荒木あかねのレビュー一覧
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ネタバレ前々からTikTokでの紹介動画を見て気になっていたので今回読んだ。
第一部の事件は最初犯人は2人いるんじゃないかなと思って読み進めていたけど、1人で全て犯行を実行していたと分かって悔しいけど、面白かった。
密室は仕方なくなってしまったのではないかという推理は当たっていたが、船を使っていたことには気づけなかった、、船を隠すところがあるという時点で考えるべきだった。服が違うのは人物が違うからという理由もわからず悔しい。
第2部の事件は第一部の真相をこっちが知っているからどんどん第一部の事件と繋がっていくのは怖かった。
やっぱり、警察が捜査する話よりは、事件に巻き込まれた人が捜査していく方が緊 -
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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ネタバレ江戸川乱歩賞を最年少で受賞したという方の本。地球が終わっていく終末世界で淡々と生きていた主人公の周りで殺人事件が起きてしまう。もうすぐ死んじゃうのにどうして殺人なんかするの?という疑問から始まるミステリで、割とグロい世界に対して、慣れきってるのか主人公はだいぶ冷めた反応をしている。そしてその隣には風変わりな教習所の先生。最終的に先生と犯人は似た者同士なんだな、って感想になった。たぶん巡り合わせが悪かったら、先生も犯人みたいな性格になってそう。でもそれを止めることができたのは、他ならぬ主人公がいたからで、そこのバディ感がすごく良かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人類滅亡が2カ月後に迫っている時に自動車教習所に通うハルとその教官のイサガワは連続殺人事件のことを知る。
此の世の終わりに人を殺める理由は何なのか。
警察、司法が機能していない状態で2人は犯人を追うというなんとも特殊な設定。
ミステリーとしてはとても面白いと思った
ヒューマンドラマの面で言うと、
ハルは弟が犯人とずっと疑っていたが、弟が自分の罪を悔いて誰かを守って死んだと知って少し救われたのだろうと思う。
ヒカルも兄を守るために殺人犯に立ち向かって結果命を落としてしまったが、それまで自暴自棄だったアキトが少しでも生き残るための選択をするようになった。
世界が終わるその瞬間に、人の本質がさらけ -
Posted by ブクログ
これはスゴい!まるで2つの物語を読んでいるかのようだった。
まずは徒島という離島で殺人事件が起こる。主人公(この時には主人公だと思っていた)の樋藤清嗣を含む男女8人の友人たちで泊まることになった海上コテージ。
樋藤は、この仲間たちを殺そうと思ってこの旅行に参加した。翌朝、仲間のうちの1人が殺されていた。そして、また翌朝に1人。1人ずつ殺されていく。この殺し方が変わっていて、第一発見者が殺されるという法則性を持っていた。そして、死体は決まって舌を切られていた。
ただ、一番の問題は、犯人であるべきの樋藤以外の人物が犯人だということ。
誰が殺したんだ?と思っているうちに、最後の1人にな