• 1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365歴史編

    1日分の分量は安定しており、長すぎず短すぎずちょうどよかったです。
    日本史の復習にと思って始めましたが、ある程度予備知識やイメージを持った自分のような読者にとって、新鮮味や意外性を含んだ内容になっていました。これは自分の求めた通りのことで、満足でした。

    #タメになる

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  • 小説帝銀事件 新装版

    NHKの特番「未解決事件」で、松本清張が帝銀事件をノンフィクションで書こうとしたものの、葛藤の末に小説として出す経過が描かれていた。なるほど本作の前半は小説のように進んで行くが、後半はずいぶん趣きが変わってくる。こういうのをルポルタージュというのか…。
    その後『日本の黒い霧』で結局ノンフィクションとして取り上げたところを見ると、やはり清張は帝銀事件については他作品とは異なる向き合い方をしていたのかなと思った。
    個人的に後半は読み進めるのに苦労したが、何度か読み返すうちに良さがわかってくるのかも。

    #タメになる

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  • ゼロの焦点

    作品の演出としてか、石川県各地の陰鬱な雰囲気が強調されていた。私はそうは思わないが、松本清張にはこの地の風景がそんな風に見えたのか…。ただ、重要な舞台である能登の海岸(私が行ったのは冬の夜にライトアップされた機具岩)を前にすると、本作に描かれたように烈風が吹き付け、奇岩のおどろおどろしい感じもあって恐ろしかったのは確か。この地を旅した清張が何を感じたか考えながら読了した。
    筋については、先の展開が気になるようなタッチなのでどんどん読み進めることができた。

    #ドキドキハラハラ

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