【感想・ネタバレ】黒の回廊のレビュー

あらすじ

海外旅行が高嶺の花だった昭和40年代のこと。女ばかりの豪華ツアーが日本を飛び立った。全25日間ヨーロッパ周遊! しかしアンカレッジ空港での無気味な買物、コペンハーゲンの奇妙な事件を経て緊張してゆくツアーの人間関係に、添乗員は息詰まる不安を抱く。ロンドンでの衝突から、スコットランドで遂に殺人事件が発生する。各地のさまざまな風物を背景に、本格的な犯人探しの謎を秘めながら、その解決をアルプスの麓にゆだねた推理長篇。

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途中までは、昭和40年代の海外パック旅行紀行文かと心配になるくらいでしたが、
やっとこみ入った事件が起き、引き込まれました。読み終えると、いつもの松本清張氏
らしい社会派推理小説でした。

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2020年09月30日

購入済み

また清張の文章力に脱帽

前半、なかなか事件が起きない。駄作かと思いきや中盤を越えると、がぜん清張の文章力が冴えてくる。さては一番怪しく無い者が犯人か?と、読者の期待通りのストーリー展開になってきた。ところが最後は想像だにしない結末が!!
恐るべき清張の文章力です。

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2016年03月26日

Posted by ブクログ

清張だから読みやすいだろ、というレベルで夜見はじめたら、普通に旅行記みたいな話で面食らった。女性ばかり30人の、ヨーロッパ漫遊記?という感じ。というのも、最初の1/3は、清張が北欧などへ旅行に行った時の記録といった感じで、特に何も起こらない。ようやく事件が起こるのが、だいたい半分のところ。そこまでは、清張らしくない文章が続く。

とはいえ、普通の情景を描写しているだけではなく、ちょっとしたくすぐり、皮肉を差し込んでいるところは面白い。中盤より少し後に「英語には男性語、女性語がないから、「○○○○。」と男は言った、というように書かなくてはならないので、読んでいてだるい」というような話が入ってくる。

後半も、簡易裁判をひたすら会話だけで記載し、その内容もかなりコナン・ドイルなどの影響を強く受けたもの。外国である意味があるのか無いのか、少々疑問になってくる。

とはいえ、読んじゃうんだよなあ。読みにくいと思っているのに、読み始めると没頭してしまう。このへんが、清張の文のバランス感覚のよさというところでしょう。内容は結構単純です。

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2015年05月12日

購入済み

どんでん返しは古典的だったが、テンポが遅すぎ。
ただし、昭和の息吹が新鮮

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2017年04月23日

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