松本清張のレビュー一覧
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ネタバレ【ネタバレあり】
下巻。
久恒の捜査が核心に迫っていくところで段々面白くなってきました。しかし、知りすぎた者は消される運命。ああやっぱりそうなったか…!鬼頭にとっては邪魔な人間一人殺すくらい蚊や蠅を殺すのとなんら変わりないんだろうな。鬼頭みたいな絶大な力を持った経済界の黒幕って本当に存在するのだろうか。警察の権力もまるで届かない巨大権力…ゾッとした。そして民子の末路も。
知らず知らずのうちにけものみちに踏み込んでしまった民子だけど、民子が恋焦がれた小滝が、民子をけものみちに誘導した黒幕だったとは。なんて皮肉な結末。面白かった。 -
Posted by ブクログ
★特長
本文528ページ
ミステリー小説紹介のYouTubeきっかけで知る。
1957年週刊読売にて連載。
1958年松竹映画化。佐田啓二主演。
2022年WOWOWで連続ドラマ化。小泉孝太郎主演。
手形詐欺に端を発する連続殺人事件の謎を描いた傑作ミステリー。
★魅力
戦後十年後くらいの昭和時代のミステリー
手形、電話、電報、電車の仕組みなど
昭和のレトロな風俗がノスタルジック
事件解決のヒントを握るミステリアスな美女への
主人公の恋心
★感想
物語中頃までは推測ばかりで、
事件の核心にせまれませんでしたが、
ラスト残り30パーセントくらいから、
展開が速くなり、引き込まれました。
文章は分かりやすく、読みやすかったのですが、
内容的に少し物足りなかった感がありました。
もっと新しい作品も読んでみたい気がしました。
★オススメの人
昭和のレトロなミステリーに興味のある方
★メモ ネタバレあり
昭和電業製作所 工場、支店で5千人
堀口次郎
パクリ屋 30歳前後 長顔
上崎の紹介で会う
大山利雄
R相互銀行常務取締役
萩崎竜雄
電機メーカー・昭和電業製作所の会計課次長。本作の探偵役。
恩ある上司関野を死に追いやった犯人を追う。
田村満吉
新聞社社会部の記者。竜雄の学生時代の友人。
関野徳一郎
昭和電業の会計課長。竜雄の上司。
湯河原で首吊り自殺。
瀬沼俊三郎
昭和電業の顧問弁護士。
田丸利市
瀬沼弁護士の部下。元警察官。
「ベレー帽」
岩尾輝輔
長野県選出の代議士。
手形パクリ詐欺で名前を利用された
岩尾輝次
精神科清華園院長
山杉喜太郎
麻布に事務所を持つ山杉商事の社長。
金融業、高利貸
上崎絵津子
山杉商事の女秘書。
舟坂英明
戦後に勢力を伸ばしてきた右翼の新鋭。荻窪在住。
46〜47歳
炭鉱会社恐喝など
伊勢市で濃硫酸と重クローム酸カリ大量購入
梅井淳子
西銀座の酒場「レッドムーン」のマダム。
舟坂の最近の愛人
山﨑
舟坂の事務長
山本一夫(黒池健吉)
「彼」
犯人一味と思われるバーテンダー
田丸を射殺して逃走
元中学校教師 長野県 春野中学生
小柴は元教え子
小野繁太郎
山本の紹介者
ホステス、バーテンダー斡旋のブローカー
32歳 華奢 元ダンス教師
小柴安男(安公)
22歳 近視 眼鏡 背が低い
アメリカ物資のブローカー
府中競馬場で黒池先生に再会
黒池先生に拳銃を販売
マリ子(パン助)のヒモ
アメリカ兵と喧嘩し、左脛骨骨折で入院
加藤大六郎老人
信州南佐久郡春野村
横尾の集落在住
上諏訪→小淵沢→海ノ口駅からバス
「健吉」や「音」の子供の頃を知る -
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足袋(たび):ストーリーは凡そ読める。よくあるパターンの不倫がきっかけで双方共に不幸になってしまう展開。ストーカー?
