松本清張のレビュー一覧

  • 砂の器(下)

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    読み応えがありぐんぐん引き込まれた。初めて読んだ松本清張さんの作品ですが、とても良かったです。主人公の刑事がかっこいい。昭和ハードボイルド、今の時代だこそ余計にいい。

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    2023年12月26日
  • 眼の壁

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    ネタバレ

    待ってくれ...!結局二見ヶ浦の旭波荘にいた舟坂は誰だったんだ...?!すごい威圧感で田村と一緒に汗かきながら読んでいたのだが??
    そして結局最後まで竜雄と上崎絵津子が出会わない事に動揺した。2人の出会いが読みたかった。

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    2023年12月10日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

    どのようにして、無実の人間が犯人に仕立てられていくのか、はたして平沢が本当に犯人なのか?疑問が残る実際にあった事件を記者の目線で書かれた小説。事件についての真相はわからず、作者も想像するしかなかった。

    戦後という時代のGHQの影響力、細菌部隊(731部隊)の関与や陰謀説がしばしば噂された。

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    2024年09月27日
  • 共犯者

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    どの短編も読みやすい。
    男女間の縺れを扱った作品が多い。
    個人的に「共犯者」「愛と空白の共謀」「典雅な姉弟」が面白かった。

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    2023年11月14日
  • 黒革の手帖(上)

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    ネタバレ

    賢いカッコ良い女性。駆け引き上手。男の弱みを握ってそれと引き換えにお金をいただく。
    と思いきや、最後は嵌められてたのか。

    手帳に何が書かれてるのかな?って思いながら読み始め、架空名義の口座か、なるほど。と思った。

    出産前最後の一冊となり、思い出の作品となりました。

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    2023年11月08日
  • 黒革の手帖(上)

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    ネタバレ

    面白い。久々に一気読み。
    クライム小説の一種だろうが、元子の野望がどんどん膨らんで、次々に機会がやってくる。都合が良すぎるきらいはあるが、元子の手段を択ばぬやり方が、心地よくなってくる。
    何度も映像作品になっているのも納得。

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    2023年10月10日
  • 半生の記

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    ネタバレ

    巨匠松本清張は作家になる以前に朝日新聞社で記者をしていたのだろうと勝手に想像していたが大きな誤りだった。生活するための苦労が生々しく冷静に回想されており、それが読むものを惹きつける。点と線や砂の器は読んだ後、彼の膨大な作品群になかなか手を出さなかったのだが、この半生の記によって無性に読みたくなった。

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    2023年10月09日
  • 砂の器(下)

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    最高…圧巻の内容でした。

    全ての些細な事も全てしっかりした伏線で、一字一句見落とせない、無駄な情報が一つもなく、迎えた結末、興奮が抑えられなかった。

    綾辻行人先生、横溝正史先生、そして松本清張先生恐るべし。

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    2023年09月25日
  • 危険な斜面

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    さすが松本清張。会長の妾との逢瀬から殺人事件までのスピードと計画の発想がいい。
    男は絶えず急な斜面に立って爪を立てて上に登るか、下に転落するだけ。いずれは転落する可能性があるが、常に上昇しようとする性がよく表現されている。
    6話短編集。

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    2023年09月03日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    作り話かと思うような事件だと思った。一部フィクションの部分があるので、タイトルに「小説」が入っているんだろうか。松本清張さんの取材力に圧倒させられる。GHQや731部隊など、史実を知る意味でも、読むべき作品だと思った。

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    2023年08月29日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    今更ながら、初松本清張で、当たり前のように面白かった。声を記憶するのに長けた電話交換士の「声」。殺人を犯したにも関わらず俳優として映画出演する「顔」。そして、自分の犯した罪を確認するために、地方新聞を買う「地方紙を買う女」。さすがに隔世の感のある設定のものもあるがそれを差し引いても設定、展開の面白さに圧倒されます。単なる推理もの(「投影」のようなトリックものもあるけれど)ではなく「張込み」「鬼畜」など人間関係について考えさせられるもの、「カルネアデスの舟板」のような刑法(緊急避難の法則)をベースにしたものなど、広くて深い。少しづつ、松本清張の世界に浸りたいと思いました。

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    2023年10月23日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    占領下の日本、青酸カリを飲ませ行員十数名を殺害し現金が奪われる。画家の平沢貞通が逮捕されるが…。最後の「しかし、とに角、個人的なおれの力ではどうにもならない」に「小説」とせざるを得なかった作者の無念がにじむ。

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    2023年08月16日
  • 黒い画集

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    ようやく読み終わった!
    というのも、分厚くてボリュームまんてん、そして物理的に重い!!

