松本清張のレビュー一覧

  • 死の枝

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    ネタバレ

    以前、『オカルトクロニクル(サイトの方)』で「青ゲット事件」を読んだ時、松本清張がその事件を元に「家紋」という短編を書いてあると知り、読んでみたかった本。
    ただ、「家紋」はややイマイチだったかな?
    雰囲気等はいいんだけどなぁー。
    というのも、雪代の思うその人が犯人だったとすると、市之助も美奈子も、そして隣家のお房もその人をおそらく知っているわけだ。
    だとすると、いくら街灯がない暗い中に頭巾をかぶっていたとしても、ちょっと無理があるような?
    確かに明治のこと(「家紋」ではいつの事か書かれていない)だから、いくら廃仏毀釈の世とはいえ、寺の権威はまだまだ相当あったとは思う。とはいえ、2人殺され(実際

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    2019年02月24日
  • 十万分の一の偶然

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    A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に選ばれた「激突」。それは、東名高速での多重衝突事故直後を撮った写真だった。
    そのようなシャッターチャンスは十万分の一の確立で、交通事故の凄惨さを知らしめ、事故抑制に繋がると評された。
    凄惨な事故を記録する「報道」を優先するか?
    「人命」救助を優先するか?
    そして、その十万分の一は、果たして本当に偶然なのか?
    婚約者をその事故で亡くした男が、撮影者を追いつめる!!!

    私も趣味で写真を撮るので、シャッターチャンスを待つ気持ちはわかるけれど、やっぱり「人命」でしょ。

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    2019年02月21日
  • 黒革の手帖(上)

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    原口元子、34歳。恋人もおらず、友人もおらず、さして美人でもない。ひたすら銀行で働き、気が付けば女子行員最年長。今後の人生、どうしようか.....という思惑の結果が7568万円もの横領!!その金を元手に、バーの経営。更に行き詰れば恐喝!まごうことなき悪女で犯罪者。けれどもこの男性優位な時代の中、後ろ盾もなく、元子にあるのは知恵と度胸。次から次へと野望を抱く姿は正直カッコいい。1ミクロンの罪悪感もなく、清々しいくらいだ。今のところ上手くいきすぎているけれど、どうなるの??下巻へ~

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    2018年12月17日
  • 塗られた本

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    美貌と色気を兼ね備えた美也子は、自らが立ち上げた出版社を大きくする野望を持つ。それも愛する夫(詩人でヒモ同然)の本を出版してあげたいが故。その為には、女の武器を使い、愛人のパトロンもいる。その後、男を手玉にとったしっぺ返しを喰らうが、それはあまりにも代償として大きかった...。始めは『黒革の手帳』ばりの悪女話かと思ったが、どうもそうではないらしい。美也子の切なさ・脆さはぐっとくる。下手したら昼メロのような雰囲気になるところ、そうはならないのはやはり松本清張だからか。隣人房子のキーパーソンぶりは凄い。

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    2018年11月13日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    小倉日記自体を知らなかったけど森鴎外にも興味が湧いてくるし小倉にも行って見たくなる。
    ほかも菊枕などどれも面白いし読みやすかった。

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    2018年10月25日
  • 黒革の手帖(上)

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    面白かったです。表現や内容はちょっと古めかしいところもあるのですが、とても読みやすくてのめり込みました。
    ドラマは武井咲さんの方だけ観ましたが、ドラマとは違って、元子さんが若くも美しくもありませんでした。
    銀行員がバァのママになって、男からお金を巻き上げてのしあがっていく。元子さんの強かさがすごいです。
    楢林は破滅したけど、橋田はこれからなのかな。安島もなんだかドラマと違うので、続きが楽しみです。
    すみ江の言い淀んだことがかなり気になるのですが、下巻で描かれるのかなぁ。

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    2018年10月14日
  • 黒い画集

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    浮気や不倫が発端で破滅の道へ。。そのなかでも「遭難」や「天城越え」はともかく、「寒流」や「坂道の家」は読んでて痛々しい。

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    2018年10月01日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 5 犯罪小説

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    犯人の心理や犯人自身の言葉からなる短編集。
    なんだかつまらないことから犯罪は起こるのだなぁ。
    最後の『形』が一番面白かった。

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    2018年09月26日
  • 虚線の下絵

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    これ前に一度読んだ事があった。(;^ω^) 226事件を同行させられた見習い医官の視点から描いた「首相官邸」、前は退屈だったけど今回はかなり面白く読めた。こういう作品があるのが、清張と他のミステリー作家との大きな違いなんだよね。