愛犬:犬の嗅覚を利用したトリック、おみよさんは薄幸だと思った。
北の火箭(かせん):火箭:火をつけて放つ矢。ストーリーは意味不明だった。
見送って:披露宴での話、イマイチ。
誤訳:誤訳にまつわるストーリー、イマイチ。
百円硬貨:急行だいせん2号で大阪から倉吉、そして倉吉線。急行だいせんはA寝台利用か、山守駅から先にバスが出ていたのか、伯耆と美作の境の高原?蒜山高原?しかし百円硬貨の為に全てがダメになってしまった。黒革の手帳のショートバージョンか。これは◎
お手玉:女は恐ろしい、男はバカな生き物だと思う。まあ〇の下。
記念に:最後の瞬間に毒牙にやられてしまったんですね。まあ自業自得ですが。
箱根初詣で:昔の東京、NYのフライトの様子もほんの少し触れられていた。男のどうしようもない性故の事故だからまあ仕方ないか、女のいがみ合いもまあ容易に想像できる。
再春:偶然記したストーリーが盗作と怪しまれる。疑惑は晴れずですね。
遺墨:古本市の目録、作家と速記する女性のストーリー
本書はアタリの作品もあればハズレもあった。倉吉線の百円硬貨は◎ -
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「松本清張」の長篇サスペンス作品『強き蟻』を読みました。
『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈上〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈中〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈下〉』、『眼の壁』、『時間の習俗』、『霧の旗』に続き「松本清張」作品です。
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欲望が犯罪を生み出す!
夫の遺産を狙う「伊佐子」のまわりには、欲望にとりつかれ蟻のようにうごめきまわる人々。
男女入り乱れ愛欲が犯罪を生み出す異色の長篇!
遺産目当てに三十歳も年上の会社重役と結婚した「沢田伊佐子」。
女盛りの肉体を武器に、奔放に生きる彼女のまわりにはまた、欲望に身を焼かれて蟻のようにうごめきまわる人々が群がってくる。
一方、そんな人々を冷やかに、密かに眺める者もいる―欲まみれの男女が入り乱れ、犯罪が犯罪を呼ぶ異色のサスペンス。
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雑誌『文藝春秋』の昭和45年1月号から翌年3月号に連載された作品、、、
いやぁ、凄い作品でしたね… 主人公「伊佐子」の欲深さや周囲の人間の欲望が渦巻くドロドロした物語でした。
東銀座の「みの笠」で水商売をしていた「伊佐子」は、30歳以上も年上のS光学取締役「沢田信弘」に嫁ぎ、渋谷の松濤で生活している、、、
「伊佐子」の今後の人生計画からすれば、夫にあと3年くらいで死んでもらうのが理想的と考えており、肉体の若さを保ちたい「伊佐子」は、20代の男たちと遊びの交際をしていた… ある時、「伊佐子」の遊び相手「石井寛二」が交際相手の殺人容疑で逮捕され、「石井」の仲間から弁護料を負担するよう求められた「伊佐子」は、食品会社副社長で過去から関係を持つ「塩月芳彦」に援助を交渉し、弁護士の「佐伯義男」を紹介される。
ここから大きく運命が転換し始めます、、、
弁護士「佐伯」の協力を得て、「石井」の件の始末をはかろうとする矢先に「信弘」が心筋梗塞を発症し入院… 夫不在の生活の中で「伊佐子」は「佐伯」と関係を持ち、政治家の叔父の後ろ盾を失い利用価値の無くなった「塩月」との関係を断つ。
そして、「伊佐子」は自身の財産の確保のため「信弘」に遺言書を作成させ、最適な時期に最適な条件で夫に死んでもらうために心臓に負担をかけてはいけない夫に罠を仕掛ける… 首尾良く心筋梗塞の発作で夫を死に至らしめたが、、、
熱海の旅館を「佐伯」と共同で購入するが経営に失敗、借金の穴埋めに期待していた遺産は… 「伊佐子」と「佐伯」の関係は… 「伊佐子」が利用した男たちの復讐により全てが失われます。
地味な登場人物ですが、速記者の「宮原素子」が「信弘」の遺産に関しては重要な役割を担っていました。
三人の男が連携したわけではないのですが、、、
「塩月」が旅館の売買で罠を仕掛け、「信弘」が遺言書を作り直し、そして、「石井」が「伊佐子」と「佐伯」の関係を永遠に切り離す… という、復讐が成功することにより、ある意味スッキリしたエンディングでしたね。
(殺したり、殺されたり… が絡んでいるので、素直に受け入れるのには抵抗感もありますが)
でも、なんでかなぁ… あんなに強欲なのに、意外と「伊佐子」というキャラクターに嫌悪感を抱かなかったなぁ。
ある意味、人間らしい… 人間の本性を素直に表したキャラクターだからかもしれませんね。
以下、主な登場人物です。
「沢田伊佐子」
