あらすじ
東京西部の川辺で男性の遺体が発見された。心臓を刃物で刺され右胸を抉られるという不審な事件で、警察は男が愛知の硯職人であることを突き止めるが、捜査は難航。犯人逮捕に至らないまま新たに殺人事件が起こる。さらなる被害者は、旧日本軍憲兵の前歴を持つ人物と、東南アジアから極秘の目的で来日した外国高官だった。思いもよらず陰謀の渦中に巻き込まれ殺人の容疑をかけられた青年・崎津は、独自に真相を追い始めるが……。社会派ミステリの巨匠による傑作推理長編。
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Posted by ブクログ
時代は昭和35年。国民の価値観や生活環境が大きく変わった頃。しかしまだ戦後15年。戦争がもたらした影響も所々に残っている。
敗戦後のゴタゴタに紛れて富を得た者が私利私欲のために悪事を働き、殺人事件がおこる。そんな中、思いもよらず事件に巻き込まれてしまった青年が真相を追う話。
当時の生活、お金の価値、防犯カメラが普及していなかった頃の警察の捜査など興味深く読めた。
ミステリー好きなら是非読んで欲しい一冊です。