松本清張のレビュー一覧

  • 黒い画集

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    ようやく読み終わった!
    というのも、分厚くてボリュームまんてん、そして物理的に重い!!

    松本清張の本を読んだのは初めてだったのですが、スラスラ読めてしまう面白さでした。
    短編7作という贅沢な内容!

    手に取ったきっかけは、60年から61年にかけて公開された映画「黒い画集」シリーズ三作を観たことでした。
    「遭難」を原作とした「ある遭難」の脚本で、好きな映画監督の1人である石井輝男が参加していたことを知り鑑賞。
    (「あるサラリーマンの証言」は橋本忍が脚本!)

    松本清張は有名だし、たくさん映像化もされているけど、やはり昔の作品な上分厚いので読み切れるかなと少し不安がありましたが、読み始めると夢中

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    2023年08月11日
  • 神々の乱心 上

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    昭和8年、東京近郊・梅広町の「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。月辰会研究会をマークする特高課第一係長・吉屋謙介が事件を追う。

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    2023年04月20日
  • 遠い接近

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    「松本清張」の長篇ミステリ小説『新装版 遠い接近』を読みました。
    『表象詩人』、『溺れ谷』に続き、「松本清張」作品です。

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    過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた「山尾」に、召集令状が届く。
    この一枚の紙が、「山尾」のみならず家族の運命までも大きく狂わすことに。
    古兵の制裁にも耐え復員したが、すべてを失った「山尾」は、召集令状を作成した区役所兵事係への復讐を誓う。
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    「朝日新聞社」発行の週刊誌『週刊朝日』に『黒の図説』として発表されたシリーズ

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    2023年04月08日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 3 美術ミステリ

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    「真贋の森」「青のある断層」「美の虚像」「与えられた生」の4つの短編が収録。芸術、ことに美術と権威と人間欲と・・・。

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    2023年04月25日
  • 危険な斜面

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    『二階」

    当作者の作品の大半は読んでいるが、長編、短編ともに高い完成度を持ったものが多い。中でも本編の「二階」は圧巻である。
    登場人物を極めて少なく限り、舞台設定も、主人公の夫が伏せている病間のある二階である。主人公である印刷業を細々と経営している妻が夫の家政婦の登場で心理的に追い詰められていくサスペンスの盛り上がり方は読者を最後まで一気に引き込んで離さない。二階がこれほどまでに遠く、恐怖に満ちものになるとはだれが想像しえたであろうか。意のままになるはずの一介の家政婦の存在は夫婦の大きな亀裂を作り悲劇へと導く。短編ならではの筆致と構成に作者の技量を感じた。

    #ドキドキハラハラ #切ない

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    2023年03月30日
  • 任務 松本清張未刊行短篇集

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    多作だった松本清張。偶然に単行本の掲載から漏れていた10の掌編。

    特にテーマなく集められた分、清張の広い分野に渡る筆力が満載の一冊。

    何より「半生の記」の続編ともいえる「雑草の実」が秀逸。

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    2023年02月02日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    真犯人はおそらく旧軍部の人間。731部隊関係者であり、毒物は青酸ニトリール。
    私がこの事件で一番印象に残ったのは「第二薬(セコンド液)」の使用である。これは常人には決して思いつかない。これはただの水であった。しかし、一分後にそれを飲むように指示したことは、この一分間が非常に重要であったことを示唆する。極めて知能的な、そして無慈悲な犯罪であり、旧特務班関係者の犯罪であることを匂わせる。
    日本が抱える深い闇の一つである。

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    2023年01月28日
  • 疑惑

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    原作が知りたかった

    何度か映像化されている表題だが、それぞれ結末が違うらしいのでオリジナルを読みたかった。終末「嫌な予感がする」と感じてはいたが、「ここで終わるのか!」と感嘆した。もう一作は時代考証を理解できる方におすすめだ。

    #深い #ダーク

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    2023年01月27日
  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

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    清張は初めから清張だった

    松本清張の初期の短編集だが、作風はやはり清張だった。作品を重ねて出来上がったものではなく、彼は初めから清張だった、と感じる。短編ゆえの展開もおもしろい。

    #深い

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    2023年01月27日
  • 鬼火の町 新装版

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    藤兵衛と釜木が上からの強大な圧力に負けずに岡っ引きのプライドで事件を解決していたのでさすがだなとおもった。
    最後まで何が真実なのかわからなかったので面白かった

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    2023年01月09日
  • 神々の乱心 下

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    松本清張の遺作。未完の作品だけれど、物語がほぼ完結に至っているのが読者としては救い。
    上巻で月辰会や関係者が概ね登場して、下巻では関係者が次々と結ばれていく。時代は満州事変前夜で張作霖爆殺事件も絡んできて読者の関心を引き寄せるのも忘れていない。
    宗教物でよくある神々しく美しい女性と神つきと性みたいなモチーフから逃れられてはいないけれど、その薄っぺらさ=フェイクさも同時に語られていて、フェイクであるが故の説得力も語られている。
    巻末の編集部註でその後の展開はおおよそ予想はつくけれど、唯一皇居のレシピの話はよくわからないまま。誰か解説してくれているのだろうか。原武史さんの解説本があるようなので、そ

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    2022年12月25日
  • 徳川家康 新装版

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    松本清張さんの作品なんですが、小学生でも簡単に読めました!
    徳川家康のことは学校で習っていたのである程度はわかるんですけど、その裏に隠された意外な真実を思い知らされました!歴史番組を見ていてもああこのことかぁ〜と分かるようになってきて、面白いです!徳川家康が子供の頃、竹千代だった頃はこの歳でこんなに苦労した人はいないと思いました!
    歴史が苦手な人や、松本清張さんの作品が読んでみたいと思っている人にオススメです!

