松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ上手いな〜〜描き方
官能小説じゃねーかと思ってたら怖い話じゃん…書き方が客観視点なのが救いがなくて怖い
これは神を信仰する宗教をディスった話?
ミステリーって著者の考えが出てこないという点で怖い、サイコパスみたい
松本清張って何を書きたい人なの?
やっと捜査始まるんかい!!
ランキャスター氏が世津子を襲うって、普通だったらわざわざ自分の手を汚すようなことしないと思うけど、そういうことが罷り通ってた時代ってことなんだろうな…
実際にあってお蔵入りになったってのがやだなあ
そうゆうものにメスを入れる感じで書いたわけね
"実際犯罪の新解釈"っていうジャンルがあるのか…
松本清張ってそうゆう人なんだ
この人自身に興味が湧くな
松本清張記念館に行ってみたいから頑張って他のも読もう
昭和45年の作品が全く古びれずこんなに夢中になってしかもかなり読みやすく読めるなんて
エンタメじゃないからかな -
Posted by ブクログ
数々の日本史に残る芸術家に関する短編小説。
何を成し遂げたか、というよりも、人間性に迫っていくところが面白い。
もちろん、具体的なところは、想像でしかないわけだが、それをうまく作り込んでいる。
例えば、一流の芸術家だとしても、世代交代というものに思い悩むことがあるだろうし、素晴らしい芸術家ほど、精神的に脆弱であり、二重人格であるかもしれない。
また、ここで取り上げられる芸術家は、歴史上は、表面的には取り上げられる機会が少ないのかもしれないが、例えば、茶道家などは、政治とも深く関係があったわけで、そのような史実を学ぶ上でも有益なヒントを与えてくれる。
ただ、どうしても短編小説なので、ここから、個々人のことを更に深掘りしていく動きが良いのだと思った。
以下抜粋~
・秀吉は信長になろうとしているのだ。これまでの秀吉のやり方を観ていると、戦争でも、部下の操縦でも、みんな信長の真似であった。信長の模倣において、利休を捉えているとしか思えなかった。
なるほど、秀吉は数奇者として異常に熱心である。が、それは何か的が外れていた。美への直感というものが無かった。(千利休)
・これだった。今まで概念的な知識でしかなかった宗元画の山水が、この眼で実地に見て具象的に実体を把握したことである。内面の充実がそこにある。
(雪舟)
・そのころ、織部は切支丹にひどく牽かれていた。彼の妹は、高山右近の妻だった。
織部は南蛮器物に施された意匠に驚嘆した。色彩は強烈で明るかった。
(古田綾部)
・利休は、町人の茶に我執して自滅した。おれは茶人と同時に武人だった。すると、おれは武人であったが故に、その側のために自滅したのだな、と彼はぼんやりと思った。
(古田織部)
・政一はもっと多芸であった。建築、造庭、書、生花、和歌といった風である。(小堀遠州)
・利休の茶道は、要するに町人茶道であった。
戦国争乱で京都の貴族が逃亡してきて、この地に茶道がひろまったといわれる。
が、利休の「わび」は町人の芸術であった。前の時代の無常観とはちがう。
禅学的な教養をもつ武士階級の感情には当然に反撥があった。利休の死滅後、三万五千石の大名古田織部によって利休の茶道は変改させられる結果になった。
(小堀遠州)
・なぜ蘇我氏が帰化人に人気があったかというと、仏教信奉の問題にかかる。(止利仏師) -
Posted by ブクログ
読み終えて上手い話で人を安易に信じてはいけないと思ったけど、これは騙されるよな。
ただ話の辻褄が綺麗なくらい合っていくので、途中からもしやこれはどんでん返しの復讐劇が始まるんだろうなとも思っていた。
作者も間違いなく銀座でタバコの煙を燻らせながらバアでお酒をセンセーって言われながら飲んでいた筈だ。
実在のホステスにほのかな恋をし、結局実らなかったものだから恨み節で、実際では何も出来ないので、小説の中でどん底に落ちる恐怖を与えてやろうっていう復讐劇だったのかもしれない。
もしくはホステスから様々な悪い事例を聞いていて、それらをヒントにして書いたのかな。
怖かったけど面白かった。 -
Posted by ブクログ
【松本清張読み返し7冊目】
