松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松本清張は絵画を題材にした作品が多くあるらしいが
その中で、古本屋で見つけた作品がこれでした。
また、今まで読んだ『砂の器』『わるいやつら』と同様
作品に出てくる地域の風土が細かく描写されている。
実際にある地域と名前は一致しないものが多いらしいです。
内容は、新人女流画家の真相に迫るものなのだが
結構面白かったと思う。
サスペンスという面白さよりも
人間は興味があるものを、とことん突き止める力があるという面白さと
この興味から起こる事件の
二つの展開が作品の面白さなのかなと思いました。
長編と言っても300ページ程度のものなので
読みやすい長さの作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
2009年…太宰治生誕百年の年、
ボクは、太宰が入水自殺した玉川上水をたどり、
三鷹の禅林寺に墓参した。太宰の墓の前には、
森林太郎…森鴎外の墓がある。
太宰と鴎外…およそかけ離れた作家を
つなぐかのように感じられるのが松本清張だ。
松本清張は太宰と同年の生まれ…しかし、
清張が作家として世に出たとき、すでに太宰は亡かった。
清張が太宰を知らなかったはずはない。
しかし、太宰に関して書いたものをボクは知らない。
その一方で、鴎外を描いたものは数多ある。
その秘密を知りたいと思った。
折しも、今年…2012年は、鴎外生誕150年、清張没後20年にあたる。
清張が作家になるまでを知りたくて本