松本清張のレビュー一覧

  • 美しき闘争 上 新装版

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    1962年に新聞連載された作品。姑と同居のマザコン夫と離婚したヒロインが勤め始めたのは、昔の縁故を頼っての弱小週刊誌の零細出版社。その先も、あっという間に買収され、買収先はさらに強欲な出版社。今の時代から考えられないように、セクハラに遭遇しながらも懸命に生きるヒロイン。

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    2023年05月11日
  • 砂の器(上)

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    東京蒲田駅で死体が見つかった。カメダを手がかりに今西刑事が東北や出雲の方へ出向くがこの1冊では犯人は見つからず続編へ続く。出雲の奥の方言もズーズーべんだとは知らなかった。方言も知れて良いことを知った。

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    2023年05月04日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

    帝銀事件が起きた昭和23年の日本は、連合国の占領下にあった。当時の日本人はもちろん、日本の様々な組織(検察・警察含む)にとってアメリカを中心とする占領軍は途方もなく巨大で、時には「壁」になったのだろう。
    事件の犯人を旧日本軍関係者と睨んでいた警察捜査の主流は、「壁」にぶち当たってしまった。「壁」が旧日本軍のある一部に利用価値を見出し保護したからである。行き場をなくした主流が傍流の平沢貞通犯人説に殺到し、あれよあれよという間に平沢の死刑判決に至ってしまった。平沢自身、あまり素行がよくなかったことや脳の病気による虚言症などを抱えていたことがあり、自白重点主義の当時、心証の面で不利に働いただろう。

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    2023年04月18日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 6 社会派ミステリ

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    「拐帯行」「紙の牙」「鴉」「喪失」「繁昌するメス」「失敗」「投影」の7つの短編が収録。このシリーズの選定作品は、どれも暗い・・・。

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    2023年04月25日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 4 法廷ミステリ

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    「証言の森」「脊梁」「一年半待て」「晩景」「奇妙な被告」の5つの短編が所収。
    とにかく、暗い………。

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    2023年04月25日
  • 鬼火の町 新装版

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    「松本清張」の時代小説『新装版 鬼火の町』を読みました。

    『表象詩人』、『溺れ谷』、『新装版 遠い接近』、『半生の記』、『軍師の境遇 新装版』に続き、「松本清張」作品です。

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    朝霧の大川に浮かぶ無人の釣舟。
    漂着した二人の男の水死体。
    川底の女物煙管は謎を解く鍵か。
    反骨の岡っ引「藤兵衛」、颯爽の旗本、悪同心、大奥の女たちを配して描く時代推理。
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    天保の江戸を舞台にした時代推理… 時代小説というよりは、ミステリ小説として愉しめましたね。

     ■幽霊船
     ■煙管の追及
     ■厚い壁
     ■煙管の持ち主

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    2023年04月09日
  • 表象詩人~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    「松本清張」の中編2作が収録された作品『表象詩人』を読みました。

    「松本清張」作品を読むのは2年半振りくらいですね… 短篇ミステリ作品集『水の肌』以来です。

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    昭和初期の小倉。
    私鉄職員の“わたし”「三輪」は、陶器会社に勤める仲間、「秋島」、「久間」とともに詩を愛好していた。
    陶器会社の高級職員「深田」の家に集まっては詩論を戦わせるが、三人とも都会的な雰囲気をまとう「深田」の妻「明子」に憧れていた。
    だがある夏祭りの夜、「明子」は死体で発見される。
    事件は迷宮入りとなるが……(表題作)。
    山中で発見された白骨の謎を追う『山の骨』も併載。
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    2023年04月08日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    松本清張氏の傑作短編集第五作。これと第六作は推理小説集である。8つの短編で443ページ。複雑なトリックは無いが、楽しめます。東京から九州に向かう夜行列車、新幹線でも寝台列車でもない、清張作品だなー。

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    2023年04月02日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    帝銀事件についてのお話
    当時の捜査の杜撰さにちょっとあきれた
    軍関係の捜査は大変そう
    内容的に平沢は犯人にしたてあげられた感がある
    犯人としては矛盾するようなところもありながら
    警察が決めつけてしまったような感じ
    事実はいったいどうだったのだろう?

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    2023年03月11日
  • けものみち(上)

    購入済み

    楽しめる作品だった

    ドラマも見ずの初見。「こいつが黒幕か?」など予想しながら楽しめる作品だった。最後に残った者を見て「クックッ」とほくそ笑んだ。

    #ダーク

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    2023年03月10日
  • 砂の器(上)

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    場面描写が細かくて、高度成長前の時代の何とも言えないエネルギーや戦後の混乱の残りみたいなものが味わえる。
    既成の権力や文化にやたらと反抗する若者グループはこの後無事に大人になったんだろうか。

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    2023年03月04日
  • 隠花平原(下)