2024-8-26(月)松本清張『駅路』傑作短編集(六)を読み終えました。この短編集全6巻は、松本清張の短編作品を現代小説・歴史小説・推理小説に分けて、3つの領域を各2巻にまとめたものです。本書は推理小説分野の第2集で、傑作短編集全6巻の最終巻でもあります。
読売新聞の「松本清張 今日的意義問う」「分析する書籍刊行続く」という見出し記事で取り上げられていた『松本清張の昭和史』と『松本清張はよみがえる』を読んだのをきっかけに、松本清張作品を読み返そうと思いたちました。本書で7冊目です。学生時代に松本清張の作品はかなたり読んだと思い込んでいたけれど、読み返してみると初めて読む作品ばかり。本書収録の10作品も同様です。松本清張は41年間の作家人生で1,000編以上の作品を書いていると聞きました。昔は、数多い話題作のほんの一部を読んだに過ぎないのだなぁ〜とあらためて感じています。
本書では、『ある小官僚の抹殺』、表題作の『駅路』、『陸行水行』の3作品が特に興味深かったです。この3作品を含め本書収録の作品は、えっ!と絶句するような結末を迎える小説が多く、重くのしかかってくるような読書感の作品が多いですが、それでも惹きつけられます。
『ある小官僚の抹殺』は題名が直截的で読むのにちょっと構えてしまう。でも読み出したら止まらない。この作品は、ある中央官庁の課長の犠牲で幕引きとなった政官財の汚職事件の深層に、「私」警視庁捜査ニ課長が推理しつつ迫る展開です。1960(昭和35)年に発表されたもので、作中に昭和の雰囲気を感じる道具立てがいろいろでできます。夜行急行〈安芸〉、時刻表、駅の立ち売り新聞・・・。昭和の人間としては懐かしさを感じる部分が多い。ですが内容は現在の令和の時代にもありそうな状況を描いているように感じます。ぜんぜん古くない。今も汚職事件報道で見たり聞いたりするような。60年前も現在もあまり変わっていない構造があるのだろうかと思いなが読みました。
『駅路』は銀行営業部長を定年退職した人物が主人公です。律儀な努力で勤め上げ、普通以上の地位と収入を獲得した人物。第二の人生の出発に自由を求めます。事件解明にかかわる年配刑事の言葉が印象に残る。「・・・人間だれしも、長い苦労の末、人生の終点に近い駅路に来たとき、はじめて自分の、自由というものを取り戻したいのではないかね。」同じようなステージにある我が身には心に響く。結末は、自由を取り戻しつつある主人公の、明るい歩みであってほしかった。それじゃあ清張作品ではなくなるかもしれないけれど。
『陸行水行』この作品は推理小説なのだろうか?邪馬台国の謎に迫る古代史の歴史書ではないのか?もしかして両方かもしれない。そう思いながら読みました。それにしても、松本清張の古代史にかける熱い想いが伝わってくる作品です。『魏志倭人伝』『古事記』などを縦横に読み解きつつ、諸説を比較検討しながら陸行水行の謎に迫る松本清張の筆は、私にとって驚きの連続でした。この謎の追究は一種の推理だという主旨のことを、筆者は作品の本文で書いていました。この作品は古代史の謎に迫る推理と、この謎解きにかかわる登場人物たちをめぐる事件の真相に迫る推理。推理小説の二重奏だと、読み終わって感じる。何度でも読み返したい作品です。
だいぶ時間はかかりそうだけど、これからも松本清張作品の読み返しを続けようと思っている。
【本書収録作品】
・白い闇
・捜査圏外の条件
・ある小官僚の抹殺
・巻頭句の女
・駅路
・誤差
・万葉翡翠
・薄化粧の男
・偶数
・陸行水行
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Posted by ブクログ
うーん面白い。
短編集の構成としては推理小説を集めた巻ということだけど推理小説とも少し違う犯罪小説集。驚きトリック自慢の浅い推理小説とは一線を画す。
どの作品も戦後の社会の中で生きる人の心をバックグラウンドにして職人芸的なお話を作り上げる松本清張の手腕が冴える。「鬼畜」は幼い緒形拳の出ている映画がテレビで放映されていてトラウマ的に怖かったけどこういう原作なんだな。「張込み」の人間ドラマ。「顔」のスリル。「声」のアイディアと偶然のプロット。「地方紙を買う女」の登場人物の個性とトリック。「一年半待て」の法的な組み立てと皮肉。「投影」の正義感とマスコミ。「カルネアデスの舟板」の破綻に至る心の動き。