あらすじ
柳田桐子は、強盗殺人事件の犯人にされた兄の弁護を依頼に、著名な大塚弁護士を訪ねて九州から上京する。が、依頼をことわられる。偶然、桐子を知るジャーナリスト阿部はこの事件に興味をもつが、桐子の兄は獄死する。上京し、酒場の女になった彼女の心は、大塚への復讐に燃える。巨匠が見事に描きあげた復讐譚。
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Posted by ブクログ
日常に潜む事件。ミステリーは飛躍しすぎて入れないこともあるが、霧の旗は偶然ではなく、必然で、自分にも思い当たる節があるから引かれていく。
偶然と思うものは、偶然ではなく、そういう事実が現代に多すぎて絡み合って喋り出す霧。
あそこでもし誰かに見られていたら。誰かを見ていたら。霧がなければ見られていたかもしれない。
素晴らしい作品。