松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近テレビドラマ化される事が多い、松本清張先生。
「砂の器」、「黒革の手帖」、「けものみち」いずれも高視聴率のようだけど、どれも見ていない。ましてや、小説自体も読んでいないというチョット乗り遅れ気味な感じもするけど、この「Dの複合」が火スペや土曜ドラマ劇場なんかで2時間ドラマ化されたら、是非見てみたい。(もう、やってたりして・・・)
売れない作家が、小出版社の月刊誌に旅の紀行文「僻地に伝説をさぐる旅」の連載依頼を受けたところから、物語がスタートする。
旅先で白骨死体遺棄事件が起こり、当初は単なる偶然と思っていた事件が、曰くありげな人物が登場し、さらに謎めいた35、135という数字が指し示すもの -
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PrimeVideo 出演者:
小泉孝太郎、泉里香、上地雄輔
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手形詐欺の驚くべき手口、調査を始めた部下を襲った、不可解な事件。
昭和32年、『点と線』と並行して連載された、清張初期の秀作。
白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。責任を一身に負って自殺した会計課長の厚い信任を得ていた萩崎は、学生時代の友人である新聞記者の応援を得て必死に手がかりを探る。二人は事件の背後にうごめく巨大な組織悪に徒手空拳で立ち向うが、せっかくの手がかりは次々に消え去ってしまう……。
複雑怪奇な現代社会の悪の実体をあばき、鬼気迫る追及が展 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026/09
レベルの高い短編集!
松本清張の良さって特に短編に現れてるなと最近思うようになってきた。オススメの短編集です。
以下オチ多少触れてます。
「共犯者」
銀行強盗をした共犯が裏切るんじゃないかと不安になる男性の話。あまりに疑いすぎて仲介者に嵌められるという何ともなオチ。
「恐喝者」
脱獄した男性が工事現場で働くも、過去の自分を知る女性を脅迫。ラストは転落し、自業自得エンド。
「愛と空白の共謀」
好き!かっこいい女!
夫は愛人といるときに死んだことに気が付いたのに、彼女の決意に共感し「わたし別の車で帰るわ」かっこよすぎる。
「発作」
色々重なってイライラし通しの男 -
Posted by ブクログ
松本清張最後の長篇小説。クライマックスがもうすぐ、というところで「未完」となったことが惜しまれる。
初出が『週刊文春』連載であるため、時折「おさらい」めいた記述が挿入されるのがややまだるいし、探偵役を担う二人(埼玉県の特高係長と貧乏家族の次男坊)とをなかなか接続しない展開は引き伸ばしとも受け取れる。しかし、大本教の流れを汲む神道系の新興宗教と満洲における阿片流通、軍部と皇族関係者(とくに貞明皇后と香淳皇后の対立)の暗躍を盛り込んでいくいあたりはさすがの構想力と唸らされる。1930年代の軍部と「神がかり」とのかかわり/つながりは、のちに奥泉光が『グランド・ミステリー』や『雪の階』で描いた