あらすじ
東北本線・五百川駅近くで死体入りトランクが発見された。被害者は東京の三流新聞編集長・山崎。しかし東京・田端駅からトランクを発送したのも山崎自身だった。競馬界を舞台に描く巨匠の本格長編推理小説。
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Posted by ブクログ
公金横領で捕まり服役し、出所した若い官僚。ある日、亡母の墓参で殺害される。使途が全て分かっていない公金、その行方を前々から注目していた新聞記者。しかし、その新聞記者も絞殺死体となってトランクから発見される。代議士、その代議士が馬主となっている厩舎。
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トリックをあれこれ考えるのは楽しい。
けれど、今回は少しごちゃごちゃ入り組んでいて続けて読まないと分かりにくくなった。
私は松本清張の書く女性が好きだから、今回は少し満足度が低かったかな。(女性登場人物は、玉弥と店員さんくらい)
Posted by ブクログ
今、この角川文庫を読み終わって
ふと帯を見ると
「TVドラマ化!」
「2014年5月30日(金)よる9時よりフジテレビ系にて」
とある
あらま、本日ではないか
TVドラマ化されるとて新装版になって本屋にあったから
わたしの目に留まって
「まだ読んでない清張さん」
ということで買ってしまった本
あいかわらずたっしゃな清張ワールドを
堪能したのだが
「トランクの死体は発送者本人だった……」
ストリー展開は
折も折
準看護師の女性の遺体が貸倉庫で発見され
その遺体は本人名で宅配便で送られていたとか
元同級生の女性が関係しているとか
と、推理小説ばりの
謎多き気持ちの悪い事件が現実にあり
そんなことは小説だけにしておくれ~
TVドラマは向井理さんが探偵役「底井武八」か
ちょっと清張さんを読んで浮かべるイメージと違うが
どうせ脚本は現代風にしてあるだろうから
観るかな、録画しておくかな
Posted by ブクログ
最近はあまり読めていないので箸休め。
横領で捕らえられた官僚が、刑期を終えて出てくるが、横領した金はどこかに隠されているかも?と追い始めたのだが、その元官僚があっさり殺されてしまう。それを追っていた夕刊紙の編集長が、トランク詰めの死体で見つかり、それを送ったのが本人…?という、少々入り組んだ話になっている。
入り組んではいるが、登場人物は10人程度ということで、話は追いやすい。2人は死ぬし。
ネタ本体を書いてしまうと、「点と線」の清張であって、どうやって郡山にたどり着いたのかということをこねくり回し、動機は最後で明かすパターンとなっている。
その分、もっと入り組んだどろどろした人間関係でもあるのかと思いきや、結局金かいという動機の薄さで、引っ張られた手前も有り、ちょっと物足りない。動機をばらした後、借用書でパス回しするくらいの何かがあればよかったんだけどね。