荒木あかねのレビュー一覧
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周囲三キロ弱の小さな無人島、徒島。旅行に訪れた七人は友人同士だが、その中のひとり樋藤はこの旅行中、友人たち全員を殺す、という殺害計画を練っていた。復讐のために。しかし樋藤が計画を実行する前に友人のひとりが殺されてしまう。舌を切り取られた状態で。それは彼らの過去にとって重要な意味を持つものだった。やがてひとり、またひとり、と……。
ということで本作は、『そして誰もいなくなった』や『十角館の殺人』のオマージュ的にはじまり、途中で大きく色を変えていく作品です。ちょっと変わる程度ではなく、まったく別の作品を読んでいるのではと思うほど変わります。前作の『此の世の果ての殺人』の時も感じたのですが、ど -
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直径七・七キロメートルを超える小惑星が熊本県阿蘇郡に衝突する。それはこの世界では確定事項となっています。衝突によって三十億人が死ぬとされ、仮に生き残ったとしても気象・環境への多大な影響により、結局、人類は滅亡するという予測が立てられていて、留まるも地獄、逃げるも地獄、という状態です。暴動、逃亡、悲観……混沌とした世界の中で、小春は自動車教習所に通っている。ある時、小春は車のトランクの中から他殺体を発見する。自殺するひとはめずらしくない。だけどどうせもうすぐみんな死ぬのに、どうして今殺したのだろう。
ということで本書は間もなく死ぬことが分かっている状況で、なぜ殺人が起こったのか、という魅力 -
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久し振りに読み応えある作品が読めて、満足度高いゴールデンウィークを過ごせました!
■勝手に予告編
無人島へ向かう船に揺られた男女7人の仲間たち、そのうちの1人は殺意を抱えている。
島に着いた彼らは、次々と何者かの手によって命を落としていく。殺意を抱えた者の手ではなく…。
唯一のヒントは『第一発見者である』繋がり。
その意味を知った時、それは偶然か必然か、あなたの目にはどう映るのか?
小さな切れ端をかき集め、数年にわたる謎に光を差すのは誰なのか?
■読後の感想
面白かったの一言に尽きますが、どう面白かったのかと問われたら、太田愛さんの『犯罪者』、乃南アサさんの『音道貴子シリーズ』、そし -
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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裏切りの捜査線
警察ミステリーをテーマにしたアンソロジー。
お見通し 米澤穂信
有名な芸能人のコンサートに殺害予告が届く。警察はコンサート会場付近の公園で過去に逮捕歴のある男を見つけ取調べをする。そして公園からは男が以前に持っていたものと同じナイフが発見される。
警察官の葛と丸山の酒の席での会話だが、警察官同士受け持っている事件の共有は出来ないが、偶然という形で丸山は葛に今回の事件の不満点を相談する。ある意味後味の良い作品であるが、米澤穂信独特の短編描写が見受けられとても面白い作品だ。
何故、「ナイフがその場所から見つかったのか」という一つの疑問から衝撃の理由に連なっていく。
メゾン・イ -
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楽しみにしていた荒木あかねさんの最新作!短編が5篇収録されたミステリです。
「この謎はわたしを強くする」と帯に記載されている通り、読者をエンパワメントしてくれるような作品たちでした。
シスターフッド物としてもとても良かったです。女性たちの連帯に胸がギュッとなりました。
特に好きだったのは表題作です。
『強盗のおむこさん』というグリム童話が出てきます。その内容は本作を読んでほしいのですが、「望まない結婚を回避することこそがめでたしめでたしの条件」というところが、とても痛快で素敵なお話だなぁと思いました。更に、「もしかしたら、「結婚しないこと」すらゴールではないのかもしれない。強盗のおむこさん -
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ネタバレ寝る前に読み始めたら止まらなくてとりあえず一部まで一気読みし、次の日仕事中も続きが気になってそわそわした本。
この作者の話は二作目だけど、設定がとにかく面白い!!!
息をつかせぬ展開がかなり好み。有栖川有栖に憧れている作者ってすっごい多いよね。改めて偉大な作家だ。ただ有栖川作品と違って登場人物誰のことも好きになれないのはなんでだ(笑)それだけ人間の汚いところをよく描写できてるってことなんかな? しいて言うなら無残に殺された六人たちのことを好きになりかけた。ひどい過去を持っているやつらなのにね。
個人的には一部がものすっごくよかったから、二部はふうんって感じだった。でも真実が暴かれたのはよかった -
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米澤穂信、方丈貴恵、荒木あかね、松嶋智左、芦沢央『裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。
5人の作家による警察小説アンソロジー。文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは様々な作家の短編が味わえるところに魅力があるのだが、当たり外れが大きい。
このアンソロジーで一番面白かったのは、松嶋智左の『ヤギノメ』シリーズの1編である『家につく猫』だった。他の短編は並みか、それ以下という感じで、文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは他の出版社の警察小説アンソロジーに比べるとレベルが低いなと感じた。
米澤穂信『お見通し』。人気ミステリー作家の1人であることは認識している