【感想・ネタバレ】天保図録1のレビュー

あらすじ

上意! 江戸城老中部屋に呼ばれた将軍家慶の側用人水野美濃守は、老中筆頭水野越前守忠邦から、突然の罷免を告げられた。その瞬間こそ天保の改革の幕あけだったのだ。家慶の信を得た忠邦は野望に燃える鳥居耀蔵を町奉行に抜擢、苛烈ともいえる容赦ない諸改革を断行する。天保政治の実相を壮大に描く時代長編〈全5巻〉

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Posted by ブクログ

古本で購入。全5巻。

天保改革期を舞台にした歴史小説。
決まった主人公のいない群像劇だけれども、“妖怪”鳥居耀蔵の個性が際立つ。

とにかく彼の悪党ぶりがすごい。
僕は耀蔵が主人公のピカレスク小説として読みました。
耀蔵に感情移入しているもんで、打倒・鳥居を志す人々の動きが小賢しく見えてしまうほど。

文庫にして5巻の長編ですが、権力や利益を巡り、自己の保身に汲々とする人間たちの欲望渦巻くオモシロ小説です。

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2013年07月23日

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