松本清張のレビュー一覧

  • 眼の壁

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の長篇ミステリー作品『眼の壁』を読みました。

    『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈上〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈中〉』、『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション〈下〉』に続き「松本清張」作品です。

    -----story-------------
    手形詐欺の驚くべき手口! 
    上司の汚名を晴らすため、ひとりの男が立ち上がった。
    傑作サスペンス!

    白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。
    責任を一身に負って自殺した会計課長の厚い信任を得ていた「萩崎」は、学生時代の友人である新聞記者の応援を得て必死に手がかりを探

    0
    2022年09月05日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

    Posted by ブクログ

    張込み:山口県、九州に向かう列車はどの列車なのか特定出来なかった。当時の暮らしぶりが何となく分かる。バスも登場し、昭和全盛の頃を思い起こさせる。
    顔:山陰線周布駅から浜田駅までの普通列車、昭和22年の時刻表で確認したが当該の列車は確認出来ず。自らの名声を得ようとするが為に周囲を消してゆく、自己中心的な考え方といってしまえばそれで終わりだが、そこには一般市民としての葛藤も見て取れる。最後のいもぼうの場面はちょっと出来すぎとも思いましたが圧巻でした。いもぼう、京都に長年住んでいますが名前だけ知っていて訪問した事無し。
    声:2部構成になっている。1部と2部は別の話かと思っていたが最後に結びつくあたり

    0
    2022年09月17日
  • 佐渡流人行―傑作短編集(四)―

    Posted by ブクログ

    松本清張の時代小説短編集です。足利義昭や丹羽長秀 毛利元就などが活躍する「腹中の敵」「陰謀将軍」「戦国謀略」。地獄を味わう男たちの「佐渡流人行」は意外な結末に驚いた。ほか「流人騒ぎ」など名も知らぬ男を主人公にした時代小説が面白い。意外にスラスラ読めました。清張は時代物も面白い。

    0
    2022年08月30日
  • 夜光の階段(下)

    Posted by ブクログ

    美容師(この時代にカリスマ美容師に着目している炯眼さ!)として大望を抱く青年と女たちを描いたサスペンスの後編。女性の肉体を冷徹に観察し人間関係を巧みに利用して計画を進めていく友人にしたくないタイプだが妻となる女も酷い。自分の実力を盲信し職場で居丈高で振る舞い失敗ると女王陛下のように寄生してくる特大地雷物件である。しかも調査能力及び推理力が卓越しているだけで無く相手の弱点を絡めていくという主人公以上に悪党感があった。
    検察との死闘を期待していると意外すぎるラスト。

    0
    2022年08月27日
  • 夜光の階段(上)

    Posted by ブクログ

    男性美容師がパトロンの人妻、編集者を利用して成功をおさめるが…というサスペンス。始めは女を利用する冷血漢だと思ったが相手にしている女が虚栄心と嫉妬と肉欲の塊で胃が切り詰めらる様な感覚でスケジュール管理していく姿はビジネスマン的ですらある。

    0
    2022年08月27日
  • Dの複合

    Posted by ブクログ

    古代史、民俗学の諸説をもとに、旅も絡めたミステリー。「点と線」「ゼロの焦点」の雰囲気を思い出す。
    終盤は、えーっ、そうきますか!という驚きに満ちている。

    0
    2022年08月22日
  • 天才画の女

    Posted by ブクログ

    制作過程及び美術履歴不明な新人女性画家の真相を追う話でありがちな殺人事件などは無い。しかし画商たちの腹の読み合いと推理力は紛れもなくミステリー。笑顔の裏に、罠や情報の探り合いがあり魑魅魍魎的な美術界が堪能できる。
    最後のオチが現実的で良かった。

