松本清張のレビュー一覧

  • けものみち(上)

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    無性に、松本清張が読みたくなって未読なこれを読んで見ました~。
    超長編。

    本当はもろ殺人事件バリバリの本を期待してたんだよね~。
    これはこれで面白かったけど、半ばあたりで、じじぃと民子とかのシーンが出てくると「またかよ~」とうんざりした箇所もちらほらあったな~。
    でも、政治の裏のカラクリは、やっぱり昔も今もこういう感じで変わらないのよね~。
    話自体は結構、先が読めるような感じなんだけど、こんなに長編をスラスラ読めるのは、やっぱり松本清張だからだよね~。

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    2012年11月28日
  • 半生の記

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    ブルー。暗すぎる。でも、この暮らしぶりと、貪欲な読書精神が、本人の血肉になっているのは間違いない。それと、もっとひどい環境と異常な執着があっても大成しない人は世界中に数えきれないほど存在することも忘れてはいけない。これは研究対象にならないか?

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    2012年11月26日
  • 天才画の女

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    松本清張は絵画を題材にした作品が多くあるらしいが
    その中で、古本屋で見つけた作品がこれでした。

    また、今まで読んだ『砂の器』『わるいやつら』と同様
    作品に出てくる地域の風土が細かく描写されている。
    実際にある地域と名前は一致しないものが多いらしいです。

    内容は、新人女流画家の真相に迫るものなのだが
    結構面白かったと思う。

    サスペンスという面白さよりも
    人間は興味があるものを、とことん突き止める力があるという面白さと
    この興味から起こる事件の
    二つの展開が作品の面白さなのかなと思いました。

    長編と言っても300ページ程度のものなので
    読みやすい長さの作品だと思います。

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    2012年11月10日
  • 佐渡流人行―傑作短編集(四)―

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    時代物の短編集であるが、描いているのはむしろ現代(当時の)の人間の抱える矛盾であったり、弱さであったりで、どの作品も非常に教務深い内容であった。
    但し、推理小説という形式を意識しているためか、落ちに繋がる伏線が貼られているのだが、さすがに時代がかっていて、今の推理ファンだとかなりの確率で落ちがわかってしまうレベルであるのが残念だ。

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    2012年11月03日
  • 落差 上 新装版

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    ネタバレ

    好色で日和見主義の島地が、このあとどう転落するかが気になる。落差というだけにどんでん返しを期待するけど、ちょっと道のりが長い(くどい)

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    2013年04月25日
  • 落差 下 新装版

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    ネタバレ

    島地の非道が最後に暴かれることなく終わったのが残念だった。
    やっぱ、勧善懲悪で成敗されるほうがスカッとする。

    教科書問題やダム建設問題について、黒い部分がよくわかった。ちょっと、細かすぎる(先に進みたい気分なのに、邪魔になる)けど。

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    2013年04月25日
  • 男たちの晩節

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    ネタバレ

    私は現在63歳。身につまされる内容です。特に「駅路」は思い当たる心情がここかしこ。ただし私の場合、女性問題はとうの昔に清算済み。自作の名刺には職業として「家事手伝い」を記している。「毎日、日曜で良いですね」と皮肉られながらもタクマシク生きている。天国の松本清張には教えてやりたい。これから始まる第二の人生も棄てたものでもないですと

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    2012年11月02日
  • 黒い福音

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    実際に起きた事件をもとにしていることから、リアリティはあるが、事実に忠実なぶん内容が平凡になっているように感じられた。
    それにしても、当時のサレジオ会ってめちゃくちゃやってたんだなあ。幾ら時代が違うとはいえ、唖然とする。

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    2012年10月27日
  • 時間の習俗

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    昭和37年は、羽田から伊丹経由で板付まで飛行機でもこんなに時間がかかっていたのかと思いながら読み続けた。

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    2012年10月24日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    初期の短編集。社会派推理小説というより純文学に近いのだろうが、非常に読みやすい。
    テーマは殆ど共通しており、研究者や芸術家の世界における権威主義への挑戦と敗北、というところである。現在でも同様な傾向にあるのかもしれないが、当時は決して越えることのできない壁であったのだろうと思う。著者自身、学歴がないことに強烈なコンプレックスを持っていたと聞いたことがある。

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    2012年10月19日
  • 高校殺人事件

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    小倉の方で募集している読書感想文の課題図書ということで読みました。江戸川乱歩の少年探偵団みたいな感じでした
    。これでどうやって感想文を書くのか。。

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    2012年10月18日
  • 影の地帯

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    旅情豊かな作品で、鉄道ファンとしては楽しめた。
    社会推理小説としてはどうだろうか。「砂の器」「ゼロの焦点」と読み進んできたが、本作は少し地味な感じがする。登場人物の行動も不自然さが目立つ。

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    2012年10月05日
  • 半生の記

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    2009年…太宰治生誕百年の年、
    ボクは、太宰が入水自殺した玉川上水をたどり、
    三鷹の禅林寺に墓参した。太宰の墓の前には、
    森林太郎…森鴎外の墓がある。

    太宰と鴎外…およそかけ離れた作家を
    つなぐかのように感じられるのが松本清張だ。
    松本清張は太宰と同年の生まれ…しかし、
    清張が作家として世に出たとき、すでに太宰は亡かった。

    清張が太宰を知らなかったはずはない。
    しかし、太宰に関して書いたものをボクは知らない。
    その一方で、鴎外を描いたものは数多ある。
    その秘密を知りたいと思った。

    折しも、今年…2012年は、鴎外生誕150年、清張没後20年にあたる。
    清張が作家になるまでを知りたくて本

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    2012年08月09日
  • 夜光の階段(下)

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    1969年の作品。女性の束縛かr逃れたと思ったら、新たな災難が主人公を襲う。悪い事を続けていい死に方はしないというストーリーに仕上げている。最後は意外な展開であった。12.7.29

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    2012年07月29日
  • 共犯者

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    特に印象に残った4編。

    「共犯者」罪を犯した者の心理が、かえって身を滅ぼすという教訓めいたお話の面白さ。
    「青春の彷徨」自殺をしようとする者の心境の変化がちょっとコミカルに感じる。
    「潜在光景」子供の殺意。
    「距離の女囚」支配を受ける者の心理。清純なあなた、汚れたわたし、せつない女囚の手記。

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    2012年07月27日
  • わるいやつら(上)

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    おさないころにタイトルが耳に焼き付いていた話
    若干殺人工作は無理も感じられたが、ハラハラする展開は感じた

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    2012年07月24日
  • 眼の壁

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    次々と連なるトリックの内容は今も楽しめる。昭和32年の作品。新聞記者や単なる市井の人が尋ねたに関わらず、駅員さんとかがポンポンと個人情報を漏らすというところで、時代の違いに気づく。12.7.20

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    2012年07月20日
  • 隠花の飾り

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    清張作品にしては、変わった種類の内容でした。男女のドロドロはありつつも、どこか滑稽なところもあったりして…。

    全編、女性が主人公になっていますが、女の人って…コワいな、と(笑)

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    2012年06月21日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    黒地の絵が読みたかったのでいいのだが、9本中3本の短編が読んだやつで残念。
    黒地の絵はやるせない気持ちになった。

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    2012年06月14日
  • 砂漠の塩

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    読み始めは退屈でした
    しかし、そのあとがさすが清張作品
    中盤からは、引き込まれるように読みました
    最後は悲しすぎるかな

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    2012年04月09日