証明

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小説・文芸
499円 (税込)

2pt

4.0

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妻はきっと不倫している――収入のない小説家志望の夫は、雑誌記者の妻に、日に日に嗜虐的になってゆく。とことん追い詰められた妻は……「証明」。農地が住宅地に変わってゆく。新旧の住民が混じる町で起きた殺人の闇を描く「新開地の事件」。努力の末、新興宗教の教祖になりあがった男の軌跡「密宗律仙教」。夫の東北出張中に東京で妻が殺された。夫の足取りは確認され、妻を訪ねた男の存在も。しかし何かがおかしい?「留守宅の事件」。日常に潜む惨劇を描いた傑作推理4篇!

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    購入済み

    4編目は動機がやや不明。
    あとの3編は割とよい。
    いつも思うが、昔の清張の作品をよむと、このころの武蔵野の描写が多く出てくるため、そのころの武蔵野地域を見てみたかったと思う。

    1
    2020年09月26日

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の推理小説集『証明』を読みました。

    『神と野獣の日』、『疑惑』、『火と汐』に続き「松本清張」作品です。

    -----story-------------
    小説が認められず苛立つ夫に、毎日の行動を執拗に追及される雑誌記者の妻。
    怯えからつい口にした嘘が、惨劇をひき起こす。
    『証明』、『新開地の事件』、『密宗律仙教』、『留守宅の事件』推理四篇収録。
    -----------------------

    「松本清張」作品って、次々と読みたくなる魅力を備えていますよね。

    本書には以下の四篇が収録されています。

     ■証明
     ■新開地の事件
     ■密宗律仙教
     ■留守宅の事件


    『証明』は、売れない作家と支える妻の悲劇的な関係を描いた作品。

    作家を目指し、仕事を辞め執筆に専念する夫と、夫を精神面・経済面から懸命に支える妻… しかし、夫は小説が認められず、その苛立ちから、雑誌記者として不規則な生活を余儀なくされている妻の行動に不信感を抱き、執拗に毎日の行動を追及する。

    妻は誤解を招くことを恐れ、夫にちょっとした嘘をついてしまう。
    その嘘を取り繕うため仏文学者に偽りの証明(証言)を依頼するが、それが切欠となり仏文学者と過ちを犯してしまう… 夫が睡眠薬を服用して自殺した後、妻は復習を果たしてから、夫のもとへ。

    喉の奥に何か詰まっているような息苦しさが、読み進めながら強まって行くような作品… 嘘をつきとおすというのは、相手のことを思っていたとしても、精神的にキツイですよねぇ。

    また、作家に限らず、中途半端な才能を持った故に、一流と平凡のボーダーライン上を彷徨うことになった人生って… 難しいですね。


    『新開地の事件』は、「東野圭吾」選のアンソロジー作品『スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001』で既読の作品。

    再読でしたが、面白く読みました。

    何気ない日常に潜むドロドロとした人間関係に起因した殺人事件、特に男女の欲望が巧みに描かれているところが「松本清張」らしい作品… 歳は重ねても、女は女なんですよねぇ。


    『密宗律仙教』は、ある印刷工が教祖となり密教系の律仙教という新興宗教を興す物語… 宗教関係の内容なので、あまり興味が湧きませんでした。

    宗教に関する知識の深さ、広さに感心しました。


    『留守宅の事件』は、夫の出張中に妻が殺害された事件のトリックを暴く作品。

    夫の出張中、妻に恋心を持つ夫婦共通の友人が夫の留守を知り妻を訪ねていた… 夫が自宅に戻ったとき、妻は物置で死体となって発見される。

    東北出張中でアリバイのある夫、殺害の機会と動機があるが殺害を否認する友人、、、

    捜査を進める中、夫が妻に多額の生命保険をかけていたことがわかり、警察は夫のアリバイ崩しにかかる… そこにはまさかのトリックが。


    昭和44年から昭和46年に発表された作品でしたが、現代に置き換えても通用する作品だと思います。

    0
    2022年05月27日

    Posted by ブクログ

    4つの短編集。
    松本清張の舞台は昭和30年から40年くらいのものが多いと思うのだけれど、文体も表現も独特で現代ではあまり使わない描写が多数出てくる。
    それが、非常におどろおどろしさや胡散臭を出している。
    基本的に4つとも殺人絡みで、その時代の雰囲気をうまくかもし出している。
    見慣れない漢字、慣れない時代に読むスピードは遅くなるのだが、砕いて読み進めていくと非常に面白い。

    0
    2021年02月09日

    Posted by ブクログ

    犯罪者の心理や捜査資料から殺人現場を描くタイプのミステリ短篇集。

    真の犯人を暴く、クラシカルなタイプの推理小説も含まれるのだが、犯人不詳として処理されかねない終わり方をする作品が怖くて面白い。

    表題作はドラマ化されたことで有名になったようだけれども、こちらはイマイチ。ワタクシ的には、新興宗教を舞台にした「密宗律仙教」が、清張の文献を調べたあとが見えるようでも有り面白かった。

    こういうのを読んじゃうと、最近の推理小説なんか子供だましだよなあと感じる。1冊に4~5篇で、そこに人間の嫌なところや社会背景の複雑さを、葛藤をぎゅっと詰め込める作家って、最近はいるのかねえ。

    0
    2015年01月24日

    Posted by ブクログ

    中編集。
    「証明」「新開地の事件」「密宗律仙教」「留守宅の事件」

    「密宗律仙教」は新興宗教もの。淡々と書かれているがユーモアというか皮肉か、面白かった。

    動機は色と金、日本の女性って案外貞操観念の薄いのか。

    0
    2014年01月25日

    Posted by ブクログ

    短篇と言うより中篇集。

    綿密! 繊細! 重厚!

    引き込まれるなぁ。

    淡々としているのに、悲喜こもごもちゃんと伝わってくる。

    さすが☆

    0
    2011年09月24日

    Posted by ブクログ

    作家志望のうだつのあがらぬ夫をもつ新妻がふと陥った色欲の魔道を人間心理の洞察をこめて描いた「証明」と「新開地の事件」「密宗律仙教」「留守宅の事件」の推理四篇

    0
    2009年10月07日

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