女性ばかり30人の、ヨーロッパ漫遊記?という感じ。というのも、最初の1/3は、清張が北欧などへ旅行に行った時の記録といった感じで、特に何も起こらない。ようやく事件が起こるのが、だいたい半分のところ。そこまでは、清張らしくない文章が続く。

    とはいえ、普通の情景を描写しているだけではなく、ちょっとしたくすぐり、皮肉を差し込んでいるところは面白い。中盤より少し後に「英語には男性語、女性語がないから、「○○○○。」と男は言った、というように書かなくてはならないので、読んでいてだるい」というような話が入ってくる

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    2015年05月12日
  • 黒い画集

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    短編集。
    殺人を暴かれそうになり返り討ちにしちゃったり、浮気をひた隠しにするために無実を証明する決定的な証言をせずにしっぺ返しを食らったり、ちょっと毛色の変わった組み立てが面白く、さすがは松本清張と感じた。
    読んでない本がいっぱいあり、それはとりもなおさず楽しみがいっぱいあるってこと。

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    2015年04月28日
  • 隠花の飾り

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    短編集で、一編の長さが原稿用紙三十枚(表現からして古い)なので、読みやすかった。もう少し短編で慣らしてから、『点と線』などの長編に挑むのだ。

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    2015年02月18日
  • 死の枝

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    松本清張、4冊目。
    黒い画集よりもさらに短編が11編。
    今まで読んだものは、割と最初に事件が起こり、その謎解きの部分のじわじわ感が楽しめたが、この短編集は、事件が最初に起こるのはおなじだが、逆に謎解きはあまりせず、犯人の目星がつくあたりで、あとは読者の想像に委ねている。
    そのあたりが、今までとは一味違う心地よい読後感だった。
    また、短編でありながら、その中の時間軸は決して短くなく、そこもリアリティを感じられたのかもしれない。

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    2015年02月15日
  • Dの複合

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    なにもそこまで考えなくたって、ほど。
    フダラクがまたでてきた。こないだ読んだ隠花平原でもでてきたし。

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    2015年01月25日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    「真贋の森」は面白かった。
    「紙の牙」は気分が滅入った。
    「空白の意匠」「確証」はそれに追い討ちをかけるかのようにさらに気分が滅入らされた。いずれも特に結末に。
    (2015.1.22)

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    2015年01月22日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    私が読んだ限り、清張の作品はどれも重苦しさが付きまとう。

    主人公には低学歴の学歴コンプレックスが目に付く気がするなと思ったら、清張自身が低学歴(尋常高等小学校卒(修了時14才))であることが影響しているようだ。

    学歴がないながらそれぞれの目標に向かってひたむきに生きる主人公たちが痛ましい。

    推理小説ではないからか、考古学シリーズが続くと飽きてしまった。

    『断碑』のシズエの健気さに涙。
    (2015.1.21)

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    2015年01月21日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

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    ネタバレ

     うーん、評価が難しい本です。1952年に大島、三原山に墜落した「もく星号」に関する半分ノンフィクション、半分小説っていう話なんですが、松本清張にしては珍しく、焦点がボケちゃった、という感じ?
     墜落原因の一つに演習中の米軍の「面白半分」を持ってきたのに、後半のほとんどが唯一の女性客に絞られてて、話が2つに分裂しちゃった。2つの全く違う話ならば面白かったんでしょうけど。
     ちょっと残念。

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    2015年01月03日
  • けものみち(上)

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    今読むと、背景に多少古臭さを感じるのも否めないが、それでもやっぱり松本清張はおもしろい。
    最後、余韻を残さない(私だけがそう思った?)終わり方がよかった!

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    2015年05月28日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

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    なるほど小説仕立てでないとオチに結び付きませんね。正直銃撃からの撃墜であるとするならフラップのみに弾痕がってのは納得しかねますがね。
    しかしながら本質は当時のGHQの隠蔽体質への文句だと思われます。後半はダイヤ横流しのほうが大事な感じですしね。
    いや面白かったです。

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    2014年10月03日
  • わるいやつら(下)

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    上巻までは優男とダメ女達の情念物語、って感じだったが
    まさかの裏切り者・藤島チセを追っての東北旅行あたりから先を読むのがもどかしくなった。

    徐々に戸谷が追い込まれて行くスピード感が楽しめる。

    多摩の死体の確認の大雑把さや、交換手を介しての電話で互いに居場所が分かってしまうところなんかに時代を感じるけれど、人間の内面に潜む悪の姿が現代においてもまるで色あせないところがさすがの松本清張。

    最後の最後、一番のわるいやつらが判明したところではやられたー!って感じ。
    この二人は一体どのあたりからグルになって手を組み始めたのだろう。

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    2014年09月25日
  • 強き蟻

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    ドラマをみました。お金のために何十歳も年上の老人と結婚する水商売の女。愛人の罪を隠すために嘘を重ねて破滅する。米倉涼子×松本清張、良くも悪くもいつも同じ感じ…

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    2014年09月18日