松本清張のレビュー一覧

  • 紅い白描

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    若い女性から 
    会社の偉い人や経営者とその時代の寵児を見つめた時に
    人間的な潔癖さを求めるという視点で 人間性を疑う。
    翳った旋舞においても 同じような手法だった。

    『芸術はニンゲンが生み出すものだ。
    その芸術がすばらしかったら、人格的にもすばらしいに違いない。
    ニンゲンと芸術とが 背反することがあるだろうか』114ページ
    俗物が 創造性を生み出すのか?とも 問いかける。
    さらに ビジネスが 関連してくる。
    芸術とビジネスが ぶつかる。
    積極的に売り込むこと(商魂)に嫌悪を感じる。
    芸術家は商魂をもつべきではない。
    クライアントの理不尽な要求にどう対応するのか?

    俗っぽいニンゲンに描くこと

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    2018年03月05日
  • 霧の旗

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    弁護を断られたために、無実の罪を負って兄が獄死したと信じる女が、弁護の依頼を断った高名な弁護士に復讐するサスペンス小説。

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    2013年08月26日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    8編短編集。
    表題作の「張込み」から順に、「顔」「声」「地方紙を買う女」「鬼畜」「一年半待て」「投影」「カルネアデスの舟板」

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    2013年08月26日
  • 黒い福音

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    50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品

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    2013年08月26日
  • 翳った旋舞

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    三沢順子は 新聞社の資料調査部に 配属された。
    地味な仕事であるが、重要な仕事だ。
    (今では、インターネットがありこの作業は少なくなっているはずだ。)人物の写真を間違えることで、会社に激震が走る。
    部長は世渡り上手で 腰掛け。
    次長は麻雀、競馬、競輪にでかけてしまう。
    新聞社は余裕があったのか緩んでいた。
    川北編集局長が 弛みを一掃するような懲罰人事をおこなう。
    順子はいたたまれなくて 辞表を出そうとすることから、
    人生の変化が始まる。

    真佐子は順子の高校時代の友達で、銀座の一流クラブのホステス。
    人のあしらい方がうまく、一流と言われる人たちとの付き合いがある。
    江木郁子は会社の電話交換手。

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    2013年10月01日
  • 砂漠の塩

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    ネタバレ

    情死の話。

    本当にはた迷惑な情死だ。
    誰にも死体を見られず死にたい、という願望は、自分たちのことしか考えていない。捜索する人々や家族のことも全く考えていない。
    芥川龍之介が何度も心中に失敗して最後に成功する、などは知っているが、やっぱり今の時流にあわないと言うか、心中というものがいまいち理解できない。
    今は不倫も離婚も当たり前だから。
    サスペンスとして描いてあって、心中に至る泰子の心の機微などがもう少し共感できれば楽しめたかな。
    後半の真吉が生死をさまようあたりから、ぐっと読ませる筆力は感じた。そこまでがすこしたるい。
    いずれにしても、とっとと離婚して再婚すればすむ話。
    禁断の愛という二人の

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    2013年08月19日
  • 写楽の謎の「一解決」

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    古本で購入。

    松本清張が写楽の正体についての考察を披瀝した講演を収めた本。
    いつどこで開催された、何の講演会なのか、明記されていないのは何なんだ。

    写楽の正体については諸説紛々である。
    曰く、阿波侯お抱えの能役者斎藤十郎兵衛である。いや阿波侯屋敷にいた蒔絵の下絵師だ、白川家門人の片山写楽だ、版元の蔦屋重三郎こそ写楽その人だ…
    まさに「謎の浮世絵師」に相応しい。

    清張はこれらの説を様々な論証をもって否定する。
    そして「思いつき」として語るのが、「写楽=精神病者説」である。
    写楽の絵の特徴たるデフォルメは実は絵師本人にとっての正常、つまり視神経の狂いから生じたものだと言う。

    清張による写楽

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    2013年08月16日
  • 数の風景

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    ネタバレ

    筆者最晩年の作品ではあるが、何か遠い時代を思わせる雰囲気もある。
    時間の経過はゆっくりであるが、謎が謎を呼ぶ筆致で読ませるところはさすが巨匠というところである。
    とはいえ、特に大きなドンでん返しもなく、作品としては平凡なものであると感じた。

