憎悪の依頼

憎悪の依頼

572円 (税込)

2pt

3.5

私の殺人犯罪の原因は、川倉甚太郎との金銭貸借ということになっている。――金銭のもつれから友人を殺害した男が刑の確定後に、秘められた動機を語る表題作。女性が失踪し、カメラだけが北海道でみつかった。死体は発見されず、容疑者の新進画家には堅牢なアリバイがある。巧みなトリックを生かした「すずらん」など、多彩な魅力溢れる全10編を収録した傑作短編集。

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憎悪の依頼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年01月20日

    今で言うところの草食系男子が主人公。仲のよい女性に求愛するも、友情止まり。やがて、恋愛感情は憎悪に変化する。そんな彼が次に選んだのは意外な行動だった。

    拙い作家であれば、「変態」の一言で片づけられそうな主人公の微妙な男性心理。それを殺人の動機にまで昇華させてしまう。松本清張の心理描写の巧さに感服し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月19日

    短編集。殺人事件以外にも個人の心情綴ったり私小説的なものもあり。時代は変わっても人の思いは普遍的なもの。

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    Posted by ブクログ 2015年11月26日

    短編集。ずっとカバンの中に入れておいて他に読むものがない時に読んでたのをやっと読み終える。憎悪の依頼、手に入らないなら壊してしまえという気持ちはわかる。文字のない初登攀、大臣の恋、がよかった。

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    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    時折自分の行動は正しかったのか、悔恨の思いをよぎらせることがある。相手や環境が悪かったのだとやり過ごし、自身を正当化すると、周囲と歪みが生じてしまい修復できない孤立が待っている。これは同調しろという忠言ではなく、過去の振る舞いをどう受け止めて対応するか、完璧は備わっていない日常に向き合う姿勢こそ前進...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月10日

    「松本清張」の短篇集『憎悪の依頼』を読みました。

    『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』、『黒い画集』、『眼の気流』、『巨人の磯』に続き「松本清張」作品ですね。

    -----story-------------
    犯罪者のいびつな心理!
    嫉妬に火...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月04日

    2016/7/4
    松本清張の短編集は読みやすくて何冊か読んだけど短くても長編を読んだような物語の世界観がしっかり心に広がるので読み応えがある。
    説明し過ぎす余韻を残す。

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    Posted by ブクログ 2013年07月06日

    「すずらん」はアリバイ崩しで推理小説だが他はジャンルを越えた多彩さである。特に「女囚」を読むと自分が信じる正義の皮肉を思う。

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    Posted by ブクログ 2010年12月19日

    松本清張の短編集。
    この中に収録されている『文字のない初登攀』を読みたいがために購入した。

    『文字のない初登攀』は単独で初登攀を成し遂げたものの、写真等の記録がなく、周りからバッシングされていく主人公を描いたもの。
    短くて読みやすいので一読しても良いのかなとは思います。

    【収録作】
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