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    2022年11月18日
  • 徳川家康 新装版

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    松本清張の本だが、内容は平易でわかりやすい。中学生向けに書かれた本なのかな?
    家康の生涯を文庫本240ページでまとめているので、余分な部分がなく読みやすい。
    書かれている内容が1964年当時の研究内容に依拠しているため、最新の研究との認識の差異は、解説で小和田哲男先生がまとめられている。
    2023年の大河が徳川家康らしく、関連本が続々出ているが、はじめの一冊としてオススメの本。

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    2022年11月03日
  • 死の枝

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    読ませます

    読んでいて、犯人と同じ心理になって過呼吸になりそうな話がありました。
    無駄なくわかりやすく、読みやすかったです。さすが松本清張先生と思いました。

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    2022年10月09日
  • 半生の記

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    小気味良い文章

    わかりやすい短い文章でサクサクっと読めました。
    飾らないウソがない文章っていいものだと思います。

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    2022年09月28日
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    選挙資金を持ち逃げした主人公。まさに表沙汰にできない告訴できないお金、犯罪である。逃走の間に逗留した旅館の中居から、太占の占いのことを知り、その資金で小豆相場で大儲けする。その中居と内縁関係となり、モーテルを開業するが……。

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    2022年09月26日
  • 網

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    東京在住の中堅作家である主人公は、ある日、北陸の新聞社社長から新聞連載の小説執筆依頼を受ける。かつての年下の戦友からである。それと時を同じくして、衆議院選挙が始まる。北陸の新聞社社長の推す候補者は落選し、その選挙を指揮していた選挙総本部長が選挙違反で全国指名手配されるが、遺体となって、伊豆山中で発見される。死体となって発見された選挙本部長も、かつての戦友だった。主人公の元に毎月送られてくる原稿料の他の、尋ねてくる女性に手渡すように頼まれた金銭。そして、受け取り来る面々。真相解明を探り始めた主人公。

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    2022年08月28日
  • 北の詩人 新装版

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    日本の敗戦から朝鮮半島の分断。米ソの狭間で独立を目指す朝鮮人の活動家。戦時中は転向、その経歴を握られ米のスパイとなった詩人を主役とした異色の小説。

    日本の敗戦から朝鮮戦争までの朝鮮半島情勢は日本ではあまり話題になっていないように思う。エアポケット的な部分をあの
    松本清張が小説にしていたことを知りさっそく購読。

    スリーパーとなった男の不安。それは小さな嘘を重ね破滅に進む清張ドラマの主役そのもの。

    結果として日本の敗戦のタイミングが、南北分断を招いている。祖国が分断された悲しみは日本人には理解できない、負の部分だろう。

    金日成と李承晩による南北別れた独立の少し前を描いた傑作でした。
    やはり

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    2022年08月06日
  • 黒い画集

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    「松本清張」の短篇集『黒い画集』を読みました。

    『聞かなかった場所』、『或る「小倉日記」伝 傑作短編集〔一〕』、『張込み 傑作短編集〔五〕』に続き「松本清張」作品ですね。

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    身の安全と出世を願う男の生活にさす暗い影。
    絶対に知られてはならない女関係。
    平凡な日常生活にひそむ深淵の恐ろしさを描く7編。
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    以下の7篇が収録されていますが、、、

     ■遭難
     ■証言
     ■天城越え
     ■寒流
     ■凶器
     ■紐
     ■坂道の家

    『遭難(映画タイトル:ある遭難)』、『証言(映画タイトル:あるサラリーマンの証言

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    2022年07月10日
  • 神々の乱心 上

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    だいぶ長い間かかってしまったけれど、松本清張が皇室(の周辺)を扱った未完の大作。読み進めるにつれて未完ということが残念でならないけれど、致し方ない。
    新興宗教に関わる皇室で働く女官の自死に始まり、その謎を華族に連なる萩園と、特高の吉屋が追う。双方がお互いを警戒しあっている関係性、皇室というタブーに関わること、その皇室と新興宗教の関係の怪しさ、満州における阿片の不正事件、天皇陵の盗掘、そして大戦を前にした昭和初期という緊張感がこの小説の雰囲気を盛り上げる。
    小説ではあるけど、昭和初期は日本がアジアの盟主(批判はあるだろうけど)であったことも特に満州を巡る記述や人々の凛とした佇まいから感じられる。

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    2022年06月19日