荒木あかねのレビュー一覧
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とても良い作品でした。
小惑星の衝突によって世界の終わりが迫る中、殺人事件を追うという設定が、まずとても面白かった。
ミステリーの謎解きも良かったが、その解決までの中で、イサガワ先生を初め主要メンバーの苦悩や個性が徐々に感じられて、非常に良い味を出している。
登場人物達が出会いを大切にし、終末が迫っていることを知りながら、それでも目の前の一日を精一杯、足掻いて生きようとする主要メンバーの姿に、心を打たれた。
また、未来が絶望的であることと、今日をどう生きるかは別の話なんだと、改めて学んだ。
私はそんな彼ら彼女らの姿から、感動と生きる力をもらえました。良作に出会えました。 -
Posted by ブクログ
大好きな警察小説アンソロジー。
一話目は米澤穂信さん。
可燃物の葛警部が登場。同期の手柄話を聞いているはずが…。という話。
二話目は方丈貴恵さん。
シリーズ作品のような設定だけど、そうではないらしい。
怪異好きなせいで出世を逃がしたキャリアが意外と名探偵。
今後シリーズ化しそう。
三話目は荒木あかねさん。
新作待ってた!
警察署内での拳銃自殺事案が発生。ところが拳銃が行方不明になった。それを探す話。
荒木さんらしい作品だった。
四話目は松嶋智左さん。
予期せず『ヤギノメ』の続編で嬉しい。
ストーリーは『相棒』のドラマにありそうな感じで面白かったけど、意外と弓木さんの活躍は薄かったかな。
五話目は芦沢央さん。
現職警察官ではなく、退職後に探偵となった2人の話。
イジメに絡んだ調査だけど、ラストがちょっとボヤッとしてたかな。
これも他短編で出てきた登場人物の話らしい。
自分的には、荒木さんの新作読めたのとヤギノメ続編が胸アツだった一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレショート・ショートなので、一編が8ページくらい。その短い中で背景をぼかしつつも確信に迫る書き方してたりするものもあり、うまく咀嚼できないまま終わったものもあり、でも面白い短編集だった。
始まりが不穏なので、大体不穏な話が多い中、最初から最後までハッピーに終わる「切れたミサンガ」が好き。
人でも殺したんかと思いつつ、同じ格好ときたのでSFかと思ったら 笑
安定のホラーの「こわくてキモくてかわいい、それ」も好き。
それが不気味だけど、主人公が見下されてることに気付きながらも知らないふりして難を逃れてて、性格悪い私はざまみろと思ってしまった。
「久闊を叙す」も良い。
こんな形で、我が友李徴子を読むとは。新鮮な感覚だった。 -
Posted by ブクログ
もうすぐ地球滅亡の状態で
殺人事件追うか?教習通うか?教わる先生いるか?
多くの疑問を抱きながら読んだが
こういう人もいるだろう
ここに出てくる人みんな有り得るな
案外今まで通りの生活送る人もいるだろうし…
あっという間に本の中に引き込まれた
家族とか親友とかそういうことじゃなくても
瞬間でも気持ちが通い合えたら
その人と滅亡を迎えるって幸せかもしれない
その時にそういう人に出会えるのって奇跡だな…
コレ読んで思った
わたしは惑星衝突人類滅亡作品が好きだ
いじめとかは現実的すぎて目を覆いたくなるのに比べて心がザワつかない
そして何冊かこういった作品を読んで
忘れられない作品もあるが
コレもその内のひと作品になった
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩賞を史上最年少、満場一致で受賞した荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』
【あらすじ】
小惑星の衝突の発表から人類滅亡が確実視される終末の世界を目前に、偶然と言える死体の発見から、元刑事である自動車指導員とその生徒を探偵役として真相を追い求めるミステリー小説。
【感想】
冒頭から、小惑星の衝突の事実が記載されるまでの引き込まれる背景描写や登場人物たちの会話ベースに「なぜ?」から始まり終始思い巡らせられる。
一般市民である小春なりの推測や発見が読者目線のように感じられ、混沌とする世界観に没入。
登場人物たちの関係性とやり取り含め、犯人が判明してからの物語の加速感と事件の真相の点が線に繋がっていく構成に読む手が止まらず引き込まれる。
真犯人の動機やミステリーとしての深みはややあっさりしているが、世界観の設定も含めると違和感はなく、「終末×ミステリー」好きに自信を持っておすすめしたい。