松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まだ狭い世界の、松本清張。 「或る「小倉日記」伝」
松本清張さんの本を読む際に、プロフィール欄に必ず書いてある本。
この作品で、芥川賞を受賞されたからですね。
読んでみると、文章に関しては、もう松本清張さんだな、と
思うのですが、世界観が今まで読んできた作品に比べて狭いですね。
登場人物の数だけでなく、独善的な主人公の意識がメインになって
短編が終わっていくからでしょうか。
自分の信念にまっすぐに、夢中になって、でも認められない、
報われないといった人の話が5つ6つ続くのですが、
そんな主人公の独善に、周囲の嘲笑に同調する際に
「はっ」とすることはありました。
自分の言動、行動に主人公と等 -
Posted by ブクログ
久しぶりに松本清張が読みたくなって、読み始めたはいいけど、なんだか忙しくって中々すすまなかった。
視聴率の裏を探っていくうちに殺人事件が起こる。という話。
そうそう。
私も視聴率のことでは、この本に書かれてることと全く同じ疑問を持ったことがある。だから、結構、興味津々で読んだけど、結局はその真相というものは闇の中で終わってる。
のが、歯切れの悪い感じだったけど、でも、この本で「裏工作はあった」と書いてしまうと、実際に波紋を呼んでしまうから書けないのは分かってるけど。。。
でも、こうやって読むと、実際には何もなくても、そう勘繰る人が多くなるんじゃないか。と思う。私もそんな一人だろう。
「視 -
Posted by ブクログ
塗られた本 松本清張(著)
松本清張を読み返して、ずいぶん私の中の価値観が、
変わっていたことに気がついた。
松本清張を社会派と呼ばれていたことの意味が、
やっと分かったような気がした。
ピュアーな気持ち、純粋な気持ちを大切にするものを、
主人公に据えることで、社会の汚濁、人物の低俗さを、
浮かび上がらせることに、主題をおいた。
多分、若かりし頃の社会と大人というものに対する
私の見方もそんな風だったのだろう。
松本清張は、ピュアーで、ロマンチストだった。
今読むと、松本清張の手法であり、何と無く、
胡散臭さを感じるのである。
小さな出版会社を立ち上げた 美也子。
水商売から、純