荒木あかねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
隕石が熊本の阿蘇に向けて衝突してくると発表されてから、福岡界隈も人が逃げ出し、街は荒らされ、自殺志願者が増えてあちこちで死体が散見されるようになった。
主人公のハルはそんな中、なぜか自動車学校で一人自動車教習を受けている。
たまたま教習所を根城にしていたイサガワ先生がその指導にあたっているのだ。
ある日、たまたま教習車のトランクの中に遺体を発見。
それが他殺だとわかり、二人は事件を追っていくことになる。
もうすぐ日本が終わるという中で、誰も気にも留めない殺人事件を解決しようとするのは、側から見るととても稀有に見えるだろう。
その中で、少しずつ自分の弟が犯人なのでは?そして巻き込まれている -
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Posted by ブクログ
ネタバレ書き出しが『だから捨ててと言ったのに』から始まる短編集。様々な作家さんがこの一言からそれぞれの物語を紡ぐので、本当にいろんなジャンルの話が読めるのが面白い。
個人的に印象に残っているのは多崎礼さんの『海に還る』、摩耶雄嵩さんの『探偵ですから』かな。短いからこそ、その世界にスッと入り込めてわかりやすい話が好み。『海に還る』は人魚の話で多崎さんの作品らしいファンタジーな世界観が8ページにまとまっていて良かった。『探偵ですから』はとにかくわかりやすい作品で読みやすかった。短い話なのに、物語の登場人物の心情もわかりやすかったし、飼ってる犬がしゃべりだすとか少し怖い感じもするけど、主人公が助かって良か -
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