    松本清張の本を読んだのは初めてだったのですが、スラスラ読めてしまう面白さでした。
    短編7作という贅沢な内容!

    手に取ったきっかけは、60年から61年にかけて公開された映画「黒い画集」シリーズ三作を観たことでした。
    「遭難」を原作とした「ある遭難」の脚本で、好きな映画監督の1人である石井輝男が参加していたことを知り鑑賞。
    (「あるサラリーマンの証言」は橋本忍が脚本!)

    松本清張は有名だし、たくさん映像化もされているけど、やはり昔の作品な上分厚いので読み切れるかなと少し不安がありましたが、読み始めると夢中

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    2023年08月11日
  • 半生の記

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    松本清張、唯一の私小説
     結婚の馴初めなどは一切書いてゐないが、立派におもしろかった。清張は私小説が苦手で、これも気に入らなかったとしてゐるが、私には十分な私小説に思はれる。小卒の人間の苦心惨憺たる半生が、「或る「小倉日記」伝」同様に、端正でくどくどしない文章で瑞々しく語られてゐる。
     苦労人で、後半で七人家族を養ふことの懊悩がさらりと俯瞰で示されてゐる。達者だと思ふ。至言と感じた文も多かった。たとへば、兵器廠の片手の管理人のくだりの「世間の人は組織の大きさだけを見る」で、かういふ達観したやうな文が好きだった。

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    2023年08月06日
  • けものみち(下)

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    一気に読み終わった。ジェットコースターに乗っていたかのように。悪い人たちの物語。こう云ふお話は本当にありそうな気がします。

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    2023年04月26日
  • 神々の乱心 上

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    昭和8年、東京近郊・梅広町の「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。月辰会研究会をマークする特高課第一係長・吉屋謙介が事件を追う。

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    2023年04月20日
  • 遠い接近

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    「松本清張」の長篇ミステリ小説『新装版 遠い接近』を読みました。
    『表象詩人』、『溺れ谷』に続き、「松本清張」作品です。

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    過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた「山尾」に、召集令状が届く。
    この一枚の紙が、「山尾」のみならず家族の運命までも大きく狂わすことに。
    古兵の制裁にも耐え復員したが、すべてを失った「山尾」は、召集令状を作成した区役所兵事係への復讐を誓う。
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    「朝日新聞社」発行の週刊誌『週刊朝日』に『黒の図説』として発表されたシリーズ

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    2023年04月08日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 3 美術ミステリ

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    「真贋の森」「青のある断層」「美の虚像」「与えられた生」の4つの短編が収録。芸術、ことに美術と権威と人間欲と・・・。

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    2023年04月25日
  • 危険な斜面

    購入済み

    『二階」

    当作者の作品の大半は読んでいるが、長編、短編ともに高い完成度を持ったものが多い。中でも本編の「二階」は圧巻である。
    登場人物を極めて少なく限り、舞台設定も、主人公の夫が伏せている病間のある二階である。主人公である印刷業を細々と経営している妻が夫の家政婦の登場で心理的に追い詰められていくサスペンスの盛り上がり方は読者を最後まで一気に引き込んで離さない。二階がこれほどまでに遠く、恐怖に満ちものになるとはだれが想像しえたであろうか。意のままになるはずの一介の家政婦の存在は夫婦の大きな亀裂を作り悲劇へと導く。短編ならではの筆致と構成に作者の技量を感じた。

    #ドキドキハラハラ #切ない

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    2023年03月30日
  • 任務 松本清張未刊行短篇集

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    多作だった松本清張。偶然に単行本の掲載から漏れていた10の掌編。

    特にテーマなく集められた分、清張の広い分野に渡る筆力が満載の一冊。

    何より「半生の記」の続編ともいえる「雑草の実」が秀逸。

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    2023年02月02日