松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2009年…太宰治生誕百年の年、
ボクは、太宰が入水自殺した玉川上水をたどり、
三鷹の禅林寺に墓参した。太宰の墓の前には、
森林太郎…森鴎外の墓がある。
太宰と鴎外…およそかけ離れた作家を
つなぐかのように感じられるのが松本清張だ。
松本清張は太宰と同年の生まれ…しかし、
清張が作家として世に出たとき、すでに太宰は亡かった。
清張が太宰を知らなかったはずはない。
しかし、太宰に関して書いたものをボクは知らない。
その一方で、鴎外を描いたものは数多ある。
その秘密を知りたいと思った。
折しも、今年…2012年は、鴎外生誕150年、清張没後20年にあたる。
清張が作家になるまでを知りたくて本 -
Posted by ブクログ
日本が占領下にあった1952年、日本航空の旅客機「もく星号」が三原山に墜落した。その墜落には数々の疑問点があり、それを松本清張が検証した本書。
前半は、この事故後の各所が発表した内容や、国会答弁などの事実から、事故当時の混乱の状況を紐解く。
後半は、その紐解いた内容をもとに、松本清張が小説として、<推測の>ストーリーを展開していきます。
前半は非常に読むのがダるかったけど、後半は小説として書かれているので非常に読みやすい。かといって、前半で事故の状況を知識としてみにつけておかないと後半は読めないと思います。
記載されている内容のどこまでが事実なのかはわかりませんが、
松本清張の小説に -
Posted by ブクログ
小役人である浅井の妻が死ぬ。心臓麻痺で突然死ぬ。しかしその倒れた場所は、浅井が聞いた覚えもない場所であった。
…という発端は、謎としてなんとも魅力的である。
妻が何故そこにいたのか、を追う部分が、前半。分量的にも、全体のなかほど強あたりまで。
そして、とある人物を追い詰めていこうとするのが後半。
しかし、この前半と後半、トーンがまるで違うのだ。
書いている時期に、時間的な断層があるのかと思うほど。
結末に割かれるページは、意外と少ない。
どんどん追い込んでいく割に、最後はあっさり。それも、無垢・善意によって切り返されるのが、ぴりりと小粒なスパイスになっていると言えるかもしれない。
松本清