松本清張のレビュー一覧

  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    松本清張の推理小説は安心して読める。
    推理小説というかミステリ?

    表題作はあっさり終わって微妙…
    「顔」はやっぱり良い。
    「声」と「地方紙を買う女」も設定がよくできてて好き。

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    2011年07月18日
  • 塗られた本

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    ネタバレ

    過去に映像化された作品だったので期待して読みましたが、結果「うーん」という感じ。やっぱり松本清張作品は事件が起こらないと面白くないかな?

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    2011年06月29日
  • 眼の壁

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    気が付けば半世紀以上前の作品。餓死で思い出して久しぶりに読み返す。時代が下ると古臭くなる作品は多いが、この作品においてはあまり感じなかった。清張の特徴だろう。使われているトリックは今でも面白い。エンディングの「溶けている」というセリフが忘れられない。ひとつだけ古臭かったのは手形詐欺。最近手形自体をあまり見かけない。

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    2011年06月26日
  • 波の塔(上)

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    ネタバレ

    松本清張だけどサスペンスではない。
    旅先で出会った男女が家族や不倫相手などと絡まりあい、最終的には報われない。

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    2011年05月28日
  • 眼の気流

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    いやー、時代を感じさせまくりながらもなぜこんなに面白いのか。「たづたづし」なんて、なんで首に手のあとがついていなかったかの説明がついになかったし、流れはひどいもんなのに(ダンナが刑務所に入っている、というくだりあたりから、かなり行き当たりばったり感が)最後まで読むのをやめられない。
    「影」がいちばん面白かった。後書きにも書かれているが、当時の鬼編集部の姿が生き生きと描かれ、読んでいてほくそ笑んでしまう。
    トリックや事件そのものがというのではなく、そこに致るまでの人間の葛藤、喜怒哀楽、ペーソスが、読んだあとも忘れられないものになっている。かっけぇなあ、昭和の文豪。

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    2011年04月02日
  • 神と野獣の日

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    ネタバレ

    松本 清張には珍しいSFもの。
    隠れた名品ということで復刊の声高かったとのことで、復刊本です。
    アメリカの同盟某国の水爆ミサイルが誤発射され、あと数十分のうちに東京に着弾する・・・。
    珍しく戯画タッチで、手塚治虫のSF短編を彷彿とさせる。
    この手のものだと、新井素子「ひとめあなたに・・・」のが好きかも。

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    2011年02月13日
  • 天才画の女

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    私は絵画に詳しくないので、それを題材にしているという点でまず興味が30%ほどそがれたが、絵画の世界を知ることができ、また清張らしい内容文体が非常に引き込まれた。

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    2012年03月16日
  • 顔・白い闇

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    ちょっと会っただけの人の顔を覚えているだろうか?でもふとした瞬間に思い出すことはないだろうか?
    松本清張の小説は極めて現実的な中に事件性を盛り込むことが多い。それが絶妙で、色々な作品を読む度に、感心してしまう。

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    2011年02月10日
  • 黒い手帖

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    あくなき真実の追求、執念ともいえる知識への欲求。
    松本清張が自らの作品を例に「推理小説の発想」を語り、創作ノートを公開する。
    戦後最大の「社会派」推理作家が執筆の舞台裏を明かした、推理小説よりもおもしろい「推理随筆」。

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    2011年02月08日
  • Dの複合

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    羽衣伝説には興味があったので色んな情報が得られて得した気分。それにしても調査力というか取材力?がすごいなーと関心。

    でも読む勢いがつくまで結構時間がかかったなー。

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    2011年02月05日
  • わるいやつら(下)

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    ほんと面白かった。色と欲の為、犯罪者となった戸谷。追い詰められ破滅していく。他のわるいやつらによって。もちろん自業自得でもあるのだが。

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    2011年01月19日
  • わるいやつら(上)

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    戸谷信一、酷い男だ。医者でありながら、色と欲の為邪魔な人間は消す。こんな酷い男が破滅する姿が見たい。

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    2011年01月19日
  • 憎悪の依頼

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    松本清張の短編集。
    この中に収録されている『文字のない初登攀』を読みたいがために購入した。

    『文字のない初登攀』は単独で初登攀を成し遂げたものの、写真等の記録がなく、周りからバッシングされていく主人公を描いたもの。
    短くて読みやすいので一読しても良いのかなとは思います。

    【収録作】
     憎悪の依頼
     美の虚像
     すずらん
     女囚
     文字のない初登攀
     絵葉書の少女
     大臣の恋
     金環食
     流れの中に
     壁の青草

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    2010年12月19日
  • 熱い絹(下)

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    大風呂敷広げた割にはごくごく当たり前の場所に着地したというか…。

    松本清張っていつもそんな気するけど、でも面白いんだよなー。

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    2010年11月27日
  • 黒い画集

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    「天城越え」が入ってるのはこれか。黒いなあ…
    登場人物が容赦なくぼっこぼこにされる作品に、気分が暗くなる。
    救いがないというか。

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    2010年07月17日
  • 危険な斜面

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    愛憎劇が多い。嫌いじゃないけど、ここに収録されているのはまあまあ。
    その中で、最後に収録されている「投影」はとてもわくわくしたし、
    最後もよかった。珍しく何かを学んだ気持ちになった。

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    2010年07月08日
  • Dの複合

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    タイトルは知っていたが読んだことがなかったので。

    売れない作家が「草枕」という雑誌の編集者と取材の旅へ出るとそこへ殺人事件が起こる。最初は野次馬気分でそのことを雑誌へ書いたがそこのことで様々な事件が次々に起こる。

    最初は難しくて読みきれないかもしれないと思ったが後半一気に読めてしまうほど展開が早く、面白かった。

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    2010年07月02日
  • 波の塔(下)

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    偶然が重なりあった不幸。
    その偶然が丁寧に描かれているがちょっと長いかなと感じる。

    文春文庫の解説が目からウロコだった。
    こっちの解釈のほうが、純粋に解釈するより面白い。

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    2010年06月25日
  • 黒い空

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    室町時代の関東管領である扇谷と山内上杉家の因縁が背景となっている。思い切りフィクションなのだけれど、歴史にヒッチコックばりのカラスの出現で、なんとも引き込まれてしまった。

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    2010年06月05日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    昭和23年、米軍占領下の日本で起きた毒物による大量殺人事件。当初の警察捜査は毒物の専門知識を持つ軍関係者に向けられていたが、結局、逮捕されたのは毒物とも軍ともかけ離れた画家、平沢。

    医学的知識のない市井の画家がこんな大胆な事件を実行できるのか。背後にGHQの陰謀を感じた松本清張は、架空の新聞記者に事件を推理させる小説スタイルで事件の真相に迫ろうとした。

    小説?
    ノンフィクション?
    大作家の自己満足?

    と、いろんな読み方ができる作品。

    帝銀事件について、本当に松本清張の意見を知りたければ、「黒い霧」をどうぞ。

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    2010年06月04日