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    2018年09月16日
  • 湖底の光芒

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    およそ三年ぶりに読んだ日本語の小説第一弾。久しぶりに触れると、清張のキレッキレの“言葉遣い”のスゴさが以前にも増して分かる。丁寧で的確。それでいて、重すぎるテーマを重く感じさせない。読者に負担をかけず、それでいて、言いたいことはハッキリと示す。選び抜かれた言葉たちがキラキラと光って見える。お手本のような文章だと思う。

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    2018年08月10日
  • わるいやつら(下)

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    わるいやつらが本当に悪くて、憤りながら読み進める。
    次から次へと悪行が生まれて、読み手を休ませない。

    ただ、「点と線」でも感じたと同様に、詰めが甘い。結局軽率な行動により足が付くって終わり方は、ちょっと残念。ここまで引っ張ってきたんだから、憎たらしい位にわるいやつを続けて欲しかったな〜…


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    2018年08月01日
  • 渡された場面

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    ネタバレ

    2つの事件が、作家志望の青年の盗作から紐解かれていく。なにか、作家である作者の「作家」という職業のアンチテーゼ的な皮肉も込められているように感じた。

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    2018年07月29日
  • 隠花の飾り

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    松本清張晩年の短編集。松本清張の短編は通常70~100ページくらいだそうなのですが、この短編集は30ページくらいの作品というのがテーマになっている。ショートショート手前な感じが新鮮で面白かった。

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    2018年06月16日
  • 数の風景

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    測量技師と債務から逃げ都落ちした不動産屋、そして数字狂の女性。接点の無い3人の線が重なり事件が起き、1本の線になった時、謎が解ける。
    作者の膨大な知識・取材に驚愕する作品。

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    2018年04月30日
  • 熱い絹(下)

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    松本清張作品を本で読んだのは初めてかな?さすが重厚な作品でした。それにタイシルク王のモデルは、昔何度かいって大好きなチェンマイで見たあのぞうさんのデザイン作った人かーと驚き。

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    2018年04月15日
  • P+D BOOKS 山中鹿之助

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    松本清張の時代小説は珍しく、主人公の生涯は時代に抗うことでその時折輝きをみせる。派手な合戦はないが、戦いに必須である兵糧を断絶していく知恵が現在の北の国に対する外交と重なっていく。武器よりも打撃は大きいのは時代を経ても変わらない。

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    2018年04月08日
  • 状況曲線(上)

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     実は松本清張を読んだことがなかった。子供の頃は社会派で難しそう、なんだか怖そう(横溝正史と印象が混ざってる)で。大人になってからは時代に読むと古くさそう……という印象だった。

     薦められて読んでみたのだが、思ったより文章は硬質ではなく叙情的、そして何より主役が50代を超える太って小柄な中年男性。高度成長期の建設会社の専務さんで、談合とかしちゃうんだぜっていうんだから何というかすごい。どうしておまえが主軸なのか。イケメンとか若者じゃないのか。
     しかしながら、主人公の味岡が陥れられ(たと思い込んだ被害妄想もすごい)、困ったとしても、警察や誰かに相談できない。なぜなら談合がばれてしまうのが問題

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    2018年02月08日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    ネタバレ

    カバー 木村光佑
    解説 平野謙

    『張込み』
    なんか読んでもよくわからなかったけど(私がアホだから)
    刑事がずっと張り込みをする話ですね
    奥さんが不倫してたっぽい

    『顔』
    ある劇団に所属する無名の若手俳優の話
    彼は過去に、付き合っていた女性を殺した
    なかなか女性が別れてくれずに面倒くさくなったのだ
    そして、殺しに行った時、一人だけ女性の知人と会ってしまった
    その知人に顔を覚えられていると思い込んでいる主人公は、いつ自分の犯罪がバレるかひやひやしている
    しかし、俳優として大きな仕事が彼に舞い込む
    映画にでて顔が全国に広まれば、あの知人男性に見られるかもしれない
    でも、俳優として大成したい気持ち

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    2018年01月21日
  • 落差 上 新装版

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    島地って男は、許せない!とつい感情移入してしまった。しかし、だまだれる女も女のような気がするが、まあ、それは作り物のお話だからと思えば、いいのか。

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    2018年01月06日
  • 眼の気流

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    ドラマの原作ということで気になった「たづたづし」を読みたくて手にした。他の短編もいろんな感じがあって面白かった。

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    2017年12月18日