【感想・ネタバレ】中央流沙のレビュー

あらすじ

農林省食糧管理局長・岡村福夫は、出張先から突然、本省に呼び戻された。砂糖輸入自由化を目前にしての、原糖割当てにからむ汚職事件が、突発したらしい。業者にとっては、文字通り甘い汁の宝庫に渦まく、疑獄。とそこへ、課長補佐・倉橋の変死の知らせが……。官庁汚職の実態を、下級官僚の屈折した感情と絡めて描く、渾身の力作ミステリー。官庁汚職の謎と悲惨な実態。巨悪の陰で虫けらのごとく抹殺される下級官僚の悲劇!

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中央流砂

農林省の課長補佐である倉橋は、砂糖汚職に深く関わっており、警察から取り調べを受け、逮捕間近となった。警察や検察は、組織がらみで次官や局長やさらに政治家が絡んでいるとにらむ。その追求の糸口となる倉橋が崖から転落して死亡する。農林省で暗躍する西弁護士が彼の死を発見する。はたして事故か自殺かそれとも....。

定年も見えてきた事務官山田は、局長岡村などのエリートコースとは、無縁な男であり上司に従順な官吏である。山田は事件の真相は掴んでいるのだが、一切口をつぐみ、内心とは裏腹に岡村局長に従順な振る舞いである。

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2024年01月01日

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