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    義兄殺人事件を追う画家の話の後編。ネタバレになるので詳しくは書かないが死人が増加していく為けっこう盛り上がる。画家が凄いのは上巻でも書いたが吉田記者の調査力も侮り難い。
    真犯人が唐突かつ意外すぎて初めは理解に苦しんだがミステリーとしては面白い。
    注目したいのは終盤のある一節で主人公の何気ない行動が実は殺意を防止していたという告白のくだりで、かなりゾッとした。未読だけど少し読んだ『カラマーゾフの兄弟』のゾジマ長老だかの告白に通じるものを感じた。

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    2023年02月15日
  • 駅路

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    親近者が行方不明になった時に、人はどのような行動を起こすのか。幾重にも物語が派生する松本清張の企みは愛憎を潜ませる。この素朴な激情が人の業として様々な事象に連鎖して、転落する様がドラマとして魅せられる。いいよね清張。

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    2023年01月20日
  • 黒革の手帖(上)

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    ドラマを先に見ているのですんなりと頭に入ってきました。
    ドラマとは時代設定が違うから細かい部分は違うけれど。

    女の強さ、したたかさ、怖さがしっとりと書かれた作品。
    屈辱や孤独を味わった女性がいかに強いかということをしみじみと感じます。

    主人公・元子が“女”という性を使わずにのし上がっていくのは同じ女性としてかっこいいとさえ感じます。

    上巻では、上昇気流に乗っている元子。
    下巻でどう転落していくのかどう機転を利かせるのか、楽しみです。

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    2022年11月06日
  • 神と野獣の日

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    昭和38年に週刊誌に連載された松本清張には珍しいSF作品。とある同盟国から誤って核を搭載したミサイルが何発か日本に向かって発射された。迎撃でないミサイル2発は、東京都心を直撃するという。この知らせが国民に周知されたのは、ミサイル到達予想時刻の1時間足らず前。首相はじめ主要な政府要人は、すでに飛行機で大阪に飛び立ち、大阪から各部署、国民に指令する。東京都内に残された人びとは、どのような行動を起こすか?
    昭和38年に架空のSF小説として連載が始まるも、果たして、現在も仮想現実のことと言えるのかどうか?

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    2022年11月05日
  • 梅雨と西洋風呂~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    「松本清張」の本格推理長篇『梅雨(ばいう)と西洋風呂』を読みました。

    『西郷札 傑作短編集〔三〕』、『私説・日本合戦譚』に続き「松本清張」作品です。

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    水尾市の市会議員である「鐘崎義介」は酒造会社と市政に批判的な新聞社を経営するやり手。
    だが、温泉で出会った女「カツ子」が自室の西洋風呂で見せる、若く奔放な姿態に溺れる。
    地方の名士である男は、都会的なものの虚飾に魅せられて破滅の道をたどり、やがて殺人を招き寄せていく! 
    地方政界に渦巻く欲望と利権を描くとともに、“アリバイ崩し”にも挑んだ本格推理長編。
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    2022年10月28日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    「松本清張」の歴史小説12作品を収録した『西郷札 傑作短編集〔三〕』を読みました。

    ここのところ「半藤一利」作品を読んでいたので、歴史に関する本が読みたかったんですよね… 「松本清張」作品は、一昨年の12月に読んだ『黒の様式』以来です。

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    時代小説の第1集。
    西南戦争の際に薩軍が発行した軍票をもとに一攫千金を夢見た男とその破滅を描く『西郷札』。
    江藤新平の末路を実録的に描いて、同じ権力機構内にいるものの軋轢、対照的な勝敗を浮びあがらせた『梟示抄』。
    幕末に、大名、家老、軽輩の子として同じ日に生れた三人の子供が動乱の時代に如何なる運命を辿ったかを

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    2022年10月27日
  • 黒革の手帖(上)

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    武井咲主演のドラマが良すぎて。でも、令和に合うようにされてたから、原作はどうなのかなと思って読み始めた。元子は悪女って言われるけど、周りのオッサンも似たり寄ったりでしかも気持ち悪いので、個人的には元子を応援してしまいたくなる…笑。ていうか架空預金ってそんな作れるもんなんだ?

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    2022年10月11日
  • 眼の壁

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    巧妙な手形詐欺で3000万を騙し取られ責任を取り自殺した会計課長の部下の萩崎竜雄は、義憤に駆られ真相究明に動き出す。友人の田村と共に探っていくが、組織によって第二第三の事件が起きる。長編小説だが、会社員の主人公が命の危機に直面しながらも上司が死んで真犯人がのうのうと生きているのが許せないという気持ちで踏ん張るのが共感する。

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    2022年10月02日
  • 砂の器(上)

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    国電の蒲田操車場で男の撲殺死体が見つかった。
    付近での聞き込みから、被害者の東北弁と、被害者と容疑者が話していた『カメダ』という言葉を手がかりに、捜査を行うが…

    容疑者に関する有力な情報はつかめないまま、捜査本部は解散となる。

    警視庁捜査一課・今西は、捜査を継続。

    今西のひらめきから、新たな事実が…

    方言、地名、電車からの紙吹雪…

    事件にかかわっているかと思われる人物が、自殺、不審死…

    今西のこの殺人事件への執念がすごい。

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    2022年10月02日