松本清張のレビュー一覧

  • 夜光の階段(下)

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    のし上がるために女を利用し、足手まといになると殺す美容師。巧妙に隠された犯行が、ある検事の手によって暴かれていく話。謎解きという面よりも佐山と女達の愛憎の方に面白みがあった。でも全体的にはあまりのめり込めなかった。

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    2013年06月26日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    ハイパーどんより小説。
    どれもこれも、心にずっしりくる。好きな話がない。だけど最後まで読んでしまった。これも人間か。人間だな。

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    2013年06月19日
  • 点と線

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    初の松本清張作品。
    古さを切に感じる時代設定と登場人物の発想力の弱さはやや退屈でした。
    けどすごいなと思ったのはこんなに淡々とした文体なのに各キャラクターやトリックがすごい分かりやすいところ。
    きっと作者は尋常じゃない文章力を持った方なんだろうなと思います。

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    2013年06月10日
  • 失踪の果て

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    ネタバレ

    ミステリーの短篇集。
    昔は斬新だったであろう松本清張のミステリーも、今の時代に読むと、火曜サスペンス劇場を思い浮かべてしまう。

    それでも新鮮さがあり楽しめると思ったのは、「春田氏の講演」。

    日本各地で講演を行う売れっ子評論家の春田氏。
    あるとき彼のファンを名乗る美しい女性が現れ、心をときめかせる。
    彼女の正体がわかっても、ときめきはなくならなかった。
    まるで初恋を描いたような甘い雰囲気を持つ話だ。

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    2013年05月28日
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    ネタバレ

    選挙資金を横領して小豆相場へ投資し新たな事業を始めようとする男の話。
    終始、ハラハラドキドキしながら読んだ。
    破滅の道は予想がつくだけに、読んでて楽しいものではなかった。

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    2013年05月10日
  • けものみち(下)

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    とくにしっかりとした結論が出るまでもなく物語が終わりました。
    読みやすいのですが、あまり得意じゃありません。

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    2013年05月06日
  • Dの複合

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    ミステリーに旅行と歴史を味付けにした。その道具だてがややくだくだしい。もう少し短くまとめても良かったのではないか。12.4.20

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    2013年04月20日
  • 隠花平原(下)

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    どんでん返しのような呆気ない結末だった。多数の人間関係の錯綜、憎悪が底流にあり、殺人、自殺に向かわせる。新興宗教の問題もその後の事件の予見として鋭い。13.4.6

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    2013年04月06日
  • 隠花平原(上)

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    義兄は人違いで殺されたのかも。絵描が探偵ばりに事件の究明に乗り出す。風采の上がらぬ刑事が、表には出ないが気になる存在。13.3.30

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    2013年03月30日
  • 死の枝

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    11篇の短編集。様々なシチュエーションでの殺意、捕縛への怯え。事件解明まで何年も経って破滅に落ちていくというのも特徴。13.3.23

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    2013年03月23日
  • 渦

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    テレビ視聴率を取り上げた推理小説。題材の割には長すぎたきらいがある。話題が古いので社会小説として読むのには少しかったるい。13.2.23

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    2013年02月23日
  • 黒い空

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    90年代に刊行された作品の割に、ちょっと読みにくい。日本史のエピソードが筋に絡んでるので、戦国武将の時代の話をすいすい読めるような人じゃないと、ちょっと行き詰まると思います。

    読み終えてトリックを考えてみるとタイトルは非常に巧妙ですし、伏線も綺麗にきっちり回収されていって、最後にきちんと集約されてます。ただ、素人探偵役の人の動きに対して、警察がこんなに敏感に反応するかなぁ?という辺り、リアリティに欠けるかな。

    ちなみに推理小説としては、前半は「コロンボ」型(ドラマで言うなら古いけど「古畑任三郎」型)です。つまり、犯罪の経緯がすべて読者に明らかにされ、それを隠蔽するためのトリックも語られると

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    2013年02月23日
  • 霧の旗

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    古屋一行・星野真里のドラマを見ました。星野真里って美人なのに、こういう不幸な役いっちゃった系の役多いね。。。おそろしい。それにしても古屋一行のラストの脇の甘さ!!!さすがに馬鹿としか言えない。笑

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    2013年02月13日
  • 点と線

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    今まで素通りしてきた作者だけど、今更ながら読んでみた。その時代に読んでいたら大きな衝撃を受けただろうな。しらみつぶしにアリバイを崩そうとする刑事とそれを予想してアリバイを周到に用意した犯人との執念がすごい。

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    2013年02月08日
  • 水の肌

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    生来の悪党ではない市井の人が犯罪を犯す。その心理を巧妙に綴っている。時代背景は古いが、なおおもしろく読める短編。13.2.2

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    2013年02月02日
  • 歪んだ複写―税務署殺人事件―

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    作者が憎悪した汚職、嫌悪した高学歴がテーマ。息をつかせず一気に読み終えた。設定が昭和30年代なので古い。今はもう見ないが、入り口が靴を脱いで、1階、2階の各世帯の部屋に分かれたアパートがまだあったことを覚えている。昭和47年頃かな。13.1.14

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    2013年01月14日
  • 不安な演奏

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    連れ込み旅館で盗聴したテープに殺人計画が・・・雑誌編集者が事件を追求しはじめる。
    なかなか真相にたどり着けず、雑誌編集者が各地へ出向いたり、同じ場所へ何度も行ったり。旅情ミステリーのよう。
    盗聴テープがもっと生かされると思ったが、冒頭の掴みだけだった。

    新潟県柏崎、岸壁の上にたつ「蒼海ホテル」に魅かれた。

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    2013年06月16日
  • 共犯者

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    短編集。追い詰められた者の心理が精緻に描写されている。「恐喝者」「潜在光景」「典雅な姉弟」が良かった。12.12.22

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    2012年12月23日
  • わるいやつら(下)

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    恋愛の心理描写が多く、時代の割に妙にリアルで、今日でも十分に通用するのではないかと感じた。但し、プロットは今ひとつではないかと思う。かなりひねりを効かせることを意識しているように思うが、余り意外性はなく、面白みに欠けるのではないかと思う、

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    2012年12月16日
  • 十万分の一の偶然

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    テレビドラマで放映する前に、取り敢えず原作を見ておこうと、単純な動機で読み始めた。最初は場所の情景がなかなか思い描けず、物語に入り込むのに苦労した。googleの空撮地図を見ながら読むと面白い。最期は、なんだかなぁ。この作家らしいといえばらしいけど。

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    2012年12月15日