松本清張のレビュー一覧

  • 数の風景

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    ネタバレ

    筆者最晩年の作品ではあるが、何か遠い時代を思わせる雰囲気もある。
    時間の経過はゆっくりであるが、謎が謎を呼ぶ筆致で読ませるところはさすが巨匠というところである。
    とはいえ、特に大きなドンでん返しもなく、作品としては平凡なものであると感じた。

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    2013年08月15日
  • 十万分の一の偶然

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    A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いた東名高速での事故の写真、本当に偶然なのか。
    謎解の後の展開が面白かった。

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    2013年08月07日
  • けものみち(上)

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    米倉涼子が主演してテレビドラマ化されましたが、ラストは原作と大きく違っていましたね。
    でも、個人的には原作本来の終わり方こそ、この物語にはふさわしい気がします。
    こういう「男を食いモノにしてるつもりで結局のところ食いモノにされ、落ちるとこまで落ちていく」汚れ役は米倉涼子みたいないかにも愛人顔の女じゃなくて、松嶋奈々子みたいな正統派の女優さんに演じてほしい。

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    2013年09月11日
  • 憎悪の依頼

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    「すずらん」はアリバイ崩しで推理小説だが他はジャンルを越えた多彩さである。特に「女囚」を読むと自分が信じる正義の皮肉を思う。

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    2013年07月06日
  • Dの複合

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    初めて読んだ松本清張。
    何となく関係性は仄めかされるものの関連性が不明確な事件や自称がひとつになっていく感じは、一部が重なりあっているいくつかの円がひとつに重なっていくような感じ。
    宮部みゆきの、関係なさそうな点的事件がひとつの線で結ばれていく感じとはまた違って、自分の推理をしながら読むことができた。

    初めて読んだのもあったが、物語に没頭するまでの時間がかかったのが難点。
    この没頭するまでの時間をエンジンがかかるまでの時間と表現すると、なるほど知らない作者の本を読むのは「本当にエンジンがかかるかなあ」という車に対する不安と同一視できるのかな。
    でも、エンジンがかかってからの颯爽感を感じさせる

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    2013年07月03日
  • 強き蟻

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    30歳年上の男と結婚した主人公。
    どこまでも強欲、本音で生きてて嫌な気はしないが、物語的には悪者になってしまうのだな。

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    2013年06月29日
  • 夜光の階段(下)

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    のし上がるために女を利用し、足手まといになると殺す美容師。巧妙に隠された犯行が、ある検事の手によって暴かれていく話。謎解きという面よりも佐山と女達の愛憎の方に面白みがあった。でも全体的にはあまりのめり込めなかった。

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    2013年06月26日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    ハイパーどんより小説。
    どれもこれも、心にずっしりくる。好きな話がない。だけど最後まで読んでしまった。これも人間か。人間だな。

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    2013年06月19日
  • 点と線

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    初の松本清張作品。
    古さを切に感じる時代設定と登場人物の発想力の弱さはやや退屈でした。
    けどすごいなと思ったのはこんなに淡々とした文体なのに各キャラクターやトリックがすごい分かりやすいところ。
    きっと作者は尋常じゃない文章力を持った方なんだろうなと思います。

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    2013年06月10日
  • 失踪の果て

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    ネタバレ

    ミステリーの短篇集。
    昔は斬新だったであろう松本清張のミステリーも、今の時代に読むと、火曜サスペンス劇場を思い浮かべてしまう。

    それでも新鮮さがあり楽しめると思ったのは、「春田氏の講演」。

    日本各地で講演を行う売れっ子評論家の春田氏。
    あるとき彼のファンを名乗る美しい女性が現れ、心をときめかせる。
    彼女の正体がわかっても、ときめきはなくならなかった。
    まるで初恋を描いたような甘い雰囲気を持つ話だ。

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    2013年05月28日
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    ネタバレ

    選挙資金を横領して小豆相場へ投資し新たな事業を始めようとする男の話。
    終始、ハラハラドキドキしながら読んだ。
    破滅の道は予想がつくだけに、読んでて楽しいものではなかった。

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    2013年05月10日
  • けものみち(下)

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    とくにしっかりとした結論が出るまでもなく物語が終わりました。
    読みやすいのですが、あまり得意じゃありません。

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    2013年05月06日
  • Dの複合

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    ミステリーに旅行と歴史を味付けにした。その道具だてがややくだくだしい。もう少し短くまとめても良かったのではないか。12.4.20

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    2013年04月20日
  • 隠花平原(下)

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    どんでん返しのような呆気ない結末だった。多数の人間関係の錯綜、憎悪が底流にあり、殺人、自殺に向かわせる。新興宗教の問題もその後の事件の予見として鋭い。13.4.6

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    2013年04月06日
  • 隠花平原(上)

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    義兄は人違いで殺されたのかも。絵描が探偵ばりに事件の究明に乗り出す。風采の上がらぬ刑事が、表には出ないが気になる存在。13.3.30

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    2013年03月30日
  • 死の枝

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    11篇の短編集。様々なシチュエーションでの殺意、捕縛への怯え。事件解明まで何年も経って破滅に落ちていくというのも特徴。13.3.23

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    2013年03月23日
  • 渦

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    テレビ視聴率を取り上げた推理小説。題材の割には長すぎたきらいがある。話題が古いので社会小説として読むのには少しかったるい。13.2.23

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    2013年02月23日
  • 黒い空

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    90年代に刊行された作品の割に、ちょっと読みにくい。日本史のエピソードが筋に絡んでるので、戦国武将の時代の話をすいすい読めるような人じゃないと、ちょっと行き詰まると思います。

    読み終えてトリックを考えてみるとタイトルは非常に巧妙ですし、伏線も綺麗にきっちり回収されていって、最後にきちんと集約されてます。ただ、素人探偵役の人の動きに対して、警察がこんなに敏感に反応するかなぁ?という辺り、リアリティに欠けるかな。

    ちなみに推理小説としては、前半は「コロンボ」型(ドラマで言うなら古いけど「古畑任三郎」型)です。つまり、犯罪の経緯がすべて読者に明らかにされ、それを隠蔽するためのトリックも語られると

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    2013年02月23日
  • 霧の旗

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    古屋一行・星野真里のドラマを見ました。星野真里って美人なのに、こういう不幸な役いっちゃった系の役多いね。。。おそろしい。それにしても古屋一行のラストの脇の甘さ!!!さすがに馬鹿としか言えない。笑

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    2013年02月13日
  • 点と線

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    今まで素通りしてきた作者だけど、今更ながら読んでみた。その時代に読んでいたら大きな衝撃を受けただろうな。しらみつぶしにアリバイを崩そうとする刑事とそれを予想してアリバイを周到に用意した犯人との執念がすごい。

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    2013年02月08日