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    2013年08月15日
  • 十万分の一の偶然

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    A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いた東名高速での事故の写真、本当に偶然なのか。
    謎解の後の展開が面白かった。

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    2013年08月07日
  • けものみち(上)

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    米倉涼子が主演してテレビドラマ化されましたが、ラストは原作と大きく違っていましたね。
    でも、個人的には原作本来の終わり方こそ、この物語にはふさわしい気がします。
    こういう「男を食いモノにしてるつもりで結局のところ食いモノにされ、落ちるとこまで落ちていく」汚れ役は米倉涼子みたいないかにも愛人顔の女じゃなくて、松嶋奈々子みたいな正統派の女優さんに演じてほしい。

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    2013年09月11日
  • 憎悪の依頼

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    「すずらん」はアリバイ崩しで推理小説だが他はジャンルを越えた多彩さである。特に「女囚」を読むと自分が信じる正義の皮肉を思う。

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    2013年07月06日
  • Dの複合

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    初めて読んだ松本清張。
    何となく関係性は仄めかされるものの関連性が不明確な事件や自称がひとつになっていく感じは、一部が重なりあっているいくつかの円がひとつに重なっていくような感じ。
    宮部みゆきの、関係なさそうな点的事件がひとつの線で結ばれていく感じとはまた違って、自分の推理をしながら読むことができた。

    初めて読んだのもあったが、物語に没頭するまでの時間がかかったのが難点。
    この没頭するまでの時間をエンジンがかかるまでの時間と表現すると、なるほど知らない作者の本を読むのは「本当にエンジンがかかるかなあ」という車に対する不安と同一視できるのかな。
    でも、エンジンがかかってからの颯爽感を感じさせる

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    2013年07月03日
  • 強き蟻

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    30歳年上の男と結婚した主人公。
    どこまでも強欲、本音で生きてて嫌な気はしないが、物語的には悪者になってしまうのだな。

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    2013年06月29日
  • 夜光の階段(下)

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    のし上がるために女を利用し、足手まといになると殺す美容師。巧妙に隠された犯行が、ある検事の手によって暴かれていく話。謎解きという面よりも佐山と女達の愛憎の方に面白みがあった。でも全体的にはあまりのめり込めなかった。

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    2013年06月26日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    ハイパーどんより小説。
    どれもこれも、心にずっしりくる。好きな話がない。だけど最後まで読んでしまった。これも人間か。人間だな。

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    2013年06月19日
  • 点と線

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    初の松本清張作品。
    古さを切に感じる時代設定と登場人物の発想力の弱さはやや退屈でした。
    けどすごいなと思ったのはこんなに淡々とした文体なのに各キャラクターやトリックがすごい分かりやすいところ。
    きっと作者は尋常じゃない文章力を持った方なんだろうなと思います。

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    2013年06月10日
  • 失踪の果て

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    ネタバレ

    ミステリーの短篇集。
    昔は斬新だったであろう松本清張のミステリーも、今の時代に読むと、火曜サスペンス劇場を思い浮かべてしまう。

    それでも新鮮さがあり楽しめると思ったのは、「春田氏の講演」。

    日本各地で講演を行う売れっ子評論家の春田氏。
    あるとき彼のファンを名乗る美しい女性が現れ、心をときめかせる。
    彼女の正体がわかっても、ときめきはなくならなかった。
    まるで初恋を描いたような甘い雰囲気を持つ話だ。

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    2013年05月28日
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    ネタバレ

    選挙資金を横領して小豆相場へ投資し新たな事業を始めようとする男の話。
    終始、ハラハラドキドキしながら読んだ。
    破滅の道は予想がつくだけに、読んでて楽しいものではなかった。

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    2013年05月10日
  • けものみち(下)

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    とくにしっかりとした結論が出るまでもなく物語が終わりました。
    読みやすいのですが、あまり得意じゃありません。

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    2013年05月06日
  • Dの複合

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    ミステリーに旅行と歴史を味付けにした。その道具だてがややくだくだしい。もう少し短くまとめても良かったのではないか。12.4.20

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    2013年04月20日