松本清張のレビュー一覧

  • 共犯者

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    松本清張の短編小説集。
    今回はあまり良くないと思われるものもあったが、とにかく読ませる力量は凄い。
    集中、「潜在光景」「距離の女囚」あたりが特に印象的だった。
    この「文豪」と呼べるほどの膨大な作品を世に出した作者、人間たちの「出来事」を様々なシーンから切り取ってくるアイディアの無尽蔵さには舌を巻く。

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    2020年08月23日
  • 水の肌

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    犯罪短編集。
    普通の人が犯罪にはしる話がいくつかあって、松本清張は記者時代に事件を色々と調べるうちに人間の犯罪心理に詳しくなったのだろうか。
    そんなことを感じる短編集だった。

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    2020年07月03日
  • 黒の様式

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    「歯止め」「犯罪広告」「微笑の儀式」の3つの短編が所収。「歯止め」は、結婚後数年で自殺した姉の真相が、思春期の息子の素行や夫の実家の法事に出席したことをきっかけに徐々に明らかになる。「犯罪広告」は、義父による実母の殺害が20年たって明らかにしていく息子が、逆に殺される。「微笑の儀式」は、法医学の教授と新進気鋭の彫刻家の飛鳥での出会いが、殺人事件と結びついていく。

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    2020年06月04日
  • 疑惑

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    「疑惑」「不運な名前」の2作品が所収。「疑惑」は、雨の港から転落した車、乗っていた老齢男性の夫は水死、妻は助かる。前科のある女性ホステスのつま、夫にかけれた多額の保険金から憶測呼び書き立てるマスコミ。国選弁護人が、徐々に妻の嫌疑を晴らしていく。「不運な名前」の舞台は、北海道の月形にあった樺戸監獄。この資料館を訪れ、偶然出会った観覧者3名によって偽札作りで収監され亡くなった熊坂長庵の冤罪を解く推論が展開される。かつて印刷工として働いていた経験をもち松本清張ならでの詳しい印刷技術がとうとうと綴られる。

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    2020年05月31日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    本のタイトルは黒地の絵だが、内容は「真贋の森」が出色。
    清張のアカデミズムに対する見方が色濃く作品に反映されている様に感じる。

    「装飾評伝」「草笛」がこれに次ぐ。虚実ない交ぜとなったリアリティー溢れる佳品。

    他の作品も読みごたえはあるが、話の結末はことごとく悲しい。清張の現代小説は人が死なない(殺されない)方がよい。推理小説はまた別。

    「真贋の森」は特にオススメ。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

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    2020年05月31日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

    購入済み

    日本の陰の歴史

    松本清張は戦後のアメリカ軍による歴史に隠された蛮行を暴くことにも勢力を注いできた。この事件なども彼の矯激なまでの心理への追及審が生み出した日本人必読の書であるのでぜひご一読してほしいものだ。

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    2020年05月28日
  • 死の発送 新装版

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    今、この角川文庫を読み終わって
    ふと帯を見ると
    「TVドラマ化!」
    「2014年5月30日(金)よる9時よりフジテレビ系にて」
    とある
    あらま、本日ではないか

    TVドラマ化されるとて新装版になって本屋にあったから
    わたしの目に留まって
    「まだ読んでない清張さん」
    ということで買ってしまった本

    あいかわらずたっしゃな清張ワールドを
    堪能したのだが
    「トランクの死体は発送者本人だった……」
    ストリー展開は

    折も折
    準看護師の女性の遺体が貸倉庫で発見され
    その遺体は本人名で宅配便で送られていたとか
    元同級生の女性が関係しているとか
    と、推理小説ばりの
    謎多き気持ちの悪い事件が現実

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    2020年05月27日
  • 小説帝銀事件 新装版

    購入済み

    歴史の闇を暴く小説

    帝銀事件に関しては未だに定説がでてこないが、当時の警察の発表にははなはだ摩訶不思議な点が多い。この著作は必ずしも100%真実を語っているわけではないが、松本氏の推論はかなり信ぴょう性があると思われている。

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    2020年05月25日
  • 蒼ざめた礼服

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    昭和36年から「サンデー毎日」に連載された作品。日本が安保や防衛費等々で揺れていた時代に書かれたとの解説。大卒の普通のサラリーマン男性が、ある日、ふと道端で目にした古本屋・雑誌を売っている露天から、たまたま購入した雑誌によって、それまでの会社を辞めて転職する機会に恵まれる。米国から特殊潜水艦を購入するにあたって、政財官さらに裏での怪しげな関係と動きを探り始める主人公。自殺に見せかけた殺人事件あり、替え玉殺人あり。しかし、結論がどうも・・・・。

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    2020年04月18日
  • 夜光の階段(下)

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    ネタバレ

    なにしろ、テレビドラマとして、過去4回、放送されている、という事が、すげえな、って思いましたね。4回リメイク!?という。で、そんだけテレビドラマとしてリメイクされまくって、何故に映画化はされんかったのか?未だにされていないのか?という所も、なんだかおもろいですね。

    しかしアレですね、1969年連載開始の作品なのに、1990~2000年代の、いわゆるカリスマ美容師?的存在の出現を預言しとったのかも?という内容は、結構、凄いなあ。松本清張の先見の明、お見事だなあ。

