松本清張のレビュー一覧
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「松本清張」の短篇集『憎悪の依頼』を読みました。
『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』、『黒い画集』、『眼の気流』、『巨人の磯』に続き「松本清張」作品ですね。
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犯罪者のいびつな心理!
嫉妬に火をつけた一通の手紙。
男は恐ろしい報復を企てた――。
私の殺人犯罪の原因は、「川倉甚太郎」との金銭貸借ということになっている。
――金銭のもつれから友人を殺害した男が刑の確定後に、秘められた動機を語る表題作。
女性が失踪し、カメラだけが北海道でみつかった。
死体は発見されず、容疑者の新進画家には堅 -
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「松本清張」の長篇歴史ミステリー作品で最後の小説となった『神々の乱心』を読みました。
『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』、『月光 ―松本清張初文庫化作品集〈4〉』、『十万分の一の偶然』に続き「松本清張」作品です。
-----story-------------
〈上〉
昭和8年。
東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。
特高課第一係長「吉屋謙介」は、自責の念と不審から調査を開始する。
同じころ、華族の次男坊「萩園泰之」は女官の兄から、遺品の通行証を見せられ、月に北斗七星の紋章の謎に挑む。
―昭和初期を雄渾に描く巨匠最後の小説。
〈下 -
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「松本清張」の長篇歴史ミステリー作品で最後の小説となった『神々の乱心』を読みました。
『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』、『月光 ―松本清張初文庫化作品集〈4〉』、『十万分の一の偶然』に続き「松本清張」作品です。
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〈上〉
昭和8年。
東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。
特高課第一係長「吉屋謙介」は、自責の念と不審から調査を開始する。
同じころ、華族の次男坊「萩園泰之」は女官の兄から、遺品の通行証を見せられ、月に北斗七星の紋章の謎に挑む。
―昭和初期を雄渾に描く巨匠最後の小説。
〈下 -
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ネタバレ※犯人ネタバレ
タイトルセンスに脱帽
浜中くんの壮大で回りくどい復讐計画。
みんなグルだったから、関係者がすぐに捜査線上に浮上したんだな。
最初の白骨死体がただの話題作りだったのは驚き。
浦島伝説や羽衣伝説が、淹留説に基づいたもので、それが網走で無実の罪で投獄されたことを指すってのは、ちょっと迂遠すぎる。そりゃ社長も気づかないよ。
関係のない第三者の坂口みま子が殺されて、浜中くんは本当の意味で後戻りできなくなったんだな。
武田編集長がかわいそうすぎる!!過去の因縁も知らなかったわけだから
ニセ?藤田くんはとてもよかったな。ノリで転職したり墓を暴いたり白骨埋めるの手伝ってくれたり、飄々として -
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●→引用、他は感想
●この警部補は峰岡に容疑の焦点を当てながら、そのアリバイを克明に検討する。乗物の可能性についても、写真撮影のからくりについても、思いつく限りを俎上にのぼらせ、逐条審議の過程を包まず述べている。いわゆる名探偵が読者を見下して、高踏的な言辞を弄するのに比較すると、三原は試行錯誤のくり返しで、いわば読者と一体である。読者の思いつきそうなことを考え、そしてそれが不可能の壁に突き当たって、また元に戻る。彼の思考と心情をつぶさに写す手法は、読者との一体感をもたらすのにはなはだ効果的であった。
●容疑者のアリバイを崩すためには、フィルムに写った写真の順序を変えるトリックを解明しなければ -
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1967(昭和42)年から翌1968(昭和43)年に書かれた松本清張のミステリ系作品が4編入っている。
表題作については、「ここまで手の込んだ計画で人を殺すやつなんているか?」という疑問の方が強い。あんまり遠大な計画だと、実施に当たって想定外のアクシデントが発生しやすく、成功率は著しく低くなると思う。
巻末の「山」の方が良かった。前半は加害者や目撃者の視点を取ってドラマが展開され、殺人事件にまで至ると急に視点が変わり、刑事などの捜査の視点で進めらてゆくというこの手法、松本清張はかなり頻用しているが、この「刑事の視点」というのが、人間性を欠いてなんだか粛々と事務作業をしているかのような味気 -
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松本清張といえば、社会派推理や古代史を扱った作品が多いが、本作はそれらと異なるジャンルに属する。
ひとことで言うと、欲望と野心の固まりであり家庭を省みない夫に苦悩しながらも、美しく健気に生きるヒロインの姿を描いたロマン小説。
東都相互銀行の若手常務で野心家の夫である塩川弘治との生活に心を満たされぬ信子は大学の通信教育を受け、独身教授浅野を知る。浅野は信子の知的な美しさに心惹かれ、彼女に愛を告白する。だが、信子はその激しさにたじろぎ、次第に距離をおくようになる。ところが、夫は、愛人を利用して、信子が浅野と不貞を働いているかのように、二人の接近を画策する。彼は実業界への飛躍を図ろうと、その元手を信 -
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性格も学問の研究スタイルも全く異なる二人の大学助教授の不思議な関係と大学内の悪しき支配秩序を描いた作品。
東京R大学国史科の折戸助教授は36歳で上代史専攻、小関助教授は34歳、中世史専攻。折戸が独自の発想を生かし業績を上げ、性格も社交的であるのに対し、小関は存在感を示せず風采も上がらない。
折戸は羽振りがよく女遊びが過ぎ、人妻との不倫関係も持つようになる。一方、小関は自らを鈍才と自覚し、学問研究に秀でる折戸を尊敬し、彼の頼みは何でも聞き入れていた。折戸は、人妻と享楽に耽った後、出世欲にとらわれ次第に相手を面倒に思うようになる。さらにその関係を精算できないうちに、小関に好意を寄せる若い女性を我が