あらすじ
奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子は、芳名帳に大戦中の外交官だった亡き叔父・野上顕一郎の独特な筆跡を見た。名前は違うが、こんな変わった筆跡はほかに見たことがない。叔父は戦争末期、スイスで死亡しているはずだ。しかし、もしかしたら……と疑いが彼女の胸に湧いてくる。野上未亡人・孝子とその娘・久美子、節子の夫・亮一は、節子の話に取り合わないが、久美子の恋人である新聞記者・添田彰一は、筆跡の話を聞いて、ある予感を受ける。著者会心の国際謀略ミステリー!
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Posted by ブクログ
戦時中に死んだと言われていた外交官の父の筆跡を寺院の奉名帳に発見する娘。
父の影を追い求める彼女に、恋人である新聞記者はもしかしたらという疑問を抱く。
清張の推理小説としては少し毛色が変わった話かも。かなり叙情的な話だった気が・・・(笑!あんまり覚えてない)
でも最後に父と対面を果たす場面とか、とにかく感動的で当時は一番好きだと思ってた。