S光学重役夫人。
夫の前では愛情を口にしているが、その裏では・・・。
「沢田信弘」
伊佐子の夫。
工学博士号を持つ、S光学の技術的功労者。
「塩月芳彦」
政治家など有力筋の人脈を持つ副社長。
多芸で器用。
「佐伯義男」
塩月が伊佐子に紹介した弁護士。
兄は病院の院長。
「石井寛二」
五反田のアパートに住む、証券会社のセールスマン。
「宮原素子」
沢田家に来た若い速記者。
「豊子」・「妙子」
ともに信弘の先妻の娘。 -
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1957(昭和32)年から1962(昭和37)年、次々と傑作を大量に発表し、清張ブームを巻き起こした脂ののった時期の短編集。調べてみると、ちゃんと発表年代順に作品が並んでいることがわかった。
おおむねミステリ/推理小説の系列の作品が多いようだが、清張の場合は犯人の欲望を描き、倒叙の形で構成された方が彼らしくて面白い。なので、本格推理小説というのとはちょっと違う。興味は卓抜な探偵にあるのではなく、一線を超え犯罪を企むことになった犯人の欲動のあり方にある。そしてそれが、清張らしく一切同情心のない、ドライでクールなストーリーテリングとなっている。やはり読んでいてそれが清張の醍醐味であり、面白い。人間心理の掘り下げがさほど深くもないじゃないか、なんて言い出すと、清張は物足りないと感じることになろう。
本書中、異色なのは最後の「陸行水行」(1962)。邪馬台国は結局どこにあったのかという論争を背景に、独創的な仮説が論じられており、そういえばこの作家はこういう、歴史やら考古学やらが趣味で、かなり該博な知識を持っていたらしい、ということを思い出した。確かにこれはなかなか専門的であり、他の作品とはまるで様相が違う。その分、ここでは、犯罪に向かう人間の欲動というテーマからは離れることになったようだ。
全般に面白く読める短編小説集で、さすが清張という安定感である。 -
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八月四日 清張忌から読み始めたのですが、しっくりこなくて、お時間かかりました。きちんと、推理小説です。一捻りある構成だと思います。
九州唐津で、旅館の女中をしていた一人の女性が、博多へ行くと言って、誰にも知られず姿を消す。
四国で、小金を貸していた未亡人の殺人事件が起こる。この二つの事件そのものは、関係ないもの。それが、ある「同人雑誌」に投稿された小説の一部が、事件の場面を渡していく。
どちらの事件も、この小説のある場面から解決を見ていくのですが、偶然の繋がりが疑問を持たせていく。うーむ。なんだか、私が説明すると面白くなさそうになる…
ネタバレになるけど(ネタバレても、これだけ古いと読まないか?)、この事件の繋がりは、小説の中の6ページの場面描写。投稿された小説のその部分だけが、賞賛されていた。そこは、小説家が書いて作品としては、発表せず捨てたものだった。ここがね、面白いところなんですよ。偶然手に入れた表現を自分の作品に入れ込んだ素人作家。その描写は四国の殺人現場の近くのものであり、彼とは無関係なのに疑われて、結局、女中殺しがバレちゃう。という屈折。しかも、この6ページ部分を、プロ作家が書いたっていう仕上がりで準備しなければならない作者の勇気よ。しかも柴犬が両方の場面ででてくるのだけど、別の犬という謎。 -
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指:以前、TVで見た事があるような気がする。ちょっと出来すぎの感じがあるがストーリーとしては面白い。
水の肌:ミノルタ光学?諏訪湖?鉄道は出てこない。超エリートの優越感を維持する為の悲しい性か、こうはなりたくないものだ。
小説3億円事件 まあまあかな~、独自の推察は面白い。
疑視:てっきり犯人は主人と思ったが違っていた。
あとがき:人間の心理にひそむ弱点が、その環境とからみあう事によって、犯罪をも公正し、それらの人間の破滅にも通じる事を示している。前半生の苦労の多い生活をとおして、人間心理の諸側面を知り、身の安全を守ろうとするために、悪の道にふみみこむ男女や、運命のうけとめかたを誤って、自分の軌道までくるわせてしまう人の姿を多多く目にしながらそうした弱点をひそませた人間というものにふかい感心を抱いたに違いない。 -
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「松本清張」の短篇集『憎悪の依頼』を読みました。
『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』、『黒い画集』、『眼の気流』、『巨人の磯』に続き「松本清張」作品ですね。
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犯罪者のいびつな心理!