    0
    2022年08月22日
  • 眼の壁

    Posted by ブクログ

    白昼の銀行で巧妙に仕組まれた手形詐欺が起こる。
    責任を負った会計課長は自ら命を絶った。

    会計課長の部下・萩原は、友人の新聞記者・田村とともに真相を追う。

    真相を追ううちに、背後に巨大な右翼団体が見えてくる…
    そして、殺人事件、誘拐事件が起こる…

    昭和30年代前半なのに、古臭さは感じない。

    電報や電話の取り継ぎ、特急『はと』、急行『なにわ』には、昭和レトロを感じる。

    餓死に見せかけて殺す⁇
    もっと楽に殺す方法もあっただろうに…
    なぜ⁇

    もっとも今ならすぐに捕まりそうではあるが…

    0
    2022年08月12日
  • 眼の壁

    Posted by ブクログ

    手形詐欺で自殺に追い込まれた上司の無念を晴らすべく部下と友人の新聞記者が追うサスペンス。黒幕の正体など既視感は有るが寧ろ社会派サスペンスの元祖なのでこちらが元ネタであろう。
    社会派と称しつつもキチンとトリックを取り入れているところは良かった。

    0
    2022年08月02日
  • 渡された場面

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の長篇ミステリ作品『渡された場面』を読みました。

    「松本清張」作品は、今年の7月に読んだ『憎悪の依頼』以来ですね。

    -----story-------------
    四国の県警捜査一課長「香春銀作」は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。
    九州在住の「下坂一夫」が書いたというその描写は、「香春」が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件"の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。
    再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。
    ------------------

    0
    2022年07月23日
  • 巨人の磯

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の短篇集『巨人の磯』を読みました。

    『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』、『黒い画集』、『眼の気流』に続き「松本清張」作品ですね。

    -----story-------------
    一見、犯罪とは無縁な日常生活の中に潜んでいる不可解な人間心理を、斬新なアングルと手法でえぐった傑作推理小説集。

    大洗海岸に巨人のように膨張して漂着した海外旅行中の県会議員の死体と巨人伝説を巧みに結び付けた『巨人の磯』。
    実力はありながら、地味な風貌が災いし、どの組織でも決してトップの椅子にはつけない元銀行副頭取。
    男が三十一歳も若いバーのマダム

    0
    2022年07月10日
  • 眼の気流

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の短篇集『眼の気流』を読みました。

    『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』、『黒い画集』に続き「松本清張」作品ですね。

    -----story-------------
    車の座席で戯れる男女に憎悪を燃やす若い運転手、愛人に裏切られた初老の男。
    二人の男の接点に生じた殺人事件を描く表題作等5編。
    -----------------------

    以下の5篇が収録されています。

     ■眼の気流
     ■暗線
     ■結婚式
     ■たづたづし
     ■影

    『眼の気流』は、前半はタクシー運転手の視点、後半は刑事の視点から、ひとつの事件を追う物語、

    0
    2022年07月10日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の短篇集『張込み 傑作短編集〔五〕』を読みました。

    『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』に続き「松本清張」作品ですね。

    -----story-------------
    推理小説の第1集。
    殺人犯を張込み中の刑事の眼に映った平凡な主婦の秘められた過去と、刑事の主婦に対する思いやりを描いて、著者の推理小説の出発点と目される『張込み』。
    判決が確定した者に対しては、後に不利な事実が出ても裁判のやり直しはしない“一事不再理”という刑法の条文にヒントを得た『一年半待て』。
    ほかに『声』 『鬼畜』 『カルネアデスの舟板』など、全8編を収録する。
    ---------

    0
    2022年07月10日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の短篇集『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』を読みました。

    『聞かなかった場所』に続き「松本清張」作品ですね。

    -----story-------------
    『松本清張傑作短編集』は、現代小説、歴史小説、推理小説各2巻の全6巻よりなる。
    本書は現代小説の第1集。
    身体が不自由で孤独な一青年が小倉在住時代の鴎外を追究する「芥川」賞受賞作『或る「小倉日記」伝』。
    旧石器時代の人骨を発見し、その研究に生涯をかけた中学教師が業績を横取りされる『石の骨』。
    功なり名とげた大学教授が悪女にひっかかって学界から顛落する『笛壺』。
    他に9編を収める。
    ------------------

