松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芥川賞を受賞した表題作と他5篇を集めた短編集。
後の清張のような推理小説的な展開はほとんど見られない。
まず表題作だが、小児麻痺のようなものを患った男が、九州にいた頃の森鴎外を研究していくという話。
全体にも通ずることだが、人物の心情などをほとんど地の文で書かない簡潔な文体が読んでいて潔い。
内容はまずまずといったところ。
他の4篇に関しては、全体的なテーマとして、登場人物(主に主人公)が、一つのことに集中していて他のことには目もくれないような一途さを持っており、
そのせいで他者の反感を買ってしまうという、熱心さに基づく哀れさが展開されている。
途中では、その人物に反感を持ってしまうが、話が終 -
Posted by ブクログ
上巻も下巻も、続きが気になって気になって、仕事どころではなかったですw
そして、思うのは、この小説に「砂の器」というタイトルを付けた松本清張氏のセンス。すごく美しいですね。脱帽です。
作中の風景描写も表現が美しいと感じました。
2004年にドラマ化された際の主題歌は、ドリカムの「やさしいキスをして」。
これを読んだ後に聴くとまた格別ですね。
いつの世も、女性の愛は一途で美しい。
傍から見たら"どうかしている"状態であるほど、本人の中では純度を増していく。
そこにはまさに「幸か不幸かは私が決める」という強い意志がある。
美しさの核はそれかなと思う。
そして、それを体現して -
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犯罪の回送
北海道北浦市(小説内の架空の市)の春田市長が、陳情で東京出張中に行方不明となり、日野市の林の中に埋められた死体となって発見される。警視庁の田代警部、岡本刑事、青木刑事が真相を追う。他派閥で政争中の田代も時を同じくして東京に来ており怪しまれるが、北海道へ帰郷した彼は水死体となって発見される。北浦市には、札幌のクラブママあがりの妻美知子、弟雄治がいた。はたして春田市長は、どこで殺害され現場へ「犯罪の回送」となったのか。本当に東京で殺害されたのか、いかなる理由で殺されたのか、田代警部は解き明かしていく、この小説の核心となる。