嫉妬に火をつけた一通の手紙。
男は恐ろしい報復を企てた――。
私の殺人犯罪の原因は、「川倉甚太郎」との金銭貸借ということになっている。
――金銭のもつれから友人を殺害した男が刑の確定後に、秘められた動機を語る表題作。
女性が失踪し、カメラだけが北海道でみつかった。
死体は発見されず、容疑者の新進画家には堅牢なアリバイがある。
巧みなトリックを生かした『すずらん』など、多彩な魅力溢れる全10編を収録した傑作短編集。
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以下の10篇が収録されています。
■憎悪の依頼
■美の虚像
■すずらん(原題:六月の北海道)
■女囚(原題:尊属)
■文字のない初登攀
■絵はがきの少女
■大臣の恋
■金環食
■流れの中に(原題:流れ)
■壁の青草(原題:少年受刑者)
『憎悪の依頼』は、金銭のもつれから知り合いの男性を殺したと証言した犯人が、真の動機を告白する物語、、、
振られた女性への復讐が成就したとき、突然生じた激しい殺意… 愛情が憎しみに変わり、嫉妬が衝動的な殺意を生むんですよね。
人間の真理ですよねぇ… 愛憎や嫉妬、葛藤等、複雑な人間の内面を浮彫にした「松本清張」らしい作品でした。
『美の虚像』は、高価な絵画が贋作だという噂を耳にした新聞記者「都久井」が真相を探る物語、、、
それらの絵画は、確かな鑑定眼を持ち、著名な評論家であった「遠屋則武」(故人)の鑑定書付きであったことから、信じがたい噂であったが、調査を始めた「都久井」には、「遠屋」の推薦により、数年間だけ画壇でもてはやされ、脚光を浴びた抽象画家「小坂田」の存在が浮かび上がってきた… 意外な犯人が、なぜ贋作をしなければならなかったのかという謎に迫るミステリでした。
殺人等の血生臭い事件は起こりませんが、鮮やかな展開が愉しめる作品でしたね。
『すずらん』は、ある画商の愛人「砂原矢須子」が行方不明となり、その行方を捜索する物語、、、
本人が北海道の友人を訪ねると話していたことや、旭川のスズラン群生地で撮影したと思われる写真が札幌で現像に出されていたことから、北海道で行方不明になったと思われたが、死体は発見されない… 容疑者には完璧なアリバイがあり迷宮入りかと思われたが、「矢須子」が身に着けていた些細な小物(ブローチ)がヒントとなり、真相が明らかになる。
巧く読書をミスリードする展開となっており、純粋な推理小説として愉しめましたね。
スズラン群生地の社員や、ブローチ等の小道具の使い方が秀逸です。
『女囚』は、父親を殺した女囚と、その妹たちを描いた物語、、、
飲んだくれで賭博好き、酔うと家族に暴力を振るい、生活費を全て持ち出してしまう、そんな、どうしようもない父親が、母親を殺してしまうと思った「ハツ」は父親を殺して服役… 「ハツ」は自分の犯した罪により妹たちが幸せになることができたと確信しており、"父親を殺してよかった"と確信している。
当初は、「ハツ」の気持ちに同調して読み進んでいたのですが、、、
終盤で、妹たちは「ハツ」の存在が影響して幸せな家庭を築くことができなかったことを知り、考えを見直すことになりました… 罪人の独善性を浮彫りにした作品でした。
何が幸せで、何が不幸せなのか、考えちゃいますね。
『文字のない初登攀』は、R岳V壁の初登攀に成功したにも関わらず、それを証明する人物がいなかったことから、登攀したことを疑われることになった登山家の物語、、、
実は証明できる人物(男女二人組)がいたのですが、その人たちの家庭を破壊することを避けるため、証言してもらうことを断念… 嘲笑と非難の中、登山界を去ることになる。
ミステリ色は一切なく、淡々とした語り口で、成功した人間に対する嫉妬や醜い野心が描かれた作品でした。
『絵はがきの少女』は、富士山をバックにした絵葉書の片隅に写っていた少女に憧れ、その消息を探る物語、、、
追憶に抱かれる幻想と非常な現実の落差について描かれた作品でした。
『大臣の恋』は、大臣に就任した男が、若い頃に恋した相手を忘れることができず、その消息を探る物語、、、
『絵はがきの少女』と同様に追憶に抱かれる幻想と非常な現実の落差について描かれた作品でした。
『金環食』は、占領下の日本での言論弾圧を、金環食に関する記事を書いた新聞記者の視点から描いた物語、、、
金環食の測定において、アメリカよりも日本の方が優れていたこと(事実)を報じただけなのに… アメリカの科学陣を批判、敗戦国が戦勝国を批判しているとして、GHQから記事の取り消しを指示される。
現代では考えられませんが、当時は、こんなことも起こり得たんでしょうね。
『流れの中に』は、著者の自伝的要素を盛り込んだ物語、、、
同じ雰囲気の作品って、これまでにも何作か読んでいる気がしますね… 少年時代の心象風景として「松本清張」の心の中に強く記憶に残されているんでしょうねぇ。
『壁の青草』は、刑務所の生態を、同性愛的傾向を持ち、作家になる夢を持っている受刑中の少年の目を通して描かれた物語、、、
刑務所に勤める人間のことが批判的に表現されていました… 『女囚』とは逆の目線で刑務所の生態が描かれていたことは興味深かったですね。
本書に収録された作品は、ミステリは少なかったのですが、それなりに愉しめた感じでした。