    0
    2022年07月10日
  • 聞かなかった場所

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の長篇ミステリー『聞かなかった場所』を読みました。

    「松本清張」作品は、今年の4月に読んだ『内海の輪』以来ですね。

    -----story-------------
    妻の死の真相を追って運命に翻弄される一人の男。
    力作長編。

    農林省の係長「浅井」が妻の死を知らされたのは、出張先の神戸であった。
    外出先での心臓麻痺による急死とのことだったが、妻が倒れた場所は、妻が一度も口にしたことのない町であった…。
    一官吏の悲劇を描く力作長編。
    -----------------------

    農林省の係長「浅井恒雄」は神戸への出張中に妻「英子」が心臓麻痺で急死した… 元々「英子」には軽度の心

    0
    2022年07月09日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

    Posted by ブクログ

    小林聡美さんの『読まされ図書室』の中で、井上陽水さんがお勧めしていた短編「白梅の香」。この作品を読むために借りました。松本清張は『点と線』以外読んだことがなく、しかも時代小説とのことで若干警戒していましたが、さらっと読めました。名前も顔もいかついおじさんでしたが(失礼)、文章はとっても読みやすい!どのシチュエーションでも、だれもが読みやすい文章を書ける人というのは真に頭のいいひとなんでしょうねぇ。

    0
    2022年07月02日
  • 危険な斜面

    Posted by ブクログ

    「松本清張」の短篇集『危険な斜面』を読みました。

    「松本清張」作品は今年の1月に読んだ『神々の乱心』以来ですね。

    -----story-------------
    男は絶えず急な斜面に立っている……。
    爪を立てて上に登って行くか、下に転落するかだ??。

    十年ぶりに会った女は、男の会社の実力派会長の妾だった。
    彼女を利用して昇進に成功した男はやがて彼女の存在が邪魔になり……。

    表題作『危険な斜面』ほか、刑事の張り込みを描いた『失敗』など全六篇の短篇を収録。
    -----------------------

    本作品は昭和32年から昭和34年に発表された、以下の6篇で構成されています。

     ■

    0
    2022年06月28日
  • 死の枝

    Posted by ブクログ

    松本清張の連続短編集。どれも独立した話になっていて 登場人物はどこにでもいそうな人物だが犯罪に染めていく状況や動機が書かれており、非常に読みやすい。なかでも、「家紋」「ペルシアの測天儀」が読み終わった後余韻ががあっていいと思う。30ページぐらいの短編だけどおすすめです。

    0
    2022年06月26日
  • 砂の器(上)

    Posted by ブクログ

    何度も映像化されているし、結末は知っているので、ちょっと敬遠していましたが、一度読み始めるとどんどん引き込まれて、一気に読み切れました。
    若干、真相に近づく過程にご都合的な部分を感じなくはないですが…。

    0
    2022年06月25日
  • 小説帝銀事件 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際にあった事件を題材にした小説。
    小説だけど、ほとんどノンフィクションのような形式。

    この事件は犯人が逮捕され死刑判決まで出ているが、松本清張は元731部隊の人が犯人と推理している。
    戦後、731部隊のノウハウが米軍に必要だったため、731部隊の隊員はGHQによって庇護された。
    そのことを公にしたくなかったため、捜査の手が731部隊に及ぶと、GHQが邪魔をした。
    と松本清張は推理を展開する。

    いずれも何の証拠もなく、あくまで想像に過ぎないと思うが、一理あると思う。
    ただし、冤罪なら誤認逮捕された人は、なぜ事件後、大金を持っていたのか。
    そして、そのお金の出どころをなぜ言わないのか。この点

    0
    2022年06月23日