あらすじ
高速道路の料金所は不思議な場所だ。ドライバーは職員に注意を払わないが、窓口の「立ち番」からは客がよく見える。出世競争に敗れ、今は料金所で働く井川正治郎は、ある日高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た。助手席には、かつてのライバルで東洋商産社長の高柳秀夫が乗っていた。見違えるほど美しくなり、高級クラブのママに納まっている和子に、井川は再会を試みるが、相手にされない。落胆する井川に奇妙な男が近づいて…夜の銀座に渦巻く色と欲の人間ドラマ!
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Posted by ブクログ
東洋商産の社長の座を付けなかった井川は、現在、高速料金所勤務。ある日、元愛人だった高級クラブのママ和子を料金所で見かける。車の隣座席には、現社長の高柳の姿が。一方、東洋商産の経営状況は芳しくなく、和子の本当のパトロンは、高柳ではないことが、徐々に分かってくる。裏街道の経済誌フリージャーナリスト山越も、その真相を追い続ける。そんななか、和子が映画館で絞殺死体となって発見。続き、高柳は深山で首つり自殺を遂げる。
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出世争いに敗れた主人公
主人公が不倫した女(ムアンのママ)
女と出生争いに勝利した社長のパトロン
殺された和子
パトロンは別にいるのでは?
倒産へ追いやった実態とは。
彩り河(上)
業界紙の雇われライターである山越は、東洋商産の経営状況に疑いを持つ。東洋商産の社長高栁は、銀座のクラブ・ムアンの美人ママ山口のパトロンらしい。しかし山越はこれに疑いを持つ、さほど大きくもない東洋商産、しかも経営状況もよくない、こんな会社の社長が、パトロンであるはずがないと。
山口と高栁には不可解な災いが起きてしまう。そんな中、山越の調査活動はついに東洋商産を操っている陰の人物へと到達する。