    で、内容はというと、、、そこまで面白くはなかったかなあ?という気がします。うーん。

    佐山道夫は、結局、何でこうね、若かりし頃の、

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    2020年03月26日
  • 夜光の階段(上)

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    ネタバレ

    まだ、上巻だけを読み終わった段階ですので、まだまだ詳しい所は、何もわからないぜ、という状況でございますね。下巻で、どのような展開が、待ち構えているのか、、、ドキドキしながら、読み進めたいと思います。

    上巻を読んだだけの感想では、同じ松本清張の著書としては「砂の器」と近い雰囲気かなあ?と思いました。社会的成功への野心を持った若き男の犯罪。栄光と墜落。犯罪を追う司法の側の人間の、調査への執念と、へこたれなさ。

    砂の器の和賀英良が、この夜光の階段の佐山(宮坂)道夫かなあ、と。まだ、上巻を読んだだけの感想なので、なんとも言えないのですが。

    九州での、八年前の、武蔵温泉近辺での村岡トモ子殺害事件。

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    2020年03月24日
  • 高校殺人事件

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    推理小説を作成する初心者向けの授業があったなら間違いなく教科書の一つとなる作品になるだろうと思ってしまった。
    それほど、展開の起承転結や登場人物の設定など古典的な安心感のある内容だった。
    陰鬱で妖しいポーの詩文をこよなく愛する高校生が鬱蒼とする沼で殺害されるところから始まるのだが、この詩文がある事により一気に怪しげな空気感が最後まで全編に整えられるのは見事だ。
    さらに隣接する古びたお寺、そして何かしら意味深な住職たちが登場し、やがて担任の先生は行方不明になり、さらなる殺人事件が起こるのだが結末はさすが松本清張である。

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    2020年03月11日
  • 眼の壁

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    まだ新幹線もないし、東京駅待合室とか時代を感じるけれど、ぐいぐい読ませて引き込む力は素晴らしい。ぜんぜん古くない!

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    2020年03月08日
  • 夜光の階段(下)

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    面白過ぎて上下巻一気読み。ラストがあれあれ~ではありましたが、この作品で松本清張は司法制度の矛盾、冤罪の恐ろしさを描きたかったんだろうなと感じました。登場する女性がバカばっかりなのが気になった。(;'∀')

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    2020年01月19日
  • 虚線の下絵

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    清張の男女間のトラブルを主とした人間ドラマ。

    売れない肖像画家である男は、売れっ子の親友画家と親交を深める。そんな中、マネージャーでも有る妻は次々と肖像画の発注を取ってくるため、親友夫婦に伝えてみると、それ以上は知らないほうが良いとたしなめられる。

    短編4篇のうち、3篇がちょっとした不倫から、家族や人物が壊れていくさまを、いろいろな視点から描かれており、特に冒頭の「与えられた生」は、読みにくいものの、非常に良くできた作品である。残りの1本は、2・26事件を小説的に再構築したというもので、松本清張の時代小説って、ほんとに散漫だよね。

    メインは最初の3本になってしまうのではあるが、これがまた

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    2020年01月17日
  • 眼の壁

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    松本清張を読むと、いつも思うことがある。
    物語を強引に、都合のいい方に持っていくということである。
    本作でも、いくつも見受けられる。
    しかし、それを感じさせない松本清張の筆力は凄いものがある。

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    2019年09月26日
  • わるいやつら(上)

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    秋の夜長に松本清張。
    とにかく戸谷がドクズのクソ野郎なので、こいつがどのようなしっぺ返しを食らうのか、ワクワクが止まらない!
    それにしても、ど直球なタイトル「わるいやつら」
    今後どんなわるいやつらが出てくるんだろうか。下見沢作雄も何だか怪しい感じだし、槙村隆子も腹に一物抱えてそう。
    下巻に続く。

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    2019年09月20日
  • 状況曲線(上)

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    途中まではとても面白いが、途中からは三流トレンディドラマみたいで面白くなかった
    ただ、それぞれの登場人物の感情の変化の描写は流石。
    今のところ、清張の作品で全てがしっくりきた作品がないのが気がかり。。。

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    2019年06月30日
  • わるいやつら(上)

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    “どのように美しくても、経済力のない女は虫のように無価値だ医学界の重鎮だった亡父の後を継ぎ、病院長となった32歳の戸谷信一は、熱心に患者を診療することもなく、経営に専心するでもない。病院の経営は苦しく、赤字は増えるばかりだが、彼は苦にしない。穴埋めの金は、女から絞り取ればいい……。色と欲のため、厚い病院の壁の中で計画される恐るべき完全犯罪。 "

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    2019年06月26日
  • 時間の習俗

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    神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。関係者の一人だが容疑者としては一番無色なタクシー会社の専務は、殺害の数時間後、遠く九州の和布刈(めかり)神社で行われた新年の神事を見物し、カメラに収めていたという完璧すぎるアリバイに不審を持たれる――『点と線』の名コンビ三原警部補と鳥飼老刑事が試行錯誤を繰返しながら巧妙なトリックを解明してゆく本格推理長編。

